LPが検索に出ない原因の特定手順|HTMLとSearch Consoleで診断


LP(ランディングページ)を公開したのに、社名やサービス名で検索しても出てこない。原因を「1ページしかないから」だと考えて、ページを増やす方向に走ってしまうケースが多くあります。

ただ、ページを増やす前に確かめるべきことが3つあります。しかもその3つは、自分のブラウザとSearch Consoleだけで数分あれば数値として判定できます。

LPが検索に出ない主な原因は「1ページだから」ではありません。①HTMLにテキストとして本文が入っていない ②狙うクエリの語が見出しに1つも無い ③そのページへ入ってくるリンクが無い、の3つです。この記事では、この3つを自分の手元で判定する手順と、外れたときの直し方を扱います。

扱うのは「すでに作ったLPが検索に出ない」という状態です。これから作る段階で「LP型かマルチページ型か」を決めたい場合は別記事にまとめています。


LPの「広義」と「狭義」|この記事が扱うのはどちらか

LPという言葉は、計測の文脈と制作の文脈で指すものが違います。診断に入る前に、どちらの話をしているかを固定しておきます。

広義のLP=セッションで最初に着地したページ

アクセス解析でいうLPはこちらです。GA4のデータAPIでは、ディメンション landingPage が「The page path associated with the first pageview in a session(セッション内で最初のページビューに対応するページパス)」と定義されています(出典: Google Analytics Data API のスキーマ一覧・2026年8月2日取得)。ブログ記事も商品ページも、最初に着地すれば広義のLPです。

狭義のLP=1ページ完結のセールスページ

制作の現場でLPと言えばこちらです。1ページで説明が完結し、申し込み・購入・問い合わせという1つの行動に絞って構成されたページを指します。

呼び方何を指すか判定に使う道具
広義のLPセッションで最初に着地したページ全般GA4の landingPage ディメンション
狭義のLP1ページ完結・1アクション特化のセールスページこの記事の診断手順

この記事が扱うのは、後者の「狭義のLPを作ったが検索に出ない」ケースです。そもそもLP型で作るべきかマルチページ型で作るべきかという設計判断は、ランディングページとマルチページの違いで扱っているので、作る前の段階ならそちらを先に読んでください。ここでは深追いしません。


「LPはSEOに弱い」という通説を、公式ドキュメントで検算する

診断に入る前に、通説を先に外しておきます。ここを外さないと「文字を足す」「ページを増やす」という、効かない方向へ時間を使うことになるからです。以下の引用はすべてGoogleの公式ドキュメントの英語版から、2026年8月2日に取得したものです。

通説1「情報量が少ないから弱い」|分量は基準ではない

Google検索セントラルの有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成(英語版)には、自己評価用の質問として次の一文があります。

Are you writing to a particular word count because you’ve heard or read that Google has a preferred word count? (No, we don’t.)

Google検索セントラル「Creating Helpful, Reliable, People-First Content」

「Googleが好む文字数があると聞いたので、その文字数に合わせて書いていませんか(そんなものはありません)」という意味です。同じページには「Does the content provide a substantial, complete, or comprehensive description of the topic?(その話題について十分で、抜けがなく、網羅的な説明ができているか)」という質問もあります。問われているのは字数ではなく、扱うと決めた話題を説明しきっているかです。

したがって「LPは文字が少ないからSEOに弱い」は成立しません。LPが答えると宣言した問いに、そのページ内で答えきれているかどうかが論点です。

通説2「LPは孤立するのでE-E-A-Tが育たない」|E-E-A-Tはランキング要因ではない

同じドキュメントに、次の記述があります。

While E-E-A-T itself isn’t a specific ranking factor, using a mix of factors that can identify content with good E-E-A-T is useful.

Google検索セントラル「Creating Helpful, Reliable, People-First Content」

「E-E-A-Tそのものは特定のランキング要因ではない」と明記されています。E-E-A-Tはスコアとして積み上がる数値ではないので、「LPを作るとE-E-A-Tが下がる」「内部リンクでE-E-A-Tを育てる」という言い方には根拠がありません。この理由づけを使っている限り、直すべき場所が見えないままになります。

では孤立したLPが弱いのはなぜか|理由は「発見経路」

結論そのものは救えます。ただし理由は権威性ではなく、単純にGoogleがそのページを見つける経路の問題です。SEOスターターガイド(英語版)にはこう書かれています。

In fact, the vast majority of the new pages Google finds every day are through links, making links a crucial resource you need to consider to help your pages be discovered by Google.

