meta description(メタディスクリプション)とは、HTMLの <head> 内に書くページの要約文で、Googleが検索結果のスニペット(タイトル下の説明文)を作るときに使うことがある候補のひとつです。Google公式ドキュメントには文字数の上限は書かれておらず、スニペットは検索結果上で「必要に応じて、通常はデバイスの幅に合わせて」切り詰められます。つまり設計すべきは「何文字に収めるか」ではなく、重要な情報を前方に置けているかです。
もうひとつ、前提として押さえておくことがあります。スニペットは主にページ本文から作られ、meta descriptionは「本文から取るよりも的確だとGoogleが判断したときに使われることがある」という位置づけです。実測でも、Ahrefsが20,000キーワードで比較した調査では62.78%が書き換えられていました。書き換えは事故ではなく通常運転です。
この記事では、Google公式ドキュメントと実測データを根拠に、meta descriptionの役割・書き方・テンプレートを整理します。そのうえで、多くの解説記事が抜かしている「書いたdescriptionが実際にどう出ているかを自分で確認する4ステップ」を、すべて画面で確認できる合否ラインつきで示します。SEO全体の中での位置づけから確認したい場合は SEO対策の基本ガイド から読んでください。
meta descriptionとは|スニペットの「候補」であって「原稿」ではない
meta descriptionは、HTMLの <head> 内に name="description" として記述するメタタグです。記述そのものは1行で済みます。
<meta name="description" content="ここにページの要約文を書く">スニペットは主に本文から作られる
多くの解説記事は「meta descriptionが検索結果に出る文章で、たまにGoogleが書き換える」という前提で書かれていますが、Google公式ドキュメントの説明は逆の順序です。
Snippets are primarily created from the page content itself. However, Google sometimes uses the meta description HTML element if it might give users a more accurate description of the page than content taken directly from the page.
Google Search Central「Control your snippets in search results」
訳すと「スニペットは主にページのコンテンツ自体から作られる。ただし、ページから直接取ったコンテンツよりも的確な説明になりそうな場合、Googleはmeta description要素を使うことがある」です。出典: Control your snippets in search results | Google Search Central。
主従が逆であることを理解しておくと、後述する「書き換えられたときにどこを直すか」の判断が変わります。スニペットの主原料は本文なので、descriptionだけを書き直しても出てくる文章は変わらないことが多いのです。
それでもmeta descriptionを書く価値がある理由
採用されないことの方が多いなら書かなくてよい、とはなりません。理由は3つあります。
- 採用される割合はゼロではない。Ahrefsの調査では約37%、Portentの調査では1ページ目で約30%が、書いた文章のまま表示されている
- meta descriptionは検索結果以外でも読まれる。X(旧Twitter)・Slack・LINEなどのリンクカードは、og:descriptionが無い場合にdescriptionを拾う実装が多い
- 「このページを一文で言うと何か」を書く作業そのものが、本文の主題がぼやけていないかの点検になる
文字数ではなく「切り詰められる位置」で考える
「meta descriptionは何文字が正解か」は最も多い質問ですが、Google公式ドキュメントは文字数の上限を定めていません。
There’s no limit on how long a meta description can be, but the snippet is truncated in Google Search results as needed, typically to fit the device width.
