WordPressテーマのカスタマイズに欠かせない「functions.php」。この記事では、初心者でも簡単に実装できる便利なカスタマイズ10選を紹介します。
すべてコピペOKの実用コード付きなので、自分のサイトにすぐ反映できます！
functions.phpとは？
functions.phpは、テーマの動作や機能を拡張するためのファイルです。WordPressで「プラグインのような機能追加」ができる、テーマごとの関数ファイルです。
例：
- アイキャッチ画像の有効化
- 管理画面の見た目変更
- カスタム投稿タイプの追加 など
カスタマイズ前に必ずやるべきこと
- テーマのバックアップを取る
- 子テーマ（child theme）を使う
- エラーが出たらFTPで編集できる準備をしておく
特にfunctions.phpは1文字のミスでもサイトが真っ白になります。編集前の準備は必須です。
1. 管理バー（Admin Bar）を非表示にする
ログイン時に上部に表示される管理バーが不要な場合に使います。
add_filter('show_admin_bar', '__return_false');2. 投稿の自動保存（リビジョン）を無効化する
リビジョンが多すぎるとデータベースが肥大化します。制限または無効にできます。
// リビジョン無効化
remove_action('post_updated', 'wp_save_post_revision');
// リビジョンの数を制限する（例：3つ）
define('WP_POST_REVISIONS', 3);
3. WordPressのバージョン情報を非表示（セキュリティ対策）
ソースコードに出力されるWordPressバージョンを隠してセキュリティ強化。
remove_action('wp_head', 'wp_generator');4. アイキャッチ画像を有効にする
投稿でサムネイル（アイキャッチ）を使えるようにします。
add_theme_support('post-thumbnails');カスタムサイズも追加できます：
add_image_size('custom-thumb', 300, 200, true);5. メニュー機能を有効にする（ナビゲーション）
ナビゲーションメニューの管理画面を有効化します。
add_theme_support('menus');
function register_my_menus() {
register_nav_menus(array(
'header-menu' => 'ヘッダーメニュー',
'footer-menu' => 'フッターメニュー'
));
}
add_action('init', 'register_my_menus');
6. ウィジェット機能を有効にする（サイドバーなど）
function my_widgets_init() {
register_sidebar(array(
'name' => 'サイドバー',
'id' => 'sidebar-1',
'before_widget' => '<div class="widget">',
'after_widget' => '</div>',
'before_title' => '<h3>',
'after_title' => '</h3>',
));
}
add_action('widgets_init', 'my_widgets_init');7. カスタム投稿タイプを追加する
「お知らせ」や「制作実績」など、独自の投稿タイプを追加できます。
function create_custom_post_type() {
register_post_type('works',
array(
'label' => '制作実績',
'public' => true,
'has_archive' => true,
'supports' => array('title', 'editor', 'thumbnail'),
'menu_position' => 5,
'menu_icon' => 'dashicons-portfolio'
)
);
}
add_action('init', 'create_custom_post_type');8. カスタムタクソノミー（独自のカテゴリ）を追加する
独自の分類（タグ・カテゴリ）を作成可能。
function create_custom_taxonomy() {
register_taxonomy(
'genre',
'works',
array(
'label' => 'ジャンル',
'hierarchical' => true, // trueでカテゴリ型、falseでタグ型
'public' => true,
)
);
}
add_action('init', 'create_custom_taxonomy');9. 投稿の抜粋文字数を変更する
function custom_excerpt_length($length) {
return 50; // 文字数を指定
}
add_filter('excerpt_length', 'custom_excerpt_length');10. 絵文字機能を無効化する（軽量化）
WordPressにはデフォルトで絵文字が読み込まれています。不要なら停止すると高速化に貢献します。
remove_action('wp_head', 'print_emoji_detection_script', 7);
remove_action('wp_print_styles', 'print_emoji_styles');おまけ：functions.phpにコードを追加する方法
- WordPress管理画面 → 外観 → テーマファイルエディター
functions.phpを開く- 最後の
?>の前にコードを追加（もしくは?>がなければそのまま）
エラー時は即FTPで戻せる準備があると安心です。
まとめ
functions.phpは、WordPressのカスタマイズにおける「小さな魔法」です。
今回紹介した10個のコードは、初心者でもすぐに試せる実用例ばかりです。
✅ 特におすすめの使い方
- WordPress高速化（絵文字削除・リビジョン制限）
- 管理画面カスタマイズ（メニュー、ウィジェット）
- オリジナル投稿機能（カスタム投稿・タクソノミー）
今後は、自作テーマやプラグイン開発に向けてのステップにもなります。
まずは一つずつ試して、WordPressの理解を深めてみてください。