Google検索セントラル「SEO Starter Guide: The Basics」

「Googleが毎日見つける新しいページの大半はリンク経由である」という記述です。同じガイドには「Google primarily finds pages through links from other pages it already crawled(Googleは主に、すでにクロール済みの他のページからのリンクでページを見つける)」ともあります。

つまり孤立したLPが弱いのは、専門性が育たないからではなく見つけてもらう経路が無いからです。これはページを増やさなくても、既存ページから本文リンクを1本張れば解ける問題です。

やってはいけない回避策|クエリ違いのLPを量産する

「キーワードごとにLPを作る」という進め方は、検索順位を取る目的で持ち込むと危険です。Google検索のスパムに関するポリシー(英語版)には、次のように定義されています。

Doorway abuse is when sites or pages are created to rank for specific, similar search queries.

Google検索セントラル「Spam Policies for Google Web Search」

そして具体例として「Having multiple domain names or pages targeted at specific regions or cities that funnel users to one page(特定の地域や都市を狙った複数のドメインやページを用意し、ユーザーを1つのページに送る)」が挙げられています。テンプレートの地名や商材名だけを差し替えたLPを増やし、同じ申込フォームへ流す形は、この例そのものです。

広告運用では「意図ごとに遷移先を分ける」という考え方が長く使われてきましたが、それは広告の配信設計の話です。検索結果の順位を取る目的でページを量産すると、ポリシー違反として扱われる領域に入ります。

通説と公式記述の対応
よく言われる理由公式ドキュメントの記述実際に効く対処
情報量が少ないから弱い好む文字数は無いと明記宣言した問いに答えきる
孤立するとE-E-A-Tが育たないE-E-A-Tはランキング要因ではないと明記理由づけを発見経路に置き換える
キーワードの幅が狭いクエリ違いのページ量産はドアウェイの例1枚に対して狙う語を1つに絞る
内部リンクが弱い新規ページの大半はリンク経由で発見される既存ページから本文リンクを1本張る

【実測】自分のLPを3分で診断する

通説を外すと、手元で確かめられる論点は2つに絞られます。HTMLにテキストとして本文が入っているかと、狙うクエリの語が見出しにあるかです。どちらもブラウザのコンソールで数値として出ます。

手順|LPを開いてコンソールに貼り付ける

  1. 診断したいLPをChromeで開く
  2. F12(macOSは Option + Command + I)でDevToolsを開き、Consoleタブを選ぶ
  3. 1行目の狙う語を自分のLPに合わせて書き換え、全体を貼り付けてEnter
const KW = ['ランディングページ', '制作'];

const strip = (d) => {
  d.querySelectorAll('script,style,noscript,template').forEach((e) => e.remove());
  return d.body.textContent.replace(/\s/g, '').length;
};
const raw = await (await fetch(location.href, { cache: 'reload' })).text();
const initial = strip(new DOMParser().parseFromString(raw, 'text/html'));
const rendered = document.body.innerText.replace(/\s/g, '').length;
const heads = [...document.querySelectorAll('h1,h2,h3')].map(
  (el) => el.tagName + ' / ' + el.innerText.trim().replace(/\s+/g, ' ')
);

console.log('初期HTMLのテキスト字数:', initial);
console.log('描画後のテキスト字数  :', rendered);
console.log('h1の個数             :', document.querySelectorAll('h1').length);
console.log('見出しにある狙う語    :', KW.filter((k) => heads.some((h) => h.includes(k))));
console.table(heads);

やっていることは3つです。自分のURLをもう一度取得してサーバーが返した初期HTMLの文字数を数え、ブラウザが描画したあとの文字数を数え、見出しを一覧にしています。見出しの一覧は console.table で表として出るので、そのまま目視できます。