Google Search Central「Control your snippets in search results」
「meta descriptionの長さに制限はないが、スニペットは検索結果上で必要に応じて、通常はデバイスの幅に合わせて切り詰められる」。ここで示されている基準は文字数ではなくデバイスの幅です。同じ文字数でも、全角と半角、漢字とひらがな、端末とフォントによって切れる位置は変わります。
「70〜120文字」という数字の正体
それでも実務では目安が要ります。次の表の数字は、SEO各社がSERPを大量に実測して広まった経験則であり、Google公式の推奨値ではありません。目安として使い、最終判定は自分のページの検索結果を見て行うのが正しい使い方です。
| 見るもの | 目安 | この数字の性質 |
|---|---|---|
| スマートフォンで切れずに残る量 | 全角70文字前後 | 実測から広まった経験則。端末幅とフォントで変動する |
| PCで切れずに残る量 | 全角120文字前後 | 同上 |
| Google公式が定める上限 | なし | 公式ドキュメントに明記(上記引用) |
したがって実務で守るべきルールは「70文字以内に収める」ではなく「最も伝えたい結論とベネフィットを、先頭70文字前後の中に置く」です。後半が切れても意味が通る構造にしておけば、幅が変わっても損をしません。逆に「〜について詳しく解説します」のような結びを先頭に置くと、スマホでは中身が一切見えないまま切れます。
titleタグも同じルールで切れる
同じ考え方は <title> にも当てはまります。Google公式ドキュメントは「<title> 要素の長さに制限はないが、タイトルリンクは検索結果上で必要に応じて、通常はデバイスの幅に合わせて切り詰められる」と書いています。出典: Influencing your title links in search results | Google Search Central。
なお、titleについて「Googleのランキング要因である」と説明されることがありますが、Google公式ドキュメントにその記載はありません。公式が述べているのは、titleが検索結果のリンクテキストになり、ページ内容との関連性をユーザーと検索エンジンに伝える要素であるということです。descriptionと同様、順位そのものより「クリックされるかどうか」の側で効く要素だと捉えるのが実態に近い理解です。
書き換え率の実測データ|書き換えは失敗ではない
「Googleがdescriptionを書き換えてしまう」のがどのくらい普通のことなのか、公開されている大規模調査は2件あります。どちらも2020年の調査で、Googleが手順を公開していない領域を外部から実測したものです。
| 調査 | 規模 | 書き換え率 |
|---|---|---|
| Ahrefs(2020年3月公開・同年10月更新) | 20,000キーワードのデスクトップ検索結果 | 62.78%(ロングテールは65.62%、ビッグワードは59.65%) |
| Portent(2020年9月公開) | 30,000キーワード・1ページ目の結果 | モバイル71% / デスクトップ68% |
出典: Google Rewrites Meta Descriptions 62.78% of the Time [New Study] | Ahrefs / How Often Does Google Ignore Our Meta Descriptions? | Portent。
ここで注意したいのが、日本語の解説記事でよく見かける「約25%が書き換えられる」という数字です。Ahrefsの調査に出てくる25.02%は書き換え率ではなく、上位表示されているページのうち25.02%はそもそもmeta descriptionを設定していなかったという別の集計です。書き換え率は62.78%であり、意味も桁も違います。数字を引用するときは、調査元・年・サンプル数まで確認してください。
書き換えられたときに直すべきなのは本文の側
Googleは書き換えの判定手順を公開していないため、「こう書けば書き換えを防げる」と断定できる方法はありません。実務で取れる対処は次のとおりです。
- 書き換えられた文章が正確でクリックしたくなるなら、放置してよい。Googleがクエリに合わせて最適な部分を選んだ結果であり、直す理由がない
- 文の途中から始まる・意味が通らない・ページの主題と違う箇所が出ている場合は、descriptionではなくその文章の抜き出し元になっている本文を書き直す
- そもそも本文の冒頭に「このページで何が分かるか」が一文で書かれていないと、Googleは適切な抜き出し元を見つけられない。descriptionと本文冒頭の主題を揃える
CTRが上がると何が変わるのか|順位ではなく流入
meta descriptionの解説では「CTRが上がるとGoogleがユーザーに求められていると判断し、順位も上がる」と説明されることがありますが、これはGoogleが述べている内容ではありません。GoogleのJohn Mueller氏は、アクセス解析上の指標をランキングに使っているという理解を明確に否定しています。
I think there’s a bit of misconception here that we’re looking at things like the analytics bounce rate when it comes to ranking websites, and that’s definitely not the case.
