Claude Codeコマンド一覧&実践ガイド【2026年版】

Claude Codeは、Anthropic社が提供するAIコーディングアシスタントのCLI(コマンドラインインターフェース)ツールです。ターミナル上でClaudeと対話しながら、コードの作成・修正・レビュー・デバッグを行えます。

この記事では、Claude Codeで使えるコマンドを一覧で紹介し、実際の開発シーンでどう活用するかをユースケース別に解説します。


インストールと初期設定

Claude Codeはnpmでインストールします。Node.js 18以上が必要です。

npm install -g @anthropic-ai/claude-code

インストール後、以下のコマンドで起動します。

# 対話モードで起動
claude

# ログイン(初回のみ)
claude auth login

# プロジェクトの初期設定
claude /init

/initを実行すると、プロジェクトのルートにCLAUDE.mdが生成されます。このファイルにプロジェクトのルールやコーディング規約を書いておくと、Claudeが毎回読み込んで従ってくれます。

スラッシュコマンド一覧

Claude Codeの対話中に/を入力するとコマンド一覧が表示されます。主要なコマンドをカテゴリ別にまとめました。

セッション管理

コマンド説明
/clear会話をリセットして新しいセッションを開始
/resume過去のセッションを再開(IDまたは名前で指定)
/compact会話を要約してコンテキストを節約
/copy直前の回答をクリップボードにコピー
/export会話をテキストファイルとして書き出し
/context現在のコンテキスト使用量をビジュアル表示

コード作業・レビュー

コマンド説明
/reviewプルリクエストをローカルでレビュー
/diff未コミットの変更をインタラクティブに確認
/planプランモードに入り、実装前に計画を立てる
/rewind会話やコード変更を前の状態に巻き戻す
/batch大規模な変更を並列で実行(5〜30のworktree)
/loop指定した間隔でプロンプトを繰り返し実行
/security-review保留中の変更にセキュリティ脆弱性がないか分析

設定・構成

コマンド説明
/config設定画面を開く
/initプロジェクトのCLAUDE.mdを初期化
/doctorインストールや設定の問題を診断
/permissionsツールの許可・拒否ルールを管理
/memoryCLAUDE.mdの編集やオートメモリの管理
/mcpMCPサーバーの接続管理
/hooksフック設定の確認

モデル・動作設定

コマンド説明
/modelAIモデルを変更(Opus / Sonnet / Haiku)
/effort推論の深さを設定(low / medium / high / max)
/fast高速モードの切替(Opus使用時に出力速度UP)
/themeカラーテーマの変更

情報・ヘルプ

コマンド説明
/help利用可能なコマンドを一覧表示
/costトークン使用量と費用を表示
/usageプランの使用制限とレートリミット状況を表示
/statusバージョン、モデル、アカウント、接続状態を表示
/feedbackフィードバックやバグ報告を送信

CLIオプション(起動時フラグ)

Claude Codeは起動時にフラグを指定することで、動作をカスタマイズできます。

よく使うフラグ

# 直前のセッションを再開
claude -c

# 特定のセッションを再開
claude -r "セッション名"

# モデルを指定して起動
claude --model opus

# 非対話モード(スクリプト組み込み用)
claude -p "このコードのバグを見つけて"

# パーミッションモードを指定
claude --permission-mode auto

# 追加ディレクトリを指定
claude --add-dir /path/to/other/project

SDK・自動化向けフラグ

フラグ説明
-p, --print非対話モードで結果を出力して終了
--output-format jsonJSON形式で出力(スクリプト向け)
--max-turns 10エージェントのターン数を制限
--max-budget-usd 5コスト上限を設定(ドル)
--json-schema指定したJSONスキーマに沿った出力を取得
--system-promptシステムプロンプトを差し替え

キーボードショートカット

対話中に使えるショートカットです。覚えておくと操作効率が上がります。

基本操作

ショートカット動作
Ctrl+C生成を中断
Ctrl+Dセッション終了
Ctrl+L画面をクリア
Ctrl+Oトランスクリプトビューワーを開く
Esc + Esc巻き戻し・要約

モード切替

ショートカット動作
Shift+Tabパーミッションモードを切替
Option+P(macOS)モデルを切替
Option+T(macOS)拡張思考のON/OFF
Option+O(macOS)高速モードのON/OFF