合否ライン|4つの値をこう読む

見る値合格不合格不合格なら何が起きているか
初期HTMLのテキスト字数おおむね300以上数十字以下本文がHTMLに存在しない
描画後のテキスト字数初期HTMLと同水準初期HTMLだけが極端に少ない本文がJavaScript描画に依存
h1の個数1以上0ページの看板が無い
見出しにある狙う語1語以上空の配列看板と狙うクエリが不一致

実際に3種類のページで動かした結果

上のコードを、性質の違う3つのページで実行しました(2026年8月2日・Chromeで実測)。2番と3番は挙動を確かめるために手元で用意した検証用ページです。

対象ページ初期HTML描画後h1
本文がHTMLに入っている通常の記事ページ7,9867,0791
本文をJavaScriptで差し込むページ07261
本文が画像1枚とリンクだけのページ990

2番は初期HTMLが0字、3番は9字でした。本文がHTMLに存在しないページは、この2つのように初期HTML側が二桁以下になります。合否ラインの300字は、ここを切り分けるための実務上の線です。

実測して分かった、読み方の注意3つ

  • 初期HTMLが描画後より多く出ることがある。1番は 7,986 対 7,079 で初期HTML側が多くなりました。初期HTML側は textContent で数えるため、開いていないメニューなど画面に出ていないテキストも含むからです。2つの値は「どちらが多いか」ではなく「初期HTML側がほぼ0でないか」で見てください。
  • 300字は公式の基準ではない。Googleが文字数の下限を示している事実はなく(前章の引用のとおりです)、これはあくまで「本文が画像やJavaScriptに閉じ込められていないか」を切り分けるための線です。順位が付く条件ではありません。
  • CMSの記事ページで試すと見出しが混ざる。1番はWordPressの記事ページで、サイドバーや関連記事の見出しまで含めて37件が一覧に出ました。1枚もののLPではこの混入は起きませんが、記事ページで試すときは本文の見出しだけを見てください。

見出しの階層そのものを整理したい場合は、HTMLアウトラインを可視化して見出し構造を点検する方法で、h1からh3までの入れ子を確認する手順をまとめています。


合否ラインを外したときの、直し方の分岐

診断の値が外れた場合、直す場所は値ごとに決まります。ページを増やす選択肢はここには出てきません。

初期HTMLのテキスト字数が数十字以下だった

本文がHTMLテキストとして存在していない状態です。原因は「コピーを画像として書き出している」か「JavaScriptで本文を差し込んでいる」のどちらかがほとんどです。描画後の字数が大きければ後者、描画後も小さければ前者です。

画像化が原因の場合、全部をテキストに戻す必要はありません。次の順で出すだけで初期HTMLの字数は動きます。

  1. ファーストビューの見出しコピー(誰に何を提供するか)
  2. 提供内容・価格・条件
  3. よくある質問と回答

デザインされた画像を消す必要はありません。同じ内容をHTMLテキストとしても置けば、見た目を変えずに初期HTMLの中身が増えます。JavaScript描画が原因の場合は、使っているツールに静的な書き出しやサーバー側描画の設定があるかを確認してください。

なお「Googleは画像の中の文字を本文として読まない」と断言している公式資料は確認できていません。ここで判定に使っているのは、あくまで自分のHTMLにテキストとして入っているかどうかという、自分で観測できる事実です。

h1が0個だった

ロゴ画像を先頭に置いたまま、h1を書いていないパターンがほとんどです。h1はページの主題を示す要素なので、社名やロゴではなくそのLPが何を誰に提供するかを書きます。狭義のLPではh1は1つで足ります。

見出しに狙う語が1つも無かった

title要素とh1に、狙う語を前方に置き直します。ここで「語ごとにLPを増やす」方向へ行かないことが重要です。前章のとおり、クエリ違いのページ量産はドアウェイの例に当てはまります。1枚のLPに対して狙う語は1つに絞り、その語で答えきる形にしてください。