John Mueller(Google)2022年6月のウェブマスター向けハングアウトより
「サイトのランキングにアナリティクスの直帰率のようなものを見ているという誤解が少しあると思うが、それは断じてそうではない」。出典: Google Again Says It Does Not Look At Analytics Bounce Rates For Ranking | Search Engine Roundtable。Googleが公開しているランキングシステムの一覧にも、CTRや直帰率は挙げられていません(A guide to Google Search ranking systems)。
期待できるのは「順位はそのままで流入が増える」こと
meta descriptionを直して得られる効果は、順位の上昇ではなく同じ順位のままクリック数=流入が増えることです。10位で月100回表示されているページのCTRが1%から2%になれば、順位が1ミリも動かなくてもクリックは1件から2件に増えます。これは順位施策とはまったく別の打ち手であり、順位が動かないことを失敗と判定してはいけません。
逆に言えば、そもそも表示回数が少ないページのdescriptionを磨いても意味がありません。母数が小さいとCTRの変動が誤差に埋もれます。descriptionを書き直す優先順位は「表示回数が多く、順位が20位以内で、CTRが同順位の平均を下回っているページ」から付けるのが合理的です。
内容とズレたdescriptionが招くのは、順位下落ではなく成果の取りこぼし
「説明文と中身がズレると直帰率が上がってSEOにマイナス」という説明も、上記のとおりGoogleの見解と一致しません。ズレたdescriptionの実害は順位ではなく、期待して開いた人がすぐ戻ることで、そのクリックが成果につながらないという一点です。広告費をかけずに集めた貴重なクリックを、開いた瞬間に捨てていることになります。順位への影響を持ち出さなくても、これは十分に直す理由になります。
クリックされるmeta descriptionの書き方5つのルール
結論とベネフィットを文頭に置く
切り詰めは幅で起きるので、後半は見えない可能性が高いと考えます。「このページを読むと何が手に入るのか」を一文目に置き、補足・網羅情報を後半に回します。
❌ 悪い例:「当サイトではWeb制作に関するさまざまな情報を発信しています。今回はmeta descriptionについて解説します」
✅ 良い例:「meta descriptionはGoogle公式に文字数制限がなく、切り詰めはデバイス幅で起きます。書き方5ルールとページ種別テンプレート、書いた文章が実際にどう出るかの確認手順まで解説」
検索キーワードを自然に含める
ユーザーが検索した語は、検索結果のスニペット内で太字(強調表示)されます。強調が入ると視線が止まりやすいのは経験的に知られていますが、「太字になるからCTRが上がる」という因果関係をGoogleが示しているわけではありません。キーワードを入れる本当の理由は、そのページがクエリに答えていることを一目で伝えるためです。
主要キーワードは1回で十分です。「SEO SEO対策 SEOチェック SEOツール」のような羅列は、限られた表示領域を無駄にするうえ、読み手に不信感を与えます。
ページの内容を正確に要約する
本文に書いていないことをdescriptionに書かないでください。前述のとおり、ズレの実害は順位ではなく「開いた人がすぐ戻る」ことです。また、descriptionと本文の主題が揃っていないと、Googleが本文から抜き出すスニペットも的外れになりやすくなります。
数字と具体語を1つ入れる
「SEO対策のポイント」より「SEO対策の7つのポイント」の方が、読む前に得られるものの輪郭が見えます。年号・手順数・所要時間・「テンプレート付き」「無料」「登録不要」といった具体語は、抽象的な形容詞よりも情報量があります。ただし本文に無い数字を書かないこと。「7つ」と書いたなら本文に7つ書いてある必要があります。
ページごとに固有の文章にする
同じdescriptionを複数ページで使い回すと、検索結果に自サイトのページが2つ並んだとき、ユーザーはどちらを開けばよいか判断できません。これはGoogleの挙動の問題ではなく、読み手の意思決定を止めてしまう問題です。特にカテゴリページ・タグページ・ページネーションの2ページ目以降で起きやすいので、テンプレートで自動生成している場合は出力結果を確認してください。
同じクエリを狙ったページが複数ある場合は、descriptionの重複だけでなくページそのものの競合を疑ってください。判定手順は SEOカニバリゼーションの原因・判定方法・対策 にまとめています。
「検索結果のmeta description」と「サイト内のdescription」は別の文章
ここは他の解説記事でほとんど触れられていないところですが、運用していると必ずぶつかります。CMSのカテゴリ・タグ編集画面には「メタディスクリプション」と「説明(description)」という似た名前の欄が並んでいることが多く、この2つに同じ文章を入れてしまうのがよくある事故です。
読み手の状態が違うから、書く内容も違う
2つの欄は、読まれる場所が違います。読まれる場所が違うということは、読み手がその文章に出会った時点の状態が違うということです。
| meta description | description(サイト内の説明文) | |
|---|---|---|
| 表示場所 | 検索結果のタイトル下 | カテゴリ・タグページの上部、記事カードなど |
| 読み手の状態 | まだサイトに来ていない | すでにサイト内にいる |
| 文章の役割 | クリックを誘う。検索意図への直接回答と便益 | ここに何があるかの俯瞰と、次にどこへ行けばよいかの案内 |
| 長さの目安 | 100〜160文字程度 | 200〜350文字程度 |
| 件数表記 | 入れない(クリック前の読み手に事務情報は不要) | 入れてよい(「全24記事」等は俯瞰の役に立つ) |
| 内部リンク | 入らない(テキストのみ) | 入れてよい(関連カテゴリ・親ページへ) |
当サイトでは過去に、タグ95件で両方の欄にほぼ同じ文章を入れ、件数表記まで検索結果側に出していたことがあります。検索結果に「〇〇に関する記事12件をまとめています」と出しても、まだ開いていない人にとっては開く理由になりません。この2欄は並べて書いて、内容が被っていないかを目で確認するのが確実です。
