【Photoshopエフェクト編】水のエフェクトはAdobe公式チュートリアルで学ぶ


Photoshopの水・液体エフェクトとは、水しぶき・水滴・湯気・水面の映り込みといった「水の見え方」を、素材の合成やフィルターで写真やイラストに足す表現のことです。この分野は、Adobe公式が日本語のチュートリアルを公開しているため、手順そのものは公式をたどるのが最短になります。

ただし、公式の水まわりのチュートリアルには形式が2種類あり、そのうち一方はPhotoshopを起動しないとページ上では手順が1行も読めません。リンクを開いてから「読めるものだと思っていたのに読めなかった」となりやすいのは、この違いが公式ページ上部のラベルにしか書かれていないためです。

この記事は、手順を自前で作り直すのではなく、公式のどのチュートリアルを開けばよいかを先に決めるための案内です。あわせて、公式チュートリアルの中に説明なしで出てくる描画モードとフィルターの名前を、Adobe公式ヘルプの記述で先に押さえておきます。ここまで把握してから公式を開くと、途中で手が止まりません。

本記事に書いたAdobe公式の記述は、いずれも2026年8月2日にブラウザで実際に開いて確認した内容です。Photoshopのメニュー名や画面はバージョンによって変わることがあるため、最終的な表示は手元のバージョンを正としてください。


Adobe公式の「水」まわりチュートリアルの全体像

Adobe公式のPhotoshopラーニングには、水を題材にしたチュートリアルが互いにリンクし合う形で置かれています。題材が「水しぶき」「水滴」「湯気」「水面」と分かれていて、レベルと所要時間も違います。まず、自分が作りたいものがどれに当たるかを決めます。

チュートリアル名形式・レベル・所要扱う題材
水のエフェクトを追加して迫力のある画像を作る実践チュートリアル/初級/1分写真に水のエフェクトを足して迫力を出す
水滴を合成する方法実践チュートリアル/初級/2分飲み物の写真に水滴を合成して結露を作り、冷たさを出す
湯気を合成する方法実践チュートリアル/初級/2分コーヒーカップの写真に湯気を合成する
水面の映り込みを演出する方法チュートリアル記事/上級/5分イラストに水面素材と映り込みを作り込む

形式・レベル・所要時間は、各ページの上部に表示されている値です。公開日は「水のエフェクトを追加して迫力のある画像を作る」と「水滴を合成する方法」が2022年6月27日、「湯気を合成する方法」が2022年4月29日、「水面の映り込みを演出する方法」が2022年5月20日と表示されています。

水そのものではなく、垂れて広がる液体の質感を作りたい場合は題材が変わります。絵具が垂れる表現は Photoshopで絵具の垂れを作る方法 の側で扱っているので、そちらを起点にしたほうが遠回りになりません。


「実践チュートリアル」と「チュートリアル記事」は別物

Adobe公式のチュートリアルには、ページ上部に「実践チュートリアル」または「チュートリアル記事」というラベルが付いています。この2語は難易度の話ではなく、手順がどこに書かれているかの違いです。開く前にラベルを見ておけば、Photoshopを起動すべきかどうかが先に分かります。

見分ける手がかり実践チュートリアルチュートリアル記事
ページ上部のラベル「実践チュートリアル」「チュートリアル記事」
Webページ本体の中身概要文と「アプリ内ガイダンスで学ぶ」の案内だけ手順が番号付きで最後まで載る
手順の読み方Photoshopを起動し、画面内に出るガイドを進めるブラウザだけで読み切れる
設定値・数値ページには書かれていない数値まで本文に書かれている
向いている使い方手を動かしながら操作を覚える先に読んで段取りを決める

実践チュートリアルは、開いても手順が読めない

「水のエフェクトを追加して迫力のある画像を作る」「水滴を合成する方法」「湯気を合成する方法」の3本は、いずれも実践チュートリアルです。ページを開くと、題材の説明に続いて「アプリ内ガイダンスで学ぶ/インターフェイスを紹介するステップごとのガイドが表示されます」という案内と、「チュートリアルを Photoshop で開始」のボタンが出るだけで、操作手順はWebページ上に掲載されていません。