入力・編集

ショートカット動作
\ + Enter改行(全ターミナルで動作)
Shift+Enter改行(iTerm2、WezTerm、Ghostty等)
Ctrl+G外部エディタで入力を編集
@ファイルパスの補完
!Bashモード(コマンドを直接実行)

CLAUDE.md — プロジェクト設定ファイル

CLAUDE.mdは、Claudeに毎回読み込ませるプロジェクト固有の指示書です。コーディング規約やビルドコマンド、プロジェクト構造を記述しておくと、一貫した開発が可能になります。

配置場所と用途

場所スコープ用途
./CLAUDE.mdプロジェクトチーム共有のルール(Git管理)
~/.claude/CLAUDE.mdユーザー全体個人の好みや共通設定
./CLAUDE.local.mdローカル個人用のプロジェクト設定(.gitignore推奨)
./.claude/rules/モジュールトピック別のルールファイル

記述例

# プロジェクト名

## 技術スタック
- Next.js(App Router)
- TypeScript
- Tailwind CSS

## コーディング規約
- 変数名・関数名は英語
- コメントとコミットメッセージは日本語
- 最小フォントサイズは16px

## ビルドコマンド
- 開発サーバー: `npm run dev`
- ビルド: `npm run build`
- テスト: `npm test`

MCPサーバー — 外部ツール連携

MCP(Model Context Protocol)は、Claude Codeを外部のツールやサービスに接続する仕組みです。GitHub、データベース、Google Analytics、Slack などと連携できます。

設定方法

.claude/.mcp.jsonに設定を記述します。

{
  "mcpServers": {
    "github": {
      "type": "stdio",
      "command": "npx",
      "args": [
        "@anthropics/mcp-server-github",
        "--repository", "owner/repo"
      ]
    }
  }
}

接続方式は3種類あります。

方式説明用途
stdioローカルサーバー(サブプロセス)GitHubやファイルシステム等
HTTP/SSEリモートHTTPサーバー外部API連携
SDKTypeScript/Pythonネイティブ統合カスタムツール開発

Hooks — 自動化フック

Hooksは、Claude Codeの特定のイベント(ファイル編集後、セッション開始時など)に自動でシェルコマンドを実行する機能です。

設定例:ファイル編集後に自動フォーマット

{
  "hooks": {
    "PostToolUse": [
      {
        "matcher": "Edit|Write",
        "hooks": [
          {
            "type": "command",
            "command": "npx prettier --write $CLAUDE_FILE_PATH"
          }
        ]
      }
    ]
  }
}

この設定を.claude/settings.jsonに書くと、Claudeがファイルを編集するたびにPrettierが自動実行されます。

Hooksの活用例

  • ファイル保存後にリンターを実行
  • セッション開始時に環境変数を読み込み
  • 特定のファイルの編集をブロック
  • Claudeが入力待ちになったらデスクトップ通知

パーミッションモード

Claude Codeには5つのパーミッションモードがあり、ツール実行の許可レベルを制御できます。Shift+Tabでモードを切り替えられます。

モード動作使いどころ
defaultほとんどのツール実行で許可を求める初めてのプロジェクト、慎重な作業
acceptEditsファイル編集は自動許可、それ以外は確認コーディング中心の作業
plan分析のみ、実行しない実装前の調査・計画
autoAIが安全性を判断して自動実行信頼できるプロジェクトでの効率重視
bypassPermissionsすべてスキップ(制限なし)自己責任での最速作業

ユースケース別 実践ガイド

1. 既存プロジェクトにClaude Codeを導入する

# プロジェクトディレクトリで起動
cd my-project
claude

# 初期設定ファイルを生成
/init

# CLAUDE.mdを編集して、プロジェクト固有のルールを追記
/memory

初回は/initでCLAUDE.mdを生成し、技術スタック・ビルドコマンド・コーディング規約を記述しましょう。以降のセッションでClaudeが自動的に従います。

2. コードレビューを依頼する

# PRをレビュー
/review #42

# 未コミットの差分を確認
/diff

# セキュリティ観点でレビュー
/security-review

/reviewはGitHubのPRを自動で取得し、コードの問題点や改善案を提示します。CI前のセルフレビューに活用できます。

3. デバッグを効率化する

エラーメッセージをそのまま貼り付けるだけで、Claudeがコードベースを検索して原因を特定し、修正案を提示します。

TypeError: Cannot read properties of undefined (reading 'map')
at UserList (src/components/UserList.tsx:15:23)