og:descriptionはどちらに寄せるか
3つ目に登場するのが og:description(SNSのリンクカードに出る説明文)です。読み手はまだページを開いていないので、性格としてはmeta description側に寄せます。ただしSNSのカードは検索結果より表示領域が狭く、サービスごとに切れ方も違うため、meta descriptionをそのまま流用すると尻切れになることがあります。
実際にX・Facebook・LINE・Discord・Slackでどう表示されるかは OGPプレビューツール で一括確認できます。ここでも判定基準は同じで、結論が「…」より前にあるかを見ます。
ページ種別ごとのテンプレート
いずれも「結論・便益を前半、補足を後半」の構造になっています。角括弧の中を自分の情報に置き換えて使ってください。
トップページ
テンプレート:「[サービス名]は[ベネフィット]を提供する[カテゴリ]です。[特徴1]・[特徴2]で[ターゲット]をサポートします。」
例:「CodeQuest.workはWeb制作・WordPress・SEOの実践情報ガイドです。模写コーディング練習・無料ジェネレーター・技術解説記事で、フロントエンド開発のスキルアップをサポートします。」
ブログ記事
テンプレート:「[検索意図への直接回答を一文]。[具体的な提供物]付きで[ターゲット]でもすぐ実践できます。」
例:「meta descriptionにGoogle公式の文字数制限はなく、スニペットはデバイス幅で切り詰められます。書き方5ルールとページ種別テンプレート、書いた文章が検索結果でどう出ているかを自分で確認する4ステップまで解説します。」
商品ページ・サービスページ
テンプレート:「[商品名]を[価格・送料などの意思決定材料]で販売中。[特徴]・[他社との差]。[レビュー数や在庫状況などの実情報]」
商品ページは「クリック前に知りたいことがはっきりしている」種別です。価格・送料・在庫・返品条件のように、書いてあれば判断が進む情報を前半に置くと機能します。逆にキャッチコピーだけで埋めると、比較検討中の読み手には何も伝わりません。
カテゴリ・タグページ
テンプレート:「[トピック]の[何が分かるか]をまとめています。[代表的なサブトピック2〜3個]について、[読者層]が実務で使える形で解説。」
前章のとおり、ここに書くのは検索結果に出る側の文章です。件数は入れません。ページ上部に出す説明文は別欄に、別の文章として書きます。
書いたdescriptionが実際にどう出ているかを確認する4ステップ
ここからが本題です。descriptionは「書いて保存したら終わり」ではなく、出力されているかと実際にどう表示されているかが別々に壊れます。4つのステップはすべて画面で確認できる観測事実だけで合否を判定します。上から順に実行してください。
ステップ1|headに出力されているか
操作: 対象ページをブラウザで開き、Ctrl+U(Macは ⌘+⌥+U)でHTMLソースを表示します。そのまま Ctrl+F(Macは ⌘+F)で name="description" を検索します。
合否ライン: <head> 内に1個ちょうどあり、content が空でないこと。
| ヒット数 | 意味 | やること |
|---|---|---|
| 0個 | 出力されていない。管理画面に入力していても、テーマやプラグインが出力していないケースがある | 出力側の実装を確認する(次章) |
| 1個・contentが空 | 未入力と同じ扱い。空タグはGoogleにとって何の情報でもない | 本文を入力する |
| 2個以上 | テーマとプラグインの二重出力。どちらが採用されるかを自分で制御できていない | どちらか一方の出力を止める |
| 1個・contentあり | 合格。ステップ2へ | — |
ハマりどころ: JavaScriptで後からdescriptionを差し込む構成(一部のSPAやヘッドレス構成)では、Ctrl+U のソースに出てきません。この場合はDevToolsのElementsタブで <head> を展開して確認します。ソースに無くElementsにある場合は、クローラーがJavaScriptを実行するまでdescriptionが存在しない状態なので、サーバー側で出力する構成に変えるのが安全です。
ステップ2|実際に出ているスニペットを見る
操作: Google検索の窓に site:example.com/your-page/ のようにURLを指定して検索し、表示された説明文と、自分が書いたdescriptionを並べて比較します。
合否ライン: 「書いたdescriptionがそのまま出ている」か、「書き換えられているが、出ている文章の内容が正確でクリックしたくなる」。後者は不合格ではありません。前述の62.78%側の正常な挙動です。
不合格の見分け方: 出ている文章が文の途中から始まっている/日本語として意味が通らない/ページの主題と関係ない箇所が引用されている。このときに直すのは description ではなく本文の該当箇所そのものです。スニペットは主に本文から作られるので、descriptionだけ書き直しても出てくる文章は変わりません。抜き出されている段落を特定して、その段落を一文で完結する形に書き直します。
注意: 変更直後は反映されません。Googleが再クロール・再インデックスするまで数日から数週間かかるため、判定は最低でも1週間後に行います。site: 検索でページ自体がヒットしない場合は、descriptionの問題ではなくインデックスの問題です。
ステップ3|切り詰めは文字数ではなく幅で起きる
ステップ2で使った site: 検索を、PCのブラウザとスマートフォンの両方で実行します。末尾が「…」で切れている位置を見てください。切り詰めの基準は文字数ではありません。
There’s no limit on how long a meta description can be, but the snippet is truncated in Google Search results as needed, typically to fit the device width.
