SEO改善サイクルが回せる3つの無料ツールでデータドリブン戦略


「SEO対策をしたいけれど、何から始めればいいのかわからない」

「とりあえず記事を書いているけれど、本当にこれで合っているのか不安」

このような悩みを抱えているマーケターやサイト運営者の方は多いのではないでしょうか。SEO改善には様々な施策がありますが、実は「キーワード選定」「ページ最適化」「効果測定」という3つのフェーズを繰り返すサイクルが基本となります。

この記事では、この3つのフェーズそれぞれに最適な無料ツールを使った、実践的なSEO改善ワークフローをご紹介します。読み終わった直後から実践できる具体的な手順を解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。


SEO改善の3つのフェーズと対応ツール

SEO改善は、以下の3つのフェーズを繰り返すサイクルとして捉えると、迷わず進められるようになります。

フェーズ1:キーワード選定(需要の調査)

使用ツール:Googleキーワードプランナー

どのキーワードで上位表示を狙うかを決める段階です。月間検索数や競合性を調査し、勝てる可能性の高いキーワードを見つけます。

フェーズ2:ページ最適化(技術的な準備)

使用ツール:SEO_CHECK

選んだキーワードを含むページを作成した後、技術的なSEO要素が正しく実装されているかをチェックします。メタタグ、構造化データ、ページ速度など45項目以上を診断します。

フェーズ3:効果測定(結果の分析)

使用ツール:Google Search Console

ページ公開後の実際の検索パフォーマンスを測定します。表示回数、クリック数、掲載順位などのデータをもとに、次の改善につなげます。

それでは、各フェーズの具体的な使い方を見ていきましょう。


ステップ1:Googleキーワードプランナーで狙うキーワードを決める

Googleキーワードプランナーとは

Googleキーワードプランナーは、Google広告の提供する無料のキーワードリサーチツールです。広告配信を目的としたツールですが、SEOのキーワード選定にも非常に有効です。

Googleキーワードプランナー

準備:Google広告アカウントの作成
キーワードプランナーを使用するには、Google広告アカウント(無料)が必要です。アカウント作成時に広告配信設定を求められますが、実際に広告を出す必要はありません。

具体的な使い方

  1. Googleキーワードプランナーにアクセス
    Google広告アカウントにログイン後、「ツールと設定」→「キーワードプランナー」を選択します。
  2. 「新しいキーワードを見つける」を選択
  3. 調査したいキーワードを入力
    例えば「Webマーケティング」と入力して、関連キーワードの検索ボリュームを調査します。
  4. 結果を確認し、狙い目のキーワードを選ぶ
    結果画面では、以下の指標を確認できます:

月間平均検索ボリューム:そのキーワードが月に何回検索されているか
競合性:広告出稿の競合度(低・中・高)
関連キーワード:関連する検索語句の候補

キーワード選定のポイント

初心者が狙うべきは、検索ボリュームが一定数あり、かつ競合性が低いキーワードです。

良い例:「Webマーケティング 初心者 本」(月間検索数:500回、競合性:低)

避けるべき例:「Webマーケティング」(月間検索数:10,000回、競合性:高)

メインキーワードだけでなく、「ロングテールキーワード」と呼ばれる3〜4語の組み合わせキーワードも積極的に狙いましょう。競合が少なく、コンバージョン率も高い傾向があります。

ロングテールキーワードとは、複数の単語を組み合わせた具体的な検索キーワードのことです。例えば「靴」というビッグキーワードに対し、「レディース ランニングシューズ 初心者 おすすめ」のような詳細なキーワードを指します。検索ボリュームは少なめですが、検索意図が明確で成約につながりやすい特徴があります。


ステップ2:SEO_CHECKでページの最適化状態を診断する

キーワードが決まり、記事を書いたら、次は技術的なSEO要素が正しく実装されているかをチェックします。

CodeQuest.work SEO_CHECKとは

SEO_CHECKは、URLを入力するだけで45項目以上のSEO要素を自動診断し、100点満点のスコアと具体的な改善アドバイスを提供する日本語対応のSEOチェックツールです。

SEO_CHECK

SEO_CHECKの特徴

登録不要・月3回まで無料で利用可能
日本語のコンテンツに完全対応した診断
titleタグ、meta description、構造化データ、OGPタグなどの技術要素を網羅
ドメインパワースコアも同時に確認可能
有料プランでは改善コードの自動生成機能も利用可能

