200記事、そして起業20年目|継続がすべてを変えた僕のWeb制作キャリア
はじめに:このタイミングで書く理由
この記事で、CodeQuest.workとして200本目の記事になります。
そしてふと気づくと、起業してから今年でちょうど20年という節目の年でもありました。
「20年やってきた」という事実に、少しだけ自分で驚いています。
うまくいかないことのほうが多かったし、何度も転職や事業の転換を重ねてきました。
でも、その中で唯一続けてきたのが、手を動かすこと、考えること、そして学び続けることです。
今回は、そんな「Web制作と向き合ってきた20年」と「記事を200本書いて見えてきたこと」を、自分自身の備忘録も兼ねて記しておきたいと思います。
自動車業界から始まったキャリア
私のキャリアは、Webとはまったく関係のない自動車業界から始まりました。
中古車の営業、新車販売、整備部門の立ち上げ、ディーラー運営と、車にまつわるあらゆる業務を経験しました。
2005年には独立し、従業員5名で自社整備工場を持つ会社を設立。
アメリカ車の輸入と販売をメインに展開し、3年目には年商6億円を達成しました。
しかし、2008年のリーマンショックが直撃。
自動車販売業は一気に冷え込み、経営は一気に難しくなりました。
結果として、事業をバイアウト(売却)する判断をし、危機を乗り越えたのが当時の決断です。
経営は楽しいことばかりではなく、むしろ苦しいことの連続でした。
でもこの経験があったからこそ、今の自分があります。
保険営業時代:数字と信頼の世界
次に飛び込んだのが保険業界。
生命保険・損害保険・ペット保険と、多岐にわたる商品を扱い、個人から法人まで幅広く対応してきました。
ここでも、毎年の目標数字と真剣に向き合い、6年連続で前年比110%の売上を達成。法人契約も250件以上を担当し、地道に信頼を築いていく力を学びました。
一方で、「作る仕事がしたい」「自分の手で価値を生み出したい」という思いは常に心の片隅にありました。
40歳を超えてWebの世界へ
2020年、私はWeb制作の世界へ足を踏み入れました。ちょうど40代に差しかかる頃です。
最初はHTMLとCSSの基礎から始め、WordPress、jQuery、Sass、JavaScript…と少しずつ習得を重ねていきました。
その中で気づいたのが、「書くこと」と「教えること」は、自分の中の理解を深める最強の手段だということ。
だからこそ、学習と並行してブログを立ち上げ、記事としてアウトプットし続けてきました。
ありがたいことに、その取り組みが縁となり、現在ではSAMURAIエンジニアのインストラクターとしても活動しています。
自分の経験が誰かの学びにつながることは、何よりの喜びです。
地道な積み重ねが、少しずつ形になってきたのは3年目の頃。
案件の単価も上がり、ディレクションや講師業、運用・改善まで関われるようになった結果、2024年にはWeb制作3年目で年収1,000万円を超えることができました。現在は4年目を迎え、より本質的な価値提供や長期的な戦略設計に取り組むと同時に、SEOの構造化やコンテンツ設計を軸に、これからのSEOやマーケティングを中心に据えた“次世代Web制作”の在り方を模索しています。従来のWeb制作と新しい価値観を掛け合わせ、新たなジャンルを自ら切り拓く挑戦を続けています。
派手さはないかもしれませんが、自分の力で得た数字として、素直に誇れる結果だと思っています。
200記事書いて見えてきた3つのこと
1. 継続は「才能」よりも「習慣」
スキルも知識も、記事も、一夜で身につくものではありません。 記事ひとつひとつが、自分の体験や気づきを可視化してくれる。 それを繰り返してきた積み重ねが、ようやく200という数字になった──そんな感覚です。
どんなに忙しくても「ゼロでは終わらせない」。この積み重ねが、自分を支えてきました。
2. 言語化は最大のトレーニング
学んだことをアウトプットしなければ、いつまでも“使えるスキル”にはなりません。
「自分が何を理解していて、何をまだ理解していないのか」
これを見つけるには、人に説明できるようにすることが一番の近道でした。
3. 差別化は「自分の体験」から生まれる
Figma模写、GSAP、構造化データ、SEO、CodePen活用…
多くの人が同じ技術を学んでいても、「どんな視点で」「どの順番で」学んできたかは人それぞれ。
だからこそ、「体験を含めて書く」ことで、初めてオリジナルの価値が生まれるのだと実感しています。
息子と外食しながらを話して思ったこと
つい先日、19歳になる息子とふたりでご飯を食べました。
普段は多くを語らない彼が、「父さんって、ずっと仕事してるよね」と言いました。
“働いている姿を見せる”──それだけが正解ではないと思います。
でも、継続している背中を見せることには、何か伝えられるものがあるのかもしれません。
仕事とは、生活のためであり、同時に「誰かに価値を届ける手段」でもある。
それをこうして言葉にできるようになったのは、やっぱり記事を書き続けてきたからだと思っています。
おわりに:次の100記事、次の10年
CodeQuest.workは、自分が学んだこと、感じたこと、経験したことを言語化して積み重ねる場所です。
最近では、AEOを見据えたUX設計や、AIとの協業による制作補助など、「人に届くWeb」と「機械に理解される構造」の両立を目指した取り組みにも力を入れています。
200記事は通過点。次は300記事を目指しながら、さらに「読まれる」「役に立つ」「届けたい人に届く」コンテンツを発信していきます。
起業から20年。形を変えながらも、学び、作り、伝え続けてきました。
このサイトとともに、これからも歩んでいきたいと思います。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。
あなたが今、最初の一歩を踏み出すなら、何から始めますか?
自分にしか歩めない道を、一歩ずつでも進めば、必ず景色は変わります。