つまりこの3本は「読む教材」ではなく、Photoshopの画面の上にガイドを重ねて進める教材です。Photoshopが手元にない状態でブックマークしても、後から手順を読み返すことはできません。所要時間が1〜2分と短いのも、読むぶんの時間が入っていないためです。

チュートリアル記事は、数値まで読み切れる

一方、「水面の映り込みを演出する方法」はチュートリアル記事です。イラストレーターのRella氏による解説で、手順1/6から手順6/6まで、メニュー階層と設定値が本文に書かれています。水面素材を一から作り、イラストに映り込みを付けて仕上げるまでが1ページに収まっています。

どの程度まで書かれているかというと、たとえば手順1では新規ファイルのサイズ、ノイズを加えるときの量と分布、そのあとにかけるぼかしの半径まで具体的な数値が指定されています。実践チュートリアルの3本とは情報量が根本的に違うので、ブラウザで読んで段取りを把握したい場合はこの1本を選びます。数値と正確な操作順はAdobe公式の水面の映り込みを演出する方法で確認してください。

読む前に押さえておきたい点として、このチュートリアルは難易度が「上級」と表示されています。チャンネルパネル、クリッピングマスク、置き換えフィルターといった機能が説明なしで前提になっているため、Photoshopを触り始めたばかりの段階だと手が止まります。


公式を開く前に用意しておくもの

公式チュートリアルは、素材や下ごしらえが揃っている前提で進みます。途中で素材を探しに行くと流れが切れるので、開く前に揃えておきます。必要なものは形式によって変わります。

実践チュートリアルを始める前に

  • Photoshopがインストールされ、起動できる状態であること。ガイドはPhotoshopの画面上に表示されるため、ブラウザだけでは進められません
  • 合成先になる写真。「水滴を合成する方法」は飲み物の写真、「湯気を合成する方法」はコーヒーカップの写真が題材です
  • 重ねる側の素材(水滴や湯気の写真)。公式は写真どうしの合成として説明しています
  • 手順を残したい場合の記録手段。ページ側に手順が残らないため、あとで再現したいなら操作中にメモを取っておきます

水面の映り込みに進む前に

「水面の映り込みを演出する方法」は、手順4の中で前提となるファイルの作り方を注意書きとして指定しています。ここを満たしていないと手順4以降が成立しないため、読み始める前に用意しておくのが確実です。

  • 映り込みを作りたいイラスト。人物や背景のレイヤーをあらかじめ分けておくよう公式が指定しています
  • 水面の範囲となる部分を塗りつぶしたレイヤー。これも公式の注意書きで求められています
  • 水面素材を作るための空きファイル。手順1から3で素材を別ファイルとして作り、保存してから本編で読み込む流れです
  • チャンネルパネルとクリッピングマスクの基本操作。上級向けのため、これらの説明は省略されています

合成物を画面になじませるという意味では、水と影は同じ問題を扱っています。光源の向きに合わせて落ち影を作る側の話は Photoshopで影を付けて立体感を出す方法 にまとめてあります。


チュートリアルに出てくる用語の下ごしらえ

水の合成では、描画モードとフィルターの名前が説明なしで出てきます。名前が似ていて取り違えやすいものが多いため、Adobe公式ヘルプに書かれている説明を先に押さえておきます。以下はいずれも公式ヘルプの記述で、憶測は含みません。

描画モード

描画モードAdobe公式の説明水を重ねるときの意味
スクリーン合成色と基本色を反転したカラーを乗算する。結果は明るいカラーになる。黒でスクリーニングすると色は変わらず、白でスクリーニングすると白になる黒い背景の素材を重ねたとき、黒い部分が下地の色を変えない
覆い焼きカラー基本色を明るくしてコントラストを下げ、合成色を反映する。ブラックと合成しても変化はない明るい部分をより強く出したいとき
オーバーレイ基本色に応じてカラーを乗算またはスクリーンする。基本色のハイライトとシャドウを保持しながら重ねる下地の明暗を残したまま質感だけ足したいとき