具体的な使い方

  1. SEO_CHECKにアクセス
  2. 診断したいページのURLを入力
    例:「https://example.com/web-marketing-guide」
  3. 「チェック開始」をクリック
    数秒〜数十秒で診断が完了します。
  4. 結果画面でスコアと改善点を確認
    診断結果の見方と優先順位
    診断結果では、以下のような項目がチェックされます:
    高優先度(必ず対応すべき項目)

titleタグの設定(32文字以内、キーワード含む)
meta descriptionの設定(120〜160文字)
h1タグの適切な使用(1ページに1つ)
モバイルフレンドリー対応

中優先度(可能な限り対応したい項目)

構造化データの実装
OGPタグの設定(SNSシェア対策)
画像のalt属性設定
ページ表示速度

低優先度(余裕があれば対応)

canonicalタグの設定
robots.txtの最適化

各項目には「改善アドバイス」が表示されますので、優先度の高いものから順に対応していきましょう。初めての方は、まずスコア70点以上を目標にすると良いでしょう。

ドメインパワーの確認も同時に
SEO_CHECKでは、診断時に「ドメインパワースコア」も表示されます。ドメインパワーとは、サイト全体の権威性や信頼性を数値化したもので、被リンクの数や質などから算出されます。

ドメインパワーとは、検索エンジンから見たサイト全体の「信頼度」や「影響力」を表す指標です。運営歴が長く、他の信頼性の高いサイトからリンクを多く受けているサイトほど、ドメインパワーが高くなります。ドメインパワーが高いサイトは、新しい記事でも比較的早く上位表示されやすい傾向があります。

自サイトのドメインパワーが低い場合は、良質なコンテンツの継続的な発信と、他サイトからの自然な被リンク獲得を意識しましょう。


ステップ3:Google Search Consoleで効果を測定する

ページを公開し、最適化も完了したら、最後は実際の検索パフォーマンスを測定します。

Google Search Consoleとは
Google Search Console(サーチコンソール)は、Googleが無料で提供するサイト管理ツールです。自サイトがGoogle検索でどのように表示され、どれだけクリックされているかを詳細に分析できます。

Google Search Console

準備:サイトの所有権確認


Search Consoleを使用するには、サイトの所有権確認が必要です。HTMLファイルのアップロードやDNS設定など、複数の確認方法が用意されています。


確認すべき主要な指標
Search Consoleの「検索パフォーマンス」レポートでは、以下の4つの指標を確認できます:

合計クリック数:検索結果から実際にクリックされた回数
合計表示回数:検索結果に表示された回数
平均CTR(クリック率):表示回数に対するクリック率(クリック数÷表示回数)
平均掲載順位:検索結果での平均的な表示順位

CTR(クリックスルーレート)とは、検索結果に表示された回数のうち、実際にクリックされた割合を示す指標です。例えば100回表示されて10回クリックされた場合、CTRは10%となります。CTRが高いほど、タイトルやディスクリプションが魅力的で、ユーザーの興味を引けていることを意味します。

データの見方と改善のヒント

ケース1:表示回数は多いがクリック数が少ない
titleタグやmeta descriptionを見直し、クリックしたくなる文言に変更しましょう。

ケース2:掲載順位が10位前後で停滞
コンテンツの質を高める、内部リンクを増やす、被リンクを獲得するなどの施策が必要です。

ケース3:意図しないキーワードで表示されている
想定外のキーワードで流入がある場合は、新たな記事作成のヒントになります。

改善サイクルへの接続
Search Consoleのデータを見て、以下のような判断を行い、再びステップ1に戻ります:

表示回数が少ない → より検索ボリュームの大きいキーワードを狙う(ステップ1へ)
掲載順位が低い → ページの技術的な最適化を見直す(ステップ2へ)
CTRが低い → タイトルやディスクリプションを改善(ステップ2へ)

このように、データをもとに仮説を立て、改善し、再び測定するというサイクルを回すことが、データドリブンなSEO改善の本質です。

データドリブンとは、経験や勘ではなく、実際のデータに基づいて意思決定や改善を行うアプローチのことです。SEOにおいては、Search Consoleの数値やキーワードプランナーの検索ボリュームなど、具体的なデータを見ながら「どのページを改善すべきか」「どのキーワードを狙うべきか」を判断していきます。