ファーストビューの見出しコピーそのものを設計し直す場合は、ファーストビューで離脱させない設計の考え方も合わせて読むと、訴求と検索語の両立がしやすくなります。


Search Consoleで「Googleが受け取ったHTML」を確かめる

ここまではブラウザで見た姿です。Google側が実際に何を受け取ったかは、Search ConsoleのURL検査で確認できます。手順は次のとおりです。

  1. Search Consoleの上部の検査窓にLPのURLを入力する
  2. 表示された状態(登録済みか未登録か)を読む
  3. 「クロール済みのページを表示」を開き、HTMLタブで手順1に出てきた本文が含まれているか検索する

3番目のHTMLタブについては、URL検査ツールの公式ヘルプ(英語版)に「To see information about the request, including the HTTP request and response, and the returned HTML, click View crawled page」と記載されています(2026年8月2日取得)。ここに本文が入っていなければ、ブラウザでは見えていてもGoogleは受け取っていません。

表示される状態意味次にやること
URLはGoogleに登録されています索引に入っている内容と看板の勝負。診断は終了
クロール済み – インデックス未登録見つけたが載せていない枚数ではなく内容の問題として通説の章へ戻る
検出 – インデックス未登録存在は知っているが未クロール発見経路の問題。次章のリンク設計へ
URLがGoogleに登録されていません索引に入っていない同上

1つ注意があります。同じ公式ヘルプには「"URL is on Google" doesn’t actually guarantee that your page will appear in Search results(「URLはGoogleに登録されています」は、そのページが検索結果に表示されることを保証しない)」と明記されています。登録済みという表示は土俵に乗ったという意味であって、順位の保証ではありません

診断はここで止めます。この先の「どうすれば競合より上に出るか」は、診断ではなく内容の勝負になるので、別の作業として切り分けてください。


広告で拾うなら、2026年の前提が変わっている

検索で拾いきれない分を広告で補う判断はあり得ます。ただし「広告とSEOのどちらに予算を置くか」という投資判断そのものは有料広告とSEO・AEO・LLMOの投資判断で扱っているので、ここではLPのHTMLに関係する範囲だけに絞ります。

前提|広告を出しても検索順位は上がらない

有料検索とオーガニック検索の効果測定に関するGoogle広告ヘルプ(英語版)には、次の記述があります(2026年8月2日取得)。

Investment in paid search has no impact on your organic search ranking. Google maintains a strict separation between our search business and our advertising business.

Google広告ヘルプ「About measuring paid and organic search results」

「検索広告への投資はオーガニック検索の順位に影響しない」「Googleは検索事業と広告事業を厳密に分離している」という意味です。広告を回してSEOも底上げする、という期待は成立しません。両者は別の投資として設計してください。

用語|「リスティング広告」はGoogleの公式名称ではない

Google広告でLPに送客するときに使うキャンペーンタイプの正式名称は検索キャンペーンです。「リスティング広告」は日本の業界通称で、Googleの管理画面には出てきません。また「Google広告」は検索・ディスプレイ・動画・P-MAXなどを含む上位の名称なので、「リスティング広告=Google広告」と等号で結ぶのは正確ではありません。

Facebook・Instagram側も、正しい表記はMeta広告です。「メタ広告」という書き方は公式表記ではありません。なお本記事では、Meta側のターゲティング仕様の詳細には踏み込みません。公式ヘルプから一次情報を取得できず、断定できる根拠を持てなかったためです。

「1キーワード=1LPを手で当てる」は既定の挙動ではなくなった

ここが2026年に入って一番変わった部分です。AI Max for Search campaigns の公式ヘルプ(英語版)には、次のように書かれています(2026年8月2日取得)。

With search term matching, you can expand upon your existing keywords using broad match and keywordless technology to find more relevant and high-performing search queries.

Google広告ヘルプ「How AI Max for Search campaigns works」

キーワードに依存しない技術で配信対象を広げる、という説明です。さらにキャンペーンレベルの設定として Final URL expansion があり、「Send traffic to the most relevant URLs on your website when it’s likely to result in better performance(成果が見込めるときに、サイト内で最も関連性の高いURLへトラフィックを送る)」と説明されています。同ヘルプには「Turning on AI Max will turn on text customization and Final URL expansions for the campaign」ともあり、AI MaxをオンにするとどのURLへ送るかをGoogle側が選ぶ設定が既定で入ることになります(個別にオフにはできます)。

つまり「細かいキーワードごとにLPを作り分け、手で当てにいく」という運用は、少なくとも既定の挙動ではなくなりました。LPを量産する理由が、広告側にも無くなってきているということです。

動的検索広告はAI Maxへ自動アップグレードされる

動的検索広告(DSA)を使っている場合は期限があります。Googleの公式ブログに、次の告知が出ています(2026年8月2日取得)。

we are extending the timeline for Dynamic Search Ads sunset and auto-upgrade, which will begin in February 2027.

Google公式ブログ「Google’s Dynamic Search Ads are upgrading to AI Max」

DSAの終了と自動アップグレードは2027年2月開始に延期されました。ただし同じ告知に「campaigns using Automatically Created Assets (ACA) and campaign-level broad match setting will continue to be auto-upgraded starting in September 2026」とあり、自動作成アセットとキャンペーンレベルの部分一致を使っているキャンペーンは2026年9月から自動アップグレードが始まります。該当する運用があるなら、LP側の準備はそれまでに終わらせておく必要があります。

だからこそLPのHTMLテキストは広告側でも効く

AI Maxの text customization は、公式ヘルプで「Uses text from your existing ads, landing page copy, and assets along with generative AI for Google Ads to create customized ad copy(既存の広告文、ランディングページのコピー、アセットのテキストを生成AIと組み合わせて広告文を作る)」と説明されています。

つまりLPのコピーが広告文の生成材料に入っています。本文が画像やJavaScriptに閉じ込められているLPは、この材料を渡せません。前章のコンソール診断は、SEOだけの話ではないということです。

広告を出している場合、管理画面で見られるLP評価の列は品質スコアの内訳です。検索キャンペーンの品質スコアに関する公式ヘルプ(英語版)によると、品質スコアは推定クリック率・広告の関連性・ランディングページの利便性の3要素で構成され、それぞれ「平均より上」「平均的」「平均より下」で表示されます。ランディングページの利便性が「平均より下」なら、広告側から見てもLPに手を入れる根拠になります。


検索でも拾いたいLPの、最小の作り方

診断で不合格になった項目を直したあと、最後に残るのが発見経路です。ここだけはLPの中身をいくら整えても解決しません。

既存ページから本文リンクを1本だけ張る

前章で引用したとおり、Googleは主にリンク経由で新しいページを見つけます。サイトマップを送信しても、そこからしか経路が無いLPは弱い状態のままです。リンク元は次の2条件で選びます。

  • すでに検索から人が来ているページ(Search Consoleで表示回数が付いているページ)
  • LPの読者と文脈が地続きのページ(読み終わった直後に自然につながる話題)

フッターの一覧に足すより、本文中の1本のほうが文脈が伝わります。多ければよいものでもないので、まず1本で構いません。

1枚で兼ねるときのDOM設計

売るための構成と、検索に載るための構成は両立できます。最小形は次のとおりです。

<main>
  <h1>誰に何を提供するか(狙う語を前方に置く)</h1>
  <p>h1を1〜2文で補足する説明テキスト</p>

  <section>
    <h2>提供内容</h2>
    <p>画像で作った訴求と同じ内容を、テキストでも置く</p>
  </section>

  <section>
    <h2>価格と条件</h2>
    <p>金額・期間・対象を数字で書く</p>
  </section>

  <section>
    <h2>よくある質問</h2>
    <h3>質問文</h3>
    <p>回答文</p>
  </section>

  <p><a href="#contact">お申し込みはこちら</a></p>
</main>

ポイントは、CTAの前に必ず説明テキストを置くことです。この形にしておけば、前章のコンソール診断で初期HTMLの字数もh1も見出しの語も、すべて合格側に出ます。

やらないこと

  • 地域名や商材名だけ差し替えたLPの量産(スパムポリシーのドアウェイの例に当てはまります)
  • 狙う語を増やすためにLPを増やす(1枚に対して狙う語は1つ)
  • 検索対策とCV率改善を同じ改修に混ぜる(原因の切り分けができなくなります)

3つ目について補足すると、この記事はLPを検索に載せるための診断だけを扱っています。CV率そのものを上げる施策はCROでコンバージョン率を改善する手法にまとめてあるので、改修を分けて進めてください。