Google Search Central「Control your snippets in search results」
合否ライン: PC・スマートフォンの両方で、結論・ベネフィットが「…」より前にあること。
不合格のときの直し方: 文字数を削るのではなく、結論を文頭側へ移動します。「〜について詳しく解説します」を後ろへ回し、「何が分かるのか」を先頭に持ってくる。これだけで、削らずに切れ位置の問題が解けます。全角70文字前後で切れるのがスマートフォン、120文字前後がPCというのは実測ベースの経験則にすぎず、端末とフォントで変わります。最終判定は文字数カウンターではなく、自分のページのSERPを見て行ってください。
ステップ4|サイト内で重複していないか
合否ライン: サイト内に、完全一致するdescriptionを持つページが0組であること。
数ページのサイトなら、ステップ1のソース表示を全ページ分繰り返せば確認できます。しかし数十〜数百ページのサイトで手作業を繰り返すのは現実的ではありません。とくに危ないのは、テンプレートで自動生成しているカテゴリページ・タグページ・ページネーションで、作った本人が重複に気づいていないケースが最も多いのがこの箇所です。
ページ単位でメタタグの状態を一覧化するなら、Direbase(ディレベース) の全体診断が使えます。URLを入れるとサイト内のページをまとめてチェックし、問題のあるページを絞り込めます。個別ページの診断では、descriptionの有無に加えて構造化データ・タイトル・見出し構造・canonicalなど4カテゴリ・45項目以上を100点満点で採点します。登録不要で試せます。
この4ステップの先|CTRが動いたかの追跡
4ステップを通過したら、あとは効果測定です。実際にクリック率が動いたかは、Search Consoleの「検索結果」レポートで対象ページの28日間のクリック率を変更前後で比べます。判定は変更から3週間後を目安にしてください。反映に時間がかかるうえ、直後の数日だけを見ると季節変動と区別がつきません。
ここから先はdescription単体の話ではなく、メタタグ・OGP・見出し・構造化データ・canonicalを含む公開前チェック全体の話になります。合否ラインつきの手順は 納品前SEOチェックの検証手順 にまとめてあるので、この記事からは1本だけそちらへ進んでください。
WordPressでmeta descriptionを設定する3つの方法
ステップ1で「0個」だった場合、出力側を用意する必要があります。WordPressでの選択肢は3つです。どれを選んでも、最後はステップ1のソース表示で1個ちょうど出ているかを確認してください。
SEOプラグインを使う
Yoast SEO、All in One SEO、Rank Mathなどを入れると、投稿編集画面にmeta description入力欄が追加されます。文字数カウンターやスニペットプレビューが付くため、導入は最も手軽です。
注意点はテーマ側にも出力処理があると二重出力になることです。プラグイン導入後にステップ1をやり直し、ヒットが2個になっていないかを必ず確認してください。プラグインの文字数カウンターが赤くなっても、それは各プラグインが持つ独自の基準であってGoogleの上限ではありません。
テーマ側にカスタムフィールドを自作する
プラグインを増やしたくない場合は、投稿ごとのメタ欄をテーマ側に作ります。管理画面にメタボックスを追加して値を保存し、wp_head のタイミングで出力する、という流れです。プラグインが持つ多機能を使わないぶん、出力を完全に自分で制御できます。
実装は公式APIだけで完結します。add_meta_box から register_meta までの最小実装と、nonce・権限チェック・サニタイズ・未入力時のフォールバックまでの手順は WordPress投稿にSEOタイトル・メタ欄を自作する実装ガイド にコード例つきでまとめています。
そもそもプラグインを使うか自作するかの判断基準は AIOSEO・Yoastを使わない選択肢 に整理しています。自作を選ぶ場合、descriptionだけでなくcanonical・OGP・構造化データも自分で用意することになる点を先に把握しておいてください。
header.phpに直接書く
header.php の <head> 内に固定文を1行書く方法です。全ページ共通の説明文しか出せないため、前章の「ページごとに固有の文章にする」に真っ向から反します。ランディングページ1枚のサイトのように、ページが実質1つしかない場合を除いて選ぶ理由はありません。
よくある質問(FAQ)