実践例:「所沢 Web制作」というキーワードで記事を作る場合

ここまでの3ステップを、具体的な例で見てみましょう。


ステップ1:キーワードプランナーで調査

「所沢 Web制作」をキーワードプランナーで調査します。

月間検索ボリューム:50回
競合性:低
関連キーワード:「所沢 ホームページ制作」「所沢 Web制作会社」など

検索ボリュームは少なめですが、競合性が低く地域性があるため、狙う価値があると判断します。


ステップ2:記事を作成しSEO_CHECKで診断

「所沢でWeb制作を依頼するなら知っておきたい5つのポイント」というタイトルで記事を作成。公開前にSEO_CHECKで診断します。

診断結果:スコア65点
改善点:meta descriptionが未設定 → 設定を追加
h2タグにキーワードが含まれていない → 見出しを調整
画像のalt属性が不足 → すべての画像にalt属性を追加

改善後、再診断でスコア82点に向上しました。


ステップ3:公開後、Search Consoleで測定

記事公開から2週間後、Search Consoleで確認します。

結果:
表示回数:120回
クリック数:8回
平均掲載順位:12位
平均CTR:6.7%

掲載順位があと少しで1ページ目(10位以内)に届くため、コンテンツにさらに独自性のある情報を追加し、内部リンクを強化することを決定。

このように、データをもとに次の改善アクションを判断できるのが、3ツール連携の強みです。


よくある質問

Q. キーワードプランナーは広告を出さないと使えませんか?

いいえ、広告を出さなくても使用できます。Google広告アカウントの作成(無料)のみで利用可能です。ただし、広告を一度も配信したことがないアカウントでは、検索ボリュームが「10〜100」「100〜1000」のような大まかな範囲でしか表示されない場合があります。より詳細な数値を見たい場合は、少額でも広告を配信する必要があります。

Q. SEO_CHECKは何回まで無料で使えますか?

SEO_CHECKは登録不要で月3回まで無料で使用できます。それ以上使用したい場合や、改善コードの自動生成機能を利用したい場合は有料プランをご検討ください。無料の範囲でも、主要なページの診断には十分活用できます。

Q. Search Consoleのデータが表示されないのですが

Search Consoleは、サイトの所有権確認後、データが蓄積されるまで数日〜数週間かかります。また、新規公開したばかりのページは、Googleにインデックスされるまでデータが表示されません。「URL検査」機能を使って、インデックス登録をリクエストすることもできます。

Q. 3つのツールを使う順番は必ず守る必要がありますか?

基本的には「キーワード選定→ページ最適化→効果測定」の順番が理想的ですが、既存のページを改善する場合は、Search Consoleでパフォーマンスの低いページを見つけてから、SEO_CHECKで診断するという逆の流れも有効です。重要なのは、このサイクルを繰り返すことです。

Q. 競合性が高いキーワードは絶対に避けるべきですか?

必ずしもそうではありません。自サイトのドメインパワーが高い場合や、競合サイトよりも圧倒的に詳しいコンテンツを作れる自信がある場合は、競合性の高いキーワードにも挑戦する価値があります。ただし初心者の場合は、まず競合性の低いキーワードで成功体験を積むことをおすすめします。


まとめ:データドリブンなSEO改善の第一歩を踏み出そう

SEO改善は、闇雲に記事を書くだけでは成果につながりません。「需要のあるキーワードを選び」「技術的に最適化されたページを作り」「実際のパフォーマンスを測定して改善する」という3つのフェーズを回すことで、初めてデータに基づいた効果的な改善ができるようになります。
今回ご紹介した3つのツールは、いずれも無料で利用できる(またはトライアルできる)ものばかりです。まずは以下のステップから始めてみましょう:

既存ページのURLをSEO_CHECKで診断してみる
スコアが低い項目から優先的に改善する
Search Consoleでパフォーマンスを定期的に確認する
次に作る記事はキーワードプランナーで需要を調査してから書く

このサイクルを回し始めれば、SEO改善で「何をすればいいかわからない」という状態から確実に抜け出せます。ぜひ今日から実践してみてください。