出典は、Adobe公式ヘルプ「Photoshop の描画モードの説明」(最終更新日 2025年12月2日/2026年8月2日確認)です。右列の「水を重ねるときの意味」は、公式の説明から読み取れる使いどころを言い換えたもので、公式がその用途を明示しているわけではありません。

名前が紛らわしいフィルター

フィルターAdobe公式の説明呼び出し場所
海の波紋画像の表面にランダムな間隔の波紋を加え、水面下にある画像を見ているような効果を出すフィルターギャラリー
ガラス様々な種類のガラスを通して見たような効果を与える。拡大と縮小、ゆがみおよび滑らかさの設定を調整できるフィルターギャラリー
波紋池の水面にできたさざ波のような、波打つパターンを選択範囲に作り出す変形フィルター
波形波紋フィルターと同じように機能するが、より精細に調整できる。波数・波長・振幅・波形の種類を指定できる変形フィルター
置き換え置き換えマップと呼ばれる画像を使用して、選択範囲を変形させる方法を指定する変形フィルター
ゆがみピクセルをプッシュ、取り込み、収縮、膨張させるためのインタラクティブなワークスペース。主な用途はポートレートの特徴調整、アーティスティックなゆがみ、誇張されたデザイン効果専用ワークスペース

ここで取り違えやすいのが「ガラス」と「海の波紋」です。公式が「水面下にある画像を見ているような効果」と説明しているのは「海の波紋」のほうで、「ガラス」の説明は「様々な種類のガラスを通して見たような効果」です。水中から見上げたような屈折を狙うなら、選ぶのは「海の波紋」になります。

もう1つ、「ガラス」の説明に出てくる「ゆがみ」は設定項目の名前です。公式は「拡大と縮小、ゆがみおよび滑らかさの設定を調整できます」と書いており、拡大と縮小・滑らかさと並ぶ調整値を指します。同名の「ゆがみフィルター」とも、選べるテクスチャの名前とも別のものなので、混同しないようにします。

なお「置き換え」は、公式ヘルプのフィルター効果リファレンスでは古い訳のまま別の名称で載っていますが、公式チュートリアル「水面の映り込みを演出する方法」および現行のメニューでは「置き換え」と表記されています。上の表は後者に揃えました。出典は「Photoshop フィルター効果リファレンス」(最終更新日 2024年10月14日)と「Photoshop でのゆがみフィルターの概要」(最終更新日 2025年12月2日)で、どちらも2026年8月2日に確認しています。


フィルターが選べないときに確認する3点

チュートリアルどおりに進めているのにメニューのフィルターが薄い表示になって選べない、という詰まり方があります。この場合の確認先はAdobe公式ヘルプが明示しています。「フィルターが使用できない場合は、ドキュメントのカラーモード、ビット深度、またはレイヤーの種類を確認してください」との記述です。

  1. カラーモード。公式は「一部のフィルターは、RGB カラーなど、特定のカラーモードでのみ使用可能です」としています
  2. ビット深度
  3. レイヤーの種類

ビット深度については、公式のフィルター効果リファレンスが16 bit/チャンネルおよび32 bit/チャンネルのドキュメントをサポートするフィルターを列挙しており、その中に「すべての変形フィルター」と「ノイズ/ノイズを加えるフィルター」が含まれています。上の表に挙げた波紋・波形・置き換え・海の波紋・ガラスは変形フィルターに属します。

また公式は、フィルターの使い方について「フィルターは画像全体ではなく、マスクを使用して選択した領域に適用します」「微妙な効果を得るためにフィルターの不透明度を下げます」「非破壊編集のためにスマートオブジェクトにフィルターを適用します」といった指針も挙げています。出典は「Photoshop のフィルターの概要」(最終更新日 2025年12月2日/2026年8月2日確認)です。


まとめ

  • Adobe公式の水まわりチュートリアルは、水しぶき・水滴・湯気・水面と題材ごとに分かれている
  • ラベルが「実践チュートリアル」ならPhotoshop側にガイドが出る形式で、Webページには手順が載らない
  • ブラウザで手順と数値まで読めるのは「水面の映り込みを演出する方法」で、レベルは上級
  • 水中から見たような効果は「ガラス」ではなく「海の波紋」。「ガラス」の「ゆがみ」は設定項目の名前

