ポートフォリオ公開するためのレンタルサーバーの選び方

Web制作を学んで作品が増えてきたら、次のステップはポートフォリオサイトの公開です。ローカル環境で作ったサイトをインターネット上に公開するには、レンタルサーバーとドメインが必要になります。

この記事では、初めてポートフォリオサイトを公開する人向けに、サーバーの選び方からドメイン取得、公開までの流れをわかりやすく解説します。

結論:初めてポートフォリオサイトを公開するなら、WINGパックで独自ドメインが2つ無料になり、月額1,000円前後で始められる「ConoHa WING」が有力候補です。HTML/CSSだけの静的サイトならGitHub Pagesなどの無料ホスティングでも公開できるため、まずは自分の作品に何が必要かを整理しましょう。


なぜレンタルサーバーが必要なのか

ローカル環境(自分のPC上)で作ったWebサイトは、自分しか見ることができません。採用担当者やクライアントに作品を見てもらうには、インターネット上にファイルを置く場所=サーバーが必要です。

自前でサーバーを構築するのは初心者にはハードルが高いため、月額数百円〜利用できるレンタルサーバーを使うのが一般的です。


GitHub PagesやVercelではダメなの?

結論から言うと、目的によります

HTML/CSS/JavaScriptだけの静的サイトなら、GitHub PagesやVercelなどの無料ホスティングサービスでも十分です。ただし以下のようなケースでは、レンタルサーバーのほうが適しています。

  • WordPressサイトを公開したい:PHP+MySQLが必要なため、静的ホスティングでは動かない
  • 独自ドメインでメールアドレスも使いたい:レンタルサーバーならメール機能も付いてくる
  • PHPやデータベースを使った作品がある:動的サイトにはサーバーサイドの実行環境が必要
  • Web制作の案件を受注する予定がある:クライアントのサーバー操作に慣れておく意味でも経験が大事

GitHub Pagesで公開する手順は「GitHub入門ガイド|Git基礎コマンドからGitHub Pagesでのサイト公開まで」で解説しています。


レンタルサーバーを選ぶ5つのポイント

1. 表示速度

ポートフォリオサイトは第一印象が命です。ページの読み込みが遅いだけで「この人の技術力は大丈夫かな?」と思われてしまう可能性があります。SSD搭載・高速化技術(LiteSpeedやHTTP/3など)に対応したサーバーを選びましょう。

2. 無料SSL対応

SSL(https://〜)は今や必須です。SSLなしのサイトはブラウザで「保護されていない通信」と警告が表示され、それだけで印象が悪くなります。無料でSSLが使えるサーバーを選びましょう。現在はほぼ全てのレンタルサーバーが無料SSL(Let’s Encrypt)に対応しています。

3. WordPressの簡単インストール

WordPressの作品を公開する予定があるなら、ワンクリックでインストールできる機能があると便利です。データベースの作成やファイルのアップロードを手動でやる必要がなくなります。

4. 料金

ポートフォリオ用途なら、月額1,000円前後のプランで十分です。アクセスが大量に来るわけではないので、最上位プランは不要です。ただし、安さだけで選ぶと表示速度やサポートで後悔することもあるので、バランスを見ましょう。

5. 管理画面の使いやすさ

初心者のうちは管理画面のわかりやすさが重要です。ドメインの設定、SSL化、ファイルマネージャーなど、直感的に操作できるかどうかで作業効率が大きく変わります。


ポートフォリオ公開におすすめのレンタルサーバー

上記5つのポイントを満たし、初心者のポートフォリオ公開で選ばれることが多いのが「ConoHa WING」と「エックスサーバー」の2社です。まず違いを表で整理します。

項目ConoHa WINGエックスサーバー
月額料金の目安1,000円前後(WINGパック)1,000円前後
独自ドメイン無料特典2つ(WINGパック契約時)あり(契約条件つき)
表示速度国内最速クラス高速・安定
自動バックアップ14日分を標準搭載14日分を標準搭載
サポートメール・チャット・電話メール・チャット・電話
向いている人費用を抑えて速く始めたい初心者案件・法人利用も見据えたい人

ConoHa WING

GMOインターネットグループが運営する高速レンタルサーバーです。国内最速クラスの処理速度と、WINGパックなら独自ドメインが2つまで無料で取得できるのが特徴。WordPressの簡単インストール・無料SSL・自動バックアップ(14日分)が標準搭載されており、初心者でも迷わず始められます。

メリット・デメリットの詳細は「ConoHa WINGは自分に合うか|契約前の確認と初期設定」でレビューしています。

ConoHa WINGに決めた人は、ConoHa WINGでWordPressをインストールする手順で申し込みから公開までを画面つきで確認できます。

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エックスサーバー

国内シェアNo.1のレンタルサーバーで、20年以上の運用実績があります。安定性の高さに定評があり、法人利用や案件用途にも安心。電話サポートがあるため、トラブル時にすぐ相談できるのもポイントです。WordPress案件で迷ったらエックスサーバーを選んでおけば間違いありません。