まとめ|LPが検索に出ないときの判断フロー

  1. コンソールで、初期HTMLの字数・描画後の字数・h1の個数・見出しの語を出す
  2. 初期HTMLが二桁以下なら、本文をHTMLテキストとして出す
  3. h1が0なら、LPの主題をh1に書く
  4. 見出しに狙う語が無いなら、titleとh1へ前方配置する(LPは増やさない)
  5. ここまで合格したらSearch ConsoleのURL検査へ進む
  6. 「クロール済み – インデックス未登録」なら、枚数ではなく内容の問題
  7. 「検出 – インデックス未登録」なら、既存ページから本文リンクを1本張る
  8. 全部合格しても順位が付かないなら、それは枚数ではなく競合との内容差の問題

LPが検索に出ない原因は、ほとんどの場合ページ枚数ではありません。HTMLに読めるテキストがあるか、狙う語が見出しにあるか、そこへ入るリンクがあるか。この3つはすべて自分の手元で判定できるので、推測で作り直す前に必ず数えてください。

そのうえで、広告・MEO・コンテンツをどう組み合わせるかという上流の設計はWeb広告を出す前に整える4つの受け皿にまとめています。LP単体の診断が終わったら、そちらでチャネル全体の役割分担を確認してください。

タイトル・見出し・構造化データの状態はDirebase(ディレベース)でまとめて診断できます


よくある質問(FAQ)

Q. LPは1ページだけでも検索で上位に出ますか?

出ます。Googleは特定の文字数やページ枚数を条件にしていません。1ページでも、狙うクエリに対して答えきっていて、HTMLにテキストとして本文があり、他ページからリンクで到達できれば検索の土俵に乗ります。逆に枚数を増やしても、この3つが揃わなければ結果は変わりません。

Q. LPの文字数はどれくらい必要ですか?

決まった目安はありません。Google検索セントラルの公式ドキュメントには「Googleが好む文字数があると聞いて、その文字数に合わせて書いていないか(そんなものはありません)」という自己評価の質問が明記されています。この記事で使っている「初期HTMLで300字」は、本文が画像やJavaScriptに閉じ込められていないかを切り分けるための実務上の線であって、順位の基準ではありません。

Q. 広告を出すとSEOの順位も上がりますか?

上がりません。Google広告のヘルプに「検索広告への投資はオーガニック検索の順位に影響しない」「Googleは検索事業と広告事業を厳密に分離している」と明記されています。広告とSEOは相乗するものではなく、別々に設計・評価する投資として扱ってください。

Q. 地域や商材ごとにLPを増やすのは問題ありませんか?

検索順位を取る目的でクエリ違いのLPを量産するのは、Googleのスパムポリシーが「ドアウェイの濫用」として挙げている行為です。ポリシーには「特定の地域や都市を狙った複数のドメインやページを用意し、ユーザーを1つのページに送る」形が例示されています。地域ごとに拠点・スタッフ・実績など実際に別の内容があるなら別ページで構いませんが、テンプレートの地名だけを差し替えるやり方は避けてください。

Q. 「クロール済み – インデックス未登録」と出たら何をすればいいですか?

ページ枚数ではなく内容の問題として扱ってください。Googleはそのページを見つけてクロールしたうえで、検索結果に載せていない状態だからです。狙うクエリに対してページ内で答えきれているか、見出しがそのクエリと一致しているかを見直します。内容を変えずに登録リクエストを繰り返しても、結果は変わりません。

Q. LPの本文が画像なのですが、altに書けば読まれますか?

altは画像そのものの代替テキストであって、本文の置き場所ではありません。長い訴求文をaltに詰め込むと、読み上げ環境では画像1つに対して長文が読み上げられて使いにくくなります。見出しと説明文は通常のHTMLテキストとして置き、altには画像が何を写しているかを短く書いてください。

Q. ノーコードツールで作ったLPでも診断できますか?

できます。この記事のコンソール診断は、ページがどのツールで作られていても同じように動きます。初期HTMLの字数だけが極端に少なければ、本文がJavaScriptの描画に依存している状態です。使っているツールに静的な書き出しやサーバー側描画の設定があるかを確認してください。