mail()関数では危険?PHPメール送信にPHPMailerを使うべき理由と導入方法


mail()関数はもう古い?PHPメール送信の落とし穴

PHPのmail()関数は、手軽にメールを送信できる関数として広く使われてきました。しかし、実運用の現場では「メールが届かない」「迷惑メール扱いされる」「Gmailに送れない」といった問題が頻発しています。

これらの問題は、mail()関数がサーバーに依存した実装であること、SMTP認証に対応していないことなどが原因です。

そのため、セキュアかつ確実にメールを届けるためには、PHPの定番ライブラリ「PHPMailer」を使うのが現代の標準とされています。


mail()関数のリスクと制限とは?

初心者にとっては手軽なmail()関数ですが、次のようなデメリットがあります:

  • SMTP認証がない → Gmailや多くのメールサービスでブロックされやすい
  • 文字エンコーディングの調整が難しい → 日本語メールが文字化けすることも
  • エラーハンドリングができない → 失敗しても成功したように見える
  • 迷惑メール扱いされやすい → DKIM/SPFに非対応で正当性を証明できない

これらの制限により、特にGmailやiCloudなど大手メールプロバイダへの送信成功率が非常に低くなってしまいます。


PHPMailerとは?なぜ推奨されるのか

PHPMailerは、SMTP認証を利用して安全かつ確実にメールを送るためのPHPライブラリです。

特徴:

  • SMTP認証に完全対応(TLS/SSL両方)
  • HTMLメールも送信可能
  • 添付ファイル・CC/BCCも簡単に設定
  • Gmail APIとの連携も可能
  • 豊富なドキュメントと世界中での実績

“PHPでメールを送るならPHPMailer”と言われるのは、この信頼性と多機能性にあります。


【比較表】mail()関数 vs PHPMailer

機能項目mail()関数PHPMailer
SMTP認証❌ 非対応✅ 対応
迷惑メール回避❌ 難しい✅ DKIM/SPF設定可
Gmail送信成功率❌ 低い✅ 高い(アプリパスワード要)
HTMLメール送信⚠️ 非推奨✅ 対応
添付ファイル❌ 面倒✅ 簡単に可能
エラーハンドリング❌ なし✅ try-catch対応

PHPMailerの導入方法(Composer)

composer require phpmailer/phpmailer

送信コードの例は以下の記事で解説しています:

PHPMailerを使った安全なメール送信のサンプルはこちら

また、フォーム構成と動作デモはこちら:

PHPMailerで作るメールフォーム実装例


よくあるトラブルと対処法(FAQ)

Q. SMTP connect() failed
A. ポート番号(587/465)やホスト名、SMTP認証情報の間違いがないか確認してください。

Q. Could not authenticate
A. Gmailなどを使っている場合は「アプリパスワード」の発行が必要です。

Q. メールが迷惑メールに入る
A. SPF/DKIMなどの送信ドメイン認証を行うか、Fromヘッダーを適切に設定してください。


まとめ:mail()関数は卒業しよう

mail()関数は学習用途としては便利ですが、ビジネス用途や公開サイトの運用には適していません。安全で確実なメール配信のためには、PHPMailerやSMTPを使った構成が必須です。

PHPでのフォーム実装に慣れてきたら、PHPMailerへの移行をぜひ検討してみてください。

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