Web制作やWordPress開発で使われるエディターの中でも、今や定番となったのが「Visual Studio Code(以下:VSCode)」です。
VSCodeは標準でも非常に使いやすいエディターですが、「拡張機能(Extension)」を追加することで、さらに作業効率やコードの品質を高めることができます。
本記事では、筆者自身が現場で実際に使っているWeb制作・WordPress向けのおすすめ拡張機能11選を厳選してご紹介します。初心者でもすぐに使えるものばかりですので、ぜひ導入してみてください!
1. Live Server|ブラウザを自動更新してくれる神ツール
静的HTMLを編集する時の必需品。Live Serverはファイルを保存するたびにブラウザを自動リロードしてくれる拡張機能です。
こんな人におすすめ:
- HTML/CSSのレイアウトをリアルタイムで確認したい人
- 制作スピードを上げたい人
2. Prettier|コードを自動整形してくれるフォーマッター
コードのインデントや余計なスペース、改行位置などを自動で整えてくれます。複数人開発でもコードの見た目が統一されるため、読みやすさ・保守性が格段に向上します。
ポイント:
WordPressやJS開発にも有効で、保存時の自動整形が特に便利です。
🛠 GUIからPrettierの設定を行う方法
✅ 1. VSCodeで設定を開く
- メニューから「
Code(またはファイル) > 基本設定 > 設定
」を選択 - またはショートカット:
⌘ + ,
(Mac) /Ctrl + ,
(Windows)
✅ 2. 「Format On Save(保存時に整形)」をONにする
- 右上の虫眼鏡マークに「
format on save
」と入力 - 検索結果の「Editor: Format On Save」にチェックを入れる
※これで保存時に自動整形が有効になります。
✅ 3. Prettierを「既定のフォーマッタ」に指定する
- 「
default formatter
」で検索 - 「Editor: Default Formatter」のプルダウンで
esbenp.prettier-vscode
を選択(Prettierがインストールされていれば出てきます)
これにより、VSCodeがPrettierをフォーマッタとして使うようになります。
3. Japanese Language Pack for Visual Studio Code|UIを日本語化
英語が苦手な方や初心者には、まずこの拡張機能でUIを日本語にするのがおすすめです。設定画面やエラーメッセージも日本語表示になるので、学習効率が上がります。
4. Code Spell Checker|スペルミスを自動検出
HTMLやCSSのクラス名・コメントなどのスペルミスをハイライトしてくれます。WordPressのテンプレートタグなどにも対応し、うっかりミスを減らす心強い相棒です。
5. Color Highlight|カラーコードを一目で確認
CSSに記載した#ffcc00
のようなカラーコードを、実際の色でハイライト表示してくれます。微妙な色違いも視覚的に確認できるため、デザインの確認がスムーズになります。
6. zenkaku|全角スペースを見逃さない
日本語入力の際に紛れ込んでしまう「全角スペース」。この拡張機能は全角スペースを赤くハイライトしてくれるため、PHPエラーやWordPress関数のバグを未然に防げます。
7. indent-rainbow|インデントを色分け表示
インデント(スペースやタブ)を色分けして表示してくれるツール。HTMLの入れ子構造やネストが深いCSSにおいて、構造が視覚的にわかりやすくなります。
8. Format HTML in PHP|PHPファイル内のHTMLを整形
WordPressのテーマ開発で非常に便利。PHPファイルの中に書いたHTMLコードのインデントや改行を自動整形してくれます。テーマファイルを美しく保ちたい方におすすめです。
9. vscode-icons|ファイルにアイコンを表示
エディターのファイルアイコンを、拡張子に応じたデザインにしてくれるビジュアル系拡張機能。視認性が上がるため、作業効率もアップします。
10. WordPress Snippet|よく使うWPコードを時短挿入
get_header()
や the_post_thumbnail()
など、WordPressテーマ制作におけるよく使うテンプレートタグを、サジェスト形式で簡単に挿入できます。手打ちの手間を大幅に削減!
11. Path Intellisense|パス補完が爆速に
CSSや画像などのパスを入力するときに、ファイルパスを自動補完してくれる拡張機能。正しいパスが一発で入るので、ファイル読み込みエラーの防止にもつながります。
✅ 導入方法(簡単3ステップ)
- VSCodeを起動
- サイドバーの拡張機能アイコン(四角いアイコン)をクリック
- 拡張機能名を検索して「インストール」ボタンを押すだけ!
💡 補足:よくある質問(FAQ)
Q. 拡張機能を入れすぎると重くなりますか?
→ 常駐系(Live ServerやLinter系)が多すぎると多少重くなることがあります。必要最低限に絞るのがおすすめです。
Q. 拡張機能がうまく動作しない時は?
→ 「VSCodeの再起動」または「設定ファイル(settings.json)」の確認をまず試してみましょう。
🔚 おわりに:拡張機能はあなたの“右腕”
今回紹介した拡張機能は、どれもWeb制作・WordPress開発の現場で実際に役立つものばかりです。
VSCodeをカスタマイズすることで、作業スピードが圧倒的に上がり、コードミスも減らせます。
最初は数個だけでも十分効果を実感できますので、ぜひあなたの環境に取り入れてみてください!