Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのECモールは、集客力が高く初心者でも始めやすい一方で、自社ECサイトを持たないことのリスクも徐々に明らかになっています。
本記事では、ECモール出店のメリット・デメリットを整理しつつ、なぜ今、自社ECサイトが必要なのか、そして両方を併用する戦略的な理由を解説します。
1. ECモール出店のメリットと限界
✅ モール出店の主なメリット
- 圧倒的な集客力(楽天・Amazonなどの月間利用者数)
- 初期構築の手間が少ない
- カード決済や物流などの仕組みが整っている
❗ ただし、こんなデメリットも
- 手数料が高い(10〜15%程度)
- 顧客データが取得できない(リピート戦略が取れない)
- ブランド認知がモールに吸収される
- 競合と価格競争になりやすい
つまり、”売れても自社の資産にはなりにくい”構造なのがモールの本質です。
2. 自社ECサイトを持つべき理由
✅ 自社ECのメリット
- 顧客情報(メール・購入履歴)を蓄積できる
- 価格・販促の自由度が高い
- ブランド体験をコントロールできる(UI/UX)
- 利益率が高くなりやすい(手数料なし or 少額)
❗ 自社ECのデメリットも理解しておこう
- 集客は自力(SEO、広告、SNSが必要)
- システム構築・保守が必要(Makeshop等を使えば負担軽減可能)
3. 両方やるのが今のスタンダード
現在多くの成功EC事業者は、「モール出店+自社EC」のハイブリッド戦略を採用しています。
なぜ両方必要なのか?
視点 | モール型 | 自社ECサイト |
---|---|---|
集客 | ◎(モールの流通に乗れる) | △(広告やSEOが必要) |
利益率 | △(手数料10〜15%) | ◎(手数料なし、自由な価格設定) |
顧客資産 | ×(モールが管理) | ◎(メルマガ・CRMに活用可能) |
ブランディング | △(モール依存) | ◎(世界観・導線を自由に設計可能) |
モールで新規顧客を獲得し、自社ECへ送客してLTV(顧客生涯価値)を伸ばす、これが現代の王道パターンです。
4. モールから自社ECへ誘導するテクニック
- 同梱チラシにクーポンURLを載せる
- モール購入後のフォローメールで自社サイト紹介
- LINE公式アカウントやInstagramと連携
※注意:モール規約違反にならないよう慎重な運用が必要です。
5. 自社ECにはクラウド型サービス(Makeshopなど)が最適
自社ECを構築する際に「難しそう」「費用が心配」という声もありますが、今はクラウド型ECサービス(ASP)が充実しています。
中でも、
- Makeshopは法人・中小企業向けに特化
- 予約販売・クーポン・ポイント管理など機能が豊富
- サポートが手厚く、初期構築もスムーズ
まとめ:モールだけではなく、自社ECで顧客を「資産」にしよう
- モールは「売れる場所」だが、顧客はモールのもの
- 自社ECは「育てる場所」であり、ファンを作りやすい
- 両方の強みを活かすハイブリッド戦略がベスト
集客はモールで。ブランディングと資産化は自社ECで。
これからの時代、自社ECの構築は単なる“選択肢”ではなく、持続可能なEC戦略における必須のステップです。