エックスサーバーに決めた人は、エックスサーバーでWordPressをインストールする手順で申し込みから公開までを画面つきで確認できます。

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ドメインの取得

独自ドメインとは、tanaka-portfolio.com のような自分だけのURLのことです。レンタルサーバーの初期ドメイン(例:tanaka.conohawing.com)でも公開はできますが、独自ドメインのほうがプロフェッショナルな印象を与えます。

ドメイン名の決め方

  • 自分の名前 + portfoliotanaka-portfolio.com(わかりやすい)
  • 屋号やブランド名tanaka-design.com(将来的に事業化する場合に便利)
  • 短くて覚えやすいものがベスト。長すぎるURLは名刺やSNSに載せにくい

ドメインの取得方法

ドメインの取得方法は大きく2つあります。

  1. レンタルサーバーのセット特典で取得:ConoHa WINGのWINGパックなどでは、サーバー契約時に独自ドメインが無料でもらえます。DNS設定も自動で行われるため、初心者にはこの方法が最も簡単です。
  2. ドメイン取得サービスで取得:お名前.comなどのドメインレジストラで取得し、サーバーに紐づける方法です。サーバーとは別に管理できるため、将来サーバーを乗り換える際にドメインだけ持っていけるメリットがあります。

お名前.com

国内最大級のドメイン取得サービスです。.com/.net/.jpなど幅広いドメインを取り扱っており、取得費用も業界最安水準。ドメインとサーバーを別々に管理したい場合や、将来サーバーを乗り換える可能性がある場合は、お名前.comでドメインだけ取得しておくのがおすすめです。

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ポートフォリオサイト公開までの流れ

全体の流れを把握しておくと、迷わず進められます。

  1. レンタルサーバーを契約する
  2. 独自ドメインを取得・設定する
  3. SSLを有効化する(無料SSLをONにするだけ)
  4. ファイルをアップロードする(FTPソフトまたはファイルマネージャー)
  5. ブラウザで表示確認する

WordPressサイトの場合は、手順4が「WordPressをインストールする」に変わります。ほとんどのレンタルサーバーでワンクリックインストール機能が用意されているので、数分で完了します。


公開後にやるべきこと

  • スマホでも表示を確認する:レスポンシブ対応が崩れていないかチェック(レスポンシブデザイン入門で基本を確認できます)
  • 表示速度を確認する:PageSpeed Insightsでスコアを確認し、画像の最適化などを行う
  • OGP画像を設定する:SNSでシェアされたときのサムネイル画像を設定しておく
  • 名刺やSNSのプロフィールにURLを載せる:せっかく作ったポートフォリオは積極的に見てもらおう

今後Web制作の案件を受注する予定がある人は、「WordPress案件を受注したら最初にやるサーバー設定」もあわせて読んでおくと安心です。

公開したサイトが落ちたことに自分で気づける状態にしておくと、案件を受けたときにそのまま使えます。無料でできる外形監視の入れ方はWeb制作者のためのSRE入門にまとめています。


よくある質問

Q. 無料のレンタルサーバーではダメですか?

無料サーバーは広告が表示されたり、表示速度が遅かったり、突然サービスが終了するリスクがあります。ポートフォリオは自分の名刺代わりなので、月額1,000円程度の有料サーバーを使うことをおすすめします。

Q. ドメインは.comと.jpどちらがいいですか?

ポートフォリオ用途なら.comで十分です。.jpは信頼感がありますが年間費用が高めです。.workや.devなどのドメインもクリエイター向けで人気があります。

Q. サーバーの契約期間はどれくらいがいいですか?

まずは12ヶ月契約がおすすめです。月払いより割安で、かつ長すぎないのでサービスが合わなかった場合のリスクも抑えられます。多くのサーバーでは長期契約ほど月額が安くなるため、続ける自信があれば36ヶ月契約も選択肢になります。

Q. サーバーとドメインは同じ会社で揃えるべきですか?

初心者なら同じ会社で揃えるのが楽です。DNS設定が自動化されるため、設定ミスのリスクが減ります。将来的にサーバーを乗り換える可能性がある場合は、ドメインだけ別のレジストラ(お名前.comなど)で管理するのも一つの手です。

Q. ポートフォリオ公開の費用は合計いくらかかりますか?

サーバー代が月額1,000円前後(年間12,000円程度)、独自ドメイン代が年間1,500円前後が目安です。ConoHa WINGのWINGパックのように独自ドメイン無料特典つきのプランを選べば、実質サーバー代だけで運用できます。


まとめ:サーバー契約がポートフォリオ公開の第一歩

  • WordPressや動的サイトを公開するならレンタルサーバーが必要
  • 選ぶ基準は「表示速度・無料SSL・簡単インストール・料金・管理画面」の5つ
  • 初心者はConoHa WING、案件利用も見据えるならエックスサーバーが目安
  • 独自ドメインはサーバーのセット特典で取得すると設定が簡単

ポートフォリオは公開して初めて、採用担当者やクライアントに届きます。サーバー契約から公開までは1日あれば完了するので、この記事の手順でぜひ公開まで進めてみてください。