合成した素材を画面になじませる話は、水以外の題材でも同じ考え方が通用します。生成AIで泡と光を足す進め方は Photoshopの生成AIで泡と光を作る方法 に、素材を置く位置そのものを決める話は 構図とガイドの引き方 にまとめています。

Photoshop自体をこれから覚える段階であれば、公式チュートリアルを個別に拾うより先に学習の順序を決めたほうが早く進みます。順序の組み立ては Photoshopの学習ガイド を参照してください。


よくある質問(FAQ)

Q. Photoshopの水のエフェクトはどこで学べますか?

Adobe公式のPhotoshopラーニングに、水を題材にした日本語のチュートリアルが公開されています。互いにリンクし合っている代表的なものが「水のエフェクトを追加して迫力のある画像を作る」「水滴を合成する方法」「湯気を合成する方法」「水面の映り込みを演出する方法」で、前の3本は初級で1〜2分、最後の1本は上級で5分と表示されています。作りたいものに合わせて選んでください。

Q. Adobe公式の「実践チュートリアル」はブラウザだけで手順を読めますか?

読めません。実践チュートリアルはアプリ内ガイダンス形式で、Webページには題材の説明と「チュートリアルを Photoshop で開始」のボタンが置かれているだけです。手順はPhotoshopを起動したあと画面上にステップごとのガイドとして表示されるため、Photoshopが手元にない状態ではページを開いても操作内容を確認できません。

Q. 水面そのものを作る手順は公式のどこに載っていますか?

Adobe公式のチュートリアル記事「水面の映り込みを演出する方法」に、手順1/6から手順6/6まで文章で掲載されています。新規ファイルのサイズ、ノイズを加える設定、チャンネルごとのエンボス設定、変形の倍率、置き換えの比率といった数値も本文に書かれているため、ブラウザだけで段取りを把握できます。難易度は上級と表示されています。

Q. 「ガラス」フィルターで水中から見たような効果は作れますか?

その効果を説明しているのは「ガラス」ではなく「海の波紋」です。Adobe公式のフィルター効果リファレンスは、海の波紋を「画像の表面にランダムな間隔の波紋を加え、水面下にある画像を見ているような効果を出します」と説明し、ガラスは「様々な種類のガラスを通して見たような効果を与えます」と説明しています。水中からの見え方を狙うなら海の波紋を選びます。

Q. 「ガラス」フィルターに「ゆがみ」というテクスチャはありますか?

テクスチャの名前ではありません。Adobe公式は「ガラス」について「拡大と縮小、ゆがみおよび滑らかさの設定を調整できます」と説明しており、ここでいう「ゆがみ」は拡大と縮小や滑らかさと並ぶ調整項目を指します。別メニューにある「ゆがみフィルター」とも異なる機能なので、名前が同じでも混同しないようにしてください。

Q. 水のエフェクトに使うフィルターがグレーで選べないのはなぜですか?

Adobe公式ヘルプは「フィルターが使用できない場合は、ドキュメントのカラーモード、ビット深度、またはレイヤーの種類を確認してください」と案内しています。あわせて「一部のフィルターは、RGB カラーなど、特定のカラーモードでのみ使用可能です」とも書かれているため、まずこの3点を確認します。

Q. 参照したAdobe公式ページはどれですか?

チュートリアルは Adobe Learn の「水のエフェクトを追加して迫力のある画像を作る」「水滴を合成する方法」「湯気を合成する方法」「水面の映り込みを演出する方法」の4本、ヘルプは「Photoshop フィルター効果リファレンス」(最終更新日 2024年10月14日)、「Photoshop の描画モードの説明」「Photoshop のフィルターの概要」「Photoshop でのゆがみフィルターの概要」(いずれも最終更新日 2025年12月2日)です。すべて2026年8月2日にブラウザで開いて内容を確認しました。

Adobe Creative Cloud【Photoshopエフェクト編】水のエフェクトはAdobe公式チュートリアルで学ぶ