Q. meta descriptionを設定しないとどうなりますか?
Googleがページ本文からスニペットを自動生成します。もともとスニペットは主に本文から作られる仕組みなので、本文の冒頭に主題が一文で書かれていれば、そこそこ妥当な説明文が表示されることも珍しくありません。ただし表示される箇所を自分で指定できないため、クリック率を意図的に動かしたいページには設定しておくのが確実です。
Q. meta descriptionを直すと検索順位は上がりますか?
順位が上がるとは言えません。Googleはmeta descriptionをランキング要因ではないとしており、クリック率や直帰率をランキングに使っているという理解も明確に否定しています。descriptionの改善で期待できるのは、順位はそのままでクリック数=流入が増えることです。順位が動かなかったことを施策の失敗と判定しないでください。
Q. Googleがmeta descriptionを書き換えるのはなぜですか?
スニペットはもともと主にページ本文から作られ、meta descriptionは「本文から取るより的確そうな場合に使われることがある」という位置づけだからです。Ahrefsの調査(2020年・20,000キーワード)では62.78%、Portentの調査(2020年・30,000キーワード)では1ページ目のモバイル71%・デスクトップ68%が書き換えられていました。Googleは判定手順を公開していないため、確実に書き換えを防ぐ方法はありません。
Q. meta descriptionは何文字で書くのが正解ですか?
Google公式ドキュメントは文字数の上限を定めておらず、スニペットはデバイスの幅に合わせて切り詰められると説明しています。よく見る「70〜120文字」はSEO各社のSERP実測から広まった経験則で、Googleの推奨値ではありません。文字数を守ることより、結論とベネフィットを先頭70文字前後に置き、後半が切れても意味が通る構造にすることを優先してください。
Q. meta descriptionとtitleタグはどう書き分けますか?
titleは検索結果のリンクテキストになる見出し、meta descriptionはその下に出る説明文です。titleには主要キーワードを前方に置いた簡潔な見出しを、descriptionにはページ内容の要約と「読むと何が手に入るか」を書きます。なおtitleについても、Google公式ドキュメントは文字数制限を設けておらず、切り詰めはデバイス幅で起きると説明しています。両方とも「何文字か」ではなく「重要な語が前方にあるか」で設計します。
Q. 全ページに手作業で設定する時間がありません。優先順位はどう付けますか?
Search Consoleで「表示回数が多く、平均順位が20位以内で、クリック率が同じ順位帯の平均を下回っているページ」から着手します。表示回数が少ないページはCTRが誤差に埋もれるため、直しても効果を判定できません。20位より深いページは順位そのものが課題なので、descriptionではなく中身で押す判断になります。
まとめ
meta descriptionは検索順位を動かす要素ではなく、同じ順位のままクリック数を動かす要素です。そして書いた文章がそのまま出るとは限りません。この2点を前提に置くと、やるべきことは自然に決まります。
- 文字数で考えない。Google公式に上限はなく、切り詰めはデバイス幅で起きる。結論とベネフィットを前方に置く
- 書き換えられても失敗ではない。実測では6〜7割が書き換えられている。直すべきなのは本文の側
- 検索結果に出すdescriptionと、サイト内に出す説明文は別の文章として書く
- 公開したら4ステップで確認する。head出力→実際のスニペット→切れ位置→サイト内重複
- 効果判定は3週間後。表示回数が少ないページは対象外にする
ステップ4のサイト内重複チェックだけは手作業で回しきれません。ページ単位でメタタグの状態を確認するところから始めてください。
