CF7自動返信が迷惑メールに入らない設定|WP Mail SMTPだけで完了


CF7自動返信が迷惑メールに入らない設定【WP Mail SMTPだけで完了】


「送信元を自社ドメインで“固定”+SMTP配送」を徹底すれば、CF7(Contact Form 7)の自動返信メールは迷惑行きになりにくくなります。今回は WP Mail SMTP だけで実装します。

この記事でできること

  • WP Mail SMTPを使って SMTP配信&送信元の一貫性 を確保
  • CF7の Mail(2)(自動返信)を“迷惑行きしにくい”形で設定
  • ありがちな落とし穴(Fromや追加ヘッダーの誤設定)を回避
  • CF7で自動返信メールを使っている人
  • 「Gmail/Yahooで迷惑入りする」などの配信品質に悩む人
  • DNS設定は触らず、まずは WP Mail SMTPだけ で改善したい人
  • 同一ドメインの送信元でSMTP配信し、CF7の書き方を最適化。迷惑行きを大幅に減らす。

手順1:WP Mail SMTPの導入と基本設定

  1. プラグインを有効化
    「WP Mail SMTP」をインストール → 有効化。
  2. 一般設定(From固定)
  • From Email: no-reply@あなたのドメイン など 自社ドメイン のアドレス
  • Force From Email(送信元を上書き):✅ チェック
  • From Name:サイト名や会社名(例:ORECTIC
  • Force From Name:✅ チェック(任意)

ポイント:Fromは必ず独自ドメイン。Gmail/Yahoo等のフリーメールはNG。

  1. Mailer(送信方式)の設定
  • Other SMTP を選択(または契約メールサーバの公式マイラーがあればそれでもOK)
    • SMTP Host:例 smtp.yourdomain.com
    • Encryption:TLS(推奨)
    • SMTP Port:587(TLSの場合) / 465(SSLの場合)
    • Authentication:ON
    • SMTP Username:メールアカウント(例 no-reply@yourdomain
    • SMTP Password:そのパスワード(アプリパス推奨)
  1. テスト送信
    「Email Test」で自分のGmailなどに送信→受信トレイに入るか確認。

手順2:CF7の“正しい”テンプレート(迷惑回避の基本形)

A. 管理者宛て(Mail)

  • To:自分の受信アドレス(例:info@yourdomain
  • From:no-reply@yourdomain(WP Mail SMTPのFromと同じ)
  • Subject:[your-subject] など
  • Additional Headers(追加ヘッダー):
Reply-To: [your-email]

※ 送信者へ返信したい場合は Reply-To を使う。Fromにユーザーのメールは絶対入れない。

Message Body(例)

以下の内容でお問い合わせが届きました。

お名前: [your-name]
メール: [your-email]
件名: [your-subject]

メッセージ:
[your-message]

送信日時: [_date] [_time]
送信元ページ: [_url]

B. 自動返信(Mail (2))

  • To:[your-email]
  • From:no-reply@yourdomain(固定・上書き)
  • Subject:【自動返信】お問い合わせありがとうございます
  • Additional Headers:基本 なし(入れるなら下記1行のみ)
Reply-To: info@yourdomain

※ 追加ヘッダーを増やしすぎると迷惑判定のリスクが上がります。

Message Body(例:テキスト)

[your-name] 様

この度はお問い合わせありがとうございます。
以下の内容で承りました。担当より折り返しご連絡いたします。

ーーーーーーーーーーーーーー
お名前: [your-name]
メール: [your-email]
件名: [your-subject]

メッセージ:
[your-message]
ーーーーーーーーーーーーーー

ORECTIC(オレクティック)
https://orecticdesign.com/
※本メールは送信専用です。

重要:自動返信は情報の反映+受領連絡のみにとどめ、過度なリンク・画像・装飾は避ける(迷惑判定要因に)。


よくあるNGと回避策

  • NG1:Fromにユーザーのメールを入れる
    → 必ず自社ドメインのFrom に固定。返信は Reply-To で行う。
  • NG2:フリーメールドメインをFromに使う(@gmail.com など)
    → 高確率で失敗 or 迷惑。独自ドメイン必須。
  • NG3:追加ヘッダーを盛りすぎ
    Reply-To 以外は基本不要。複数のReturn-Path等は混乱の元。
  • NG4:HTMLメールの凝りすぎ
    → まずはプレーンテキストで安定化→必要なら簡素なHTMLへ。

文面の“迷惑行きにくい”チェック(運用ルール)

  • 件名:短く具体的に(例:【自動返信】お問い合わせありがとうございます
  • 本文先頭:相手の名前+受領の明記
  • URL:最小限(自社サイト1つ程度)
  • 署名:実在性の高い情報(屋号・サイトURL・所在地や連絡先)
  • 禁止語句:過度な煽り/販促ワード・絵文字乱用は避ける
  • 連投:短時間の大量送信は避ける(テストは間隔をあける)

テストとトラブルシュート

  1. WP Mail SMTPのEmail Test で挙動確認
  2. 受信側の迷惑解除
  3. 暗号化とポートの見直し(TLS/587 → SSL/465)
  4. ユーザー入力の混入確認
    • 件名・本文に不自然なURLや制御文字が混ざっていないか
  5. CF7側のタグ不備
    • [your-email] が正しいメール形式でバリデートされているか

それでも改善が弱い場合は、DNS認証(SPF/DKIM/DMARC)や専用送信サービスの導入でさらに強化できます。


テンプレート

WP Mail SMTP(推奨)

  • From Email:no-reply@yourdomain
  • Force From Email:✅
  • From Name:ORECTIC(任意)
  • Force From Name:✅(任意)
  • Mailer:Other SMTP
    • Host:smtp.yourdomain.com
    • Encryption:TLS
    • Port:587
    • Auth:ON
    • Username:no-reply@yourdomain
    • Password:(パスワード)

CF7|Mail(管理者)

To: info@yourdomain
From: no-reply@yourdomain
Subject: [your-subject]
Additional Headers:
Reply-To: [your-email]

Message Body:
(本文は上記例)

CF7|Mail (2)(自動返信)

To: [your-email]
From: no-reply@yourdomain
Subject: 【自動返信】お問い合わせありがとうございます
Additional Headers:
(空、必要なら Reply-To: info@yourdomain を1行のみ)

Message Body:
(本文は上記例)

まとめ

Contact Form 7の自動返信が迷惑メールに入ってしまう主な原因は、送信元アドレスの不一致やメール配信方式の不安定さにあります。
今回紹介したように WP Mail SMTPでFromアドレスを独自ドメインに固定し、SMTP配信に切り替える だけで、多くのケースは改善可能です。

迷惑メール判定は受信側の環境やスパムフィルタの更新によっても変化しますが、今回の設定はWordPressサイトのメール信頼性を高める基礎中の基礎です。
まだ導入していない方は、まずこの方法から試してみてください。

次の一歩
さらに確実にするなら、SPF/DKIM/DMARCといったDNSレコードの設定や、SendGrid・Amazon SESなどの専用送信サービス導入も視野に入れると安心です

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