はじめに
「AWSってよく聞くけど難しそう」「WordPressを使って自分のブログやサイトを作りたいけど、どこで始めればいいかわからない」――そんな初心者の方に向けて、この記事では「AWSの基本」と「AWS上でWordPressを構築する手順」をわかりやすく解説します。
特に今回は、初心者でも簡単に使えるAWSのサービス「Amazon Lightsail(ライトセイル)」を使って、WordPressを無料枠で立ち上げる方法を紹介します。
AWSとは?初心者にもわかりやすく解説
AWS(Amazon Web Services)は、Amazonが提供しているクラウドサービスの総称です。サーバー、ストレージ、データベース、AI、IoTなど、200種類以上のサービスが提供されています。
AWSの特徴
- 世界シェアNo.1のクラウドサービス
- 初期費用がかからず、使った分だけ課金される従量課金制
- 無料枠(Free Tier)あり
- 初心者から企業まで幅広く使われている
この中でも、今回使用する「Amazon Lightsail」は、初心者に特化したサーバー構築サービスで、難しい設定なしでWordPressを使える点が大きなメリットです。
AWSでWordPressを構築する方法
ここからは、実際にAWSを使ってWordPressを立ち上げる手順を説明します。
ステップ① AWSアカウントを作成
- AWS公式サイト にアクセスし、「無料で始める」をクリック。
- メールアドレス、パスワード、アカウント名を入力して登録。
- クレジットカード情報を入力(無料枠でも登録は必要)。
- SMS認証を行い、アカウントを有効化。
ステップ② LightsailでWordPressを起動
- AWS管理画面(マネジメントコンソール)にログイン。
- 検索バーに「Lightsail」と入力してサービスを開く。
- 「インスタンスの作成」→ 「プラットフォーム:Linux/Unix」→ 「アプリ:WordPress」を選択。
- リージョン(例:東京)を選ぶ。
- インスタンスプランは一番左の無料プラン(月750時間まで)を選択。
- 任意の名前をつけて「作成」ボタンを押す。
ステップ③ WordPressにアクセス&初期設定
- 作成したインスタンスの「パブリックIP」をクリック。
- WordPressの初期画面が表示される。
- 管理画面にログインするために、Lightsail管理画面から「SSH」接続をクリック。
- 以下のコマンドで初期パスワードを取得:
cat bitnami_application_password
http://<パブリックIP>/wp-login.php
にアクセスし、user
と先ほどのパスワードでログイン。
ステップ④ 独自ドメインの設定(任意)
- Route 53や他社のドメイン取得サービスでドメインを用意。
- DNS設定でLightsailのIPアドレスを割り当て。
- LightsailのDNSゾーンにレコードを追加。
- SSL化はBitnamiのスクリプトやCertbotを使用。
AWSの無料枠と注意点
無料枠の内容
- Lightsail:512MB RAM、1vCPU、20GB SSD、1TB転送のプランが月750時間無料(1ヶ月分)
- その他:EC2やS3にも無料枠あり(12か月間限定)
注意点
- 無料枠を超えると自動的に課金される
- インスタンスを停止しない限り、稼働中としてカウントされる
- 利用状況はAWSマネジメントコンソールで随時確認可能
まとめ
AWSは難しそうに感じるかもしれませんが、Lightsailを使えば初心者でも簡単にWordPressサイトを構築できます。しかも、無料枠を利用すればサーバー費用もかかりません。
今後、サイトを本格的に運用したくなったら、上位プランへの移行や独自ドメインの設定も柔軟に対応できます。
まずは、実際に手を動かして「クラウドでのWordPress構築」を体験してみましょう。自分だけのブログやサイトを、AWSというプロレベルのインフラの上に立ち上げるチャンスです!