WordPress + ACFで管理画面をカスタマイズ!投稿一覧にカスタムフィールドを表示する方法


はじめに

WordPressの管理画面は標準でも便利ですが、案件によっては「もっと運用しやすくしたい」と感じることがあります。
特にクライアントワークでは、投稿ごとにメモやステータスなどを残しておくと、後からの確認や管理がとてもスムーズになります。

そこで本記事では Advanced Custom Fields(ACF) を使って、投稿編集画面にカスタムフィールドを追加し、その内容を投稿一覧に表示する方法を解説します。


ACFでフィールドを追加する手順

  1. WordPress管理画面から カスタムフィールド → フィールドグループを追加 を選択します。
  2. 「メモ」という名前の テキストフィールド を作成します。
  3. 表示する場所(ルール)は「投稿」を選択し保存します。

これで投稿編集画面に「メモ」欄が表示され、自由に入力できるようになります。


投稿一覧にカスタムフィールドを表示する方法

追加したメモを一覧でも確認できるように、テーマの functions.php に以下を追記します。

// 投稿一覧にカスタム列を追加
add_filter('manage_posts_columns', 'add_custom_columns');
function add_custom_columns($columns) {
    $columns['memo'] = 'メモ';
    return $columns;
}

// カスタム列にACFの値を表示
add_action('manage_posts_custom_column', 'show_custom_columns', 10, 2);
function show_custom_columns($column, $post_id) {
    if ($column === 'memo') {
        $memo = get_field('memo', $post_id);
        echo esc_html($memo);
    }
}

保存すると、投稿一覧に「メモ」列が追加され、入力した内容が表示されます。


実務での活用例

  • 記事の進捗管理:公開前のチェック状況をメモとして残す
  • ECサイト:商品一覧に「SKUコード」や「在庫数」を表示する
  • ニュースサイト:記事ごとに「担当者名」や「取材日」を表示する

このように一覧画面を拡張することで、編集者やクライアントが記事を探しやすくなり、日々の運用がスムーズになります。


まとめ

WordPressの管理画面は、標準のままでも使えますが、ACFを活用すれば「運用効率を大幅に改善できる」管理画面を構築できます。
投稿編集画面に自由なフィールドを追加し、投稿一覧に必要な情報を表示するだけでも業務がかなり楽になります。

クライアント案件や自社運用でぜひ取り入れてみてください。


よくある質問(FAQ)

はい、WordPress標準のカスタムフィールド機能でも可能です。ただしUIがシンプルすぎて運用には不向きな場合が多いため、実務ではACFの利用をおすすめします。

可能です。functions.phpのコードを少し追加して列を増やせば、複数のフィールドを表示できます。

はい、manage_edit-post_sortable_columns フィルターを使うと、特定のカスタムフィールドを基準に並び替えられます。

もちろん可能です。ACFのフィールドグループで対象を「固定ページ」や「カスタム投稿タイプ」にすれば同じ手順で実現できます。

今回の例は無料版で問題ありません。有料版(ACF Pro)は繰り返しフィールドや柔軟コンテンツなどが追加できます。