このエラーを修正して

Claudeは該当ファイルを読み込み、nullチェックの追加やオプショナルチェーンの適用など、具体的な修正を行います。

4. 大規模リファクタリング

# 計画を立ててから実行
/plan すべてのAPIレスポンスにエラーハンドリングを追加

# 大規模変更を並列実行
/batch 全コンポーネントのclassNameをCSS Modulesに移行

/planで実装方針を確認してから作業を開始すると、手戻りを防げます。/batchは複数ファイルの変更を並列で処理するので、大規模な一括変更に最適です。

5. Git操作をClaude Codeで行う

Claude Codeはターミナルコマンドを実行できるため、Git操作も自然言語で指示できます。

今の変更をコミットしてプッシュして

feature/auth ブランチを作って、ログイン機能を実装して

mainとの差分を見せて

コミットメッセージは変更内容を分析して自動生成されます。コードの「何を」「なぜ」変えたかを的確にまとめてくれるので、履歴の可読性が向上します。

6. CI/CDパイプラインに組み込む

# 非対話モードでコードレビュー(CIで実行)
claude -p "src/ディレクトリの変更をレビューして問題点をリストアップ" --output-format json

# コスト上限付きで実行
claude -p "テストを追加して" --max-budget-usd 2 --max-turns 20

-pフラグで非対話モードにすると、CI/CDパイプラインに組み込めます。--max-budget-usdでコスト制限をかけておくと、意図しない高額請求を防げます。


コスト管理のコツ

Claude Codeはトークン消費に応じて課金されます。コストを抑えるためのポイントです。

  • /costでこまめにトークン使用量を確認
  • /compactで会話が長くなったら要約してコンテキストを節約
  • CLAUDE.mdに必要な情報を書いて、毎回の説明を省略
  • --max-budget-usdでセッションごとの上限を設定
  • /effort lowで軽い質問には推論コストを下げる

よくある質問

Q. Claude CodeとChatGPT(Copilot)の違いは?

Claude Codeはターミナルベースのエージェントで、ファイルの読み書き・Git操作・コマンド実行まで自律的に行えます。CopilotはエディタのコードCompletionが中心であり、Claude Codeは「タスクを丸ごと任せる」使い方に強みがあります。

Q. 無料で使えますか?

Claude Codeは、Anthropicのサブスクリプション(Pro: $20/月、Max: $100/月〜)またはAPIキー(従量課金)で利用できます。Proプランでは使用量に制限がありますが、日常的な開発には十分です。

Q. VSCodeでも使えますか?

はい。Claude Code拡張機能をVSCodeやJetBrains IDEにインストールすると、エディタ内で直接Claude Codeを起動できます。ターミナルとエディタの両方で使えるのが特徴です。

Q. セキュリティは大丈夫?コードが学習に使われない?

Claude Codeで送信したコードは、Anthropic社のモデルトレーニングには使用されません。ただし会話ログはアカウントに保存されるため、機密性の高いコードを扱う場合は/privacy-settingsで設定を確認してください。

Q. CLAUDE.mdは何行まで書ける?

技術的な上限はありませんが、200行以内に収めるのが推奨です。長すぎると読み込みコストが増え、指示の遵守率が下がる場合があります。テーマ別に.claude/rules/へ分割するのがベストプラクティスです。


まとめ

Claude Codeは単なるコード補完ツールではなく、ターミナル上で動くAI開発パートナーです。スラッシュコマンドで対話を制御し、CLAUDE.mdでプロジェクトのルールを共有し、MCPで外部サービスと連携する。この3つを押さえれば、日々の開発ワークフローを大きく効率化できます。

まずはclaudeコマンドでセッションを開始し、/initでCLAUDE.mdを作るところから始めてみてください。

MCPサーバー・Hooks・Skills・サブエージェントなど、さらに踏み込んだ活用法は上級編で解説しています。

👉 Claude Code上級編|MCP・Hooks・Skills・サブエージェント実践ガイド