Figma模写 #8|自分だけの広告デザインを作ろう!3色×コンセプト練習


1. 模写から「考えるデザイン」へ

Figmaでの模写は、Web制作初心者にとって「良いデザインに触れながら、再現力を高められる」最高の練習方法です。
しかし、模写だけでは終わりません。次のステップは、「自分で考えてデザインを組み立てる」こと。

今回は、Figmaに公開されているモバイル広告テンプレートを題材に、まず模写 → そして応用演習として自分でコンセプトを決めて、配色・画像・フォント選定を行うトレーニングを行っていきます。


2. 使用したFigmaテンプレート

バナーサイズが豊富に用意されており、レイアウトの変化や圧縮/拡張表現の違いも学べます。


3. STEP1:模写しよう

まずは「完全模写」からスタートしましょう。

  • どのサイズでもOK
    • 初心者には「600×500」や「320×480」がおすすめ
  • 細部をしっかり見る
    • 文字のサイズ感
    • ボタンの角丸や影
    • アイコンと文字の距離

模写の目的は「観察力」と「再現力」を高めることです。


4. STEP2:自分でコンセプトを決めて作ってみよう

ここからが応用演習です。今度は、元テンプレートをベースに「自分で1つの広告コンセプトを設定」して、それに沿ったバナーをFigmaで作成してみましょう。

以下の4ステップで制作を進めます。

ステップ内容
① コンセプト決定何の広告か?誰に向けて?例:猫の癒やしゲーム/英単語アプリ
② 3色配色の選定メイン/アクセント/背景色例:#1E1E2F / #F94C66 / #FFFDF8
③ 画像やアイコン選び写真/イラスト/アイコン例:Unsplash、humaaans、Icons8など
④ フォント選定タイトルと本文で使い分け例:Zen Kaku Gothic / Montserratなど

5. 配色とフォントを選ぶコツ

🎨 配色の選び方

  • 主役色(メイン)を1色決めたら、残りは補助色と背景
  • 色数は「3色」に絞るとバランスが取りやすい
  • トーン(彩度と明度)を揃えると統一感が出やすい

✍️ フォントの選び方

  • タイトル向け:太め・印象的(例:Anton, Bebas Neue)
  • 本文向け:可読性重視(例:Noto Sans JP, Inter)
  • 和文なら「Zen Kaku Gothic」が汎用性高くおすすめ

6. バナーの構成と見せ方のコツ

  • アイキャッチ(画像 or イラスト)を中央または上部に配置
  • テキストの優先順位を決めて配置(タイトル > 説明 > CTA)
  • 視線の流れを意識して、CTAボタンは最下部に
  • 要素数を増やしすぎない(伝えるメッセージは1つに絞る

7. 発展:複数サイズ展開で「調整力」を鍛える

1つのコンセプトで「異なるバナーサイズ」に展開してみましょう。

  • 例:縦長スマホ用(320×480)+ 横長ウェブ広告用(728×90)
  • 同じ世界観を、サイズによってどう見せ方を変えるか?

この作業は、実務に直結する「対応力・引き算力・優先順位設計力」が鍛えられます。


8. まとめ:模写は出発点、デザインは思考力

Figmaでの模写は「受け取る学習」ですが、そこから一歩進んで「自分の頭で設計し、手を動かす」ことができれば、現場で活きる力が育ちます。

バナー広告という限られたサイズの中で、

  • 何を伝えるか?
  • どう見せるか?
  • 誰に届けるか?

これらを考えながらデザインすることが、UIデザインやWeb制作のスキルに確実につながります。
ぜひ、自分だけの「3色バナー広告」づくりにチャレンジしてみてください!

✪ 画像素材がないものはランダムで表示されるようになっています。フリー素材などでご用意ください。

おすすめChromeプラグイン一覧

プラグイン名特徴
GoFullPageウェブページ全体のスクリーンショットを簡単に取得できるブラウザ拡張機能です。
ColorZilla色を抽出するための拡張機能です。
WhatFontウェブページ上のフォントの情報を簡単に確認できるブラウザ拡張機能です。
PerfectPixelデザイナーが作成したデザインと実際にコーディングされたウェブページがどの程度一致しているかを確認・調整するためのブラウザ拡張機能です。

模写の手順

ステップ内容
ステップ 1構図を手書きか全画面スクショ(Go full page等)した後、ペイントツールで四角で囲い、大まかなclass,命名規則をあらかじめ決める。
ステップ 2HTMLの基本構造を作成する
ステップ 3CSSでレイアウトを模写する
ステップ 4 中級〜JavaScriptを追加して動きを再現する
ステップ 5最終調整を行い、検証ツールやPerfectPixel(chromeプラグイン)などで完成を確認する。