「ちゃんとSEO対策をしているのに、問い合わせが増えない」と感じていませんか。Google検索に加えて、ChatGPTやPerplexityといったAIを使って情報を調べる人が急増しています。従来のSEOだけでは、この変化に対応しきれなくなってきました。
この記事では、AI検索時代に必要な新しいSEO対策の基本として、llms.txt・JSON-LD FAQPage・ページFAQの3つを初心者向けにわかりやすく解説します。コードが書けなくても、プラグインやコピペで対応できる方法もあわせて紹介します。
Google検索だけの時代は終わりつつある
2023年ごろからChatGPT・Perplexity・Geminiといった「AI検索」が急速に普及しました。これらのツールは、複数のWebページを読み込んでまとめた回答を生成します。つまり、ユーザーがGoogleで検索しなくてもAIが代わりに調べてくれる時代になってきています。
その結果、Google検索の上位に表示されていても、AI検索で取り上げられなければ流入が減るケースが出てきました。SEOの守備範囲は、Googleだけでなく「AIにどう読まれるか」まで広がっています。
SEO・AEO・LLMOって何?用語を整理する
AI検索の話題が増えるにつれ、新しい略語が登場しています。まずは3つの用語を整理します。
| 用語 | 正式名称 | ひとことで言うと |
|---|---|---|
| SEO | Search Engine Optimization | Googleなど検索エンジンに評価されるための対策 |
| AEO | Answer Engine Optimization | AIが「回答」として取り上げてくれるための対策 |
| LLMO | Large Language Model Optimization | ChatGPTなどの大規模言語モデルに正確に理解・引用されるための対策 |
3つは別々のものではなく、土台は共通しています。「正確な情報をわかりやすく整理したページを作る」という本質は変わりません。その上に、AIへの対応を積み重ねるイメージです。
llms.txtとは?AIへのサイト説明書
llms.txt(エルエルエムエス・テキスト)は、AIがサイトを正確に理解できるよう、サイトの概要・主要ページ・注意事項などをまとめたテキストファイルです。robots.txt(ロボッツ・テキスト:Googleなど検索ロボットに対してクロールの許可範囲を伝えるファイル)のAI版と考えるとイメージしやすいでしょう。
ファイルの形式はMarkdown(マークダウン:# や ** を使ってシンプルに書ける軽量テキスト形式)で書き、サイトのルート(https://example.com/llms.txt)に設置します。
llms.txtに書く内容
- サイト名・運営者・サービスの概要
- 主要ページのURLと説明(ブログ、サービスページ、お問い合わせなど)
- AIに正確に理解してほしいこと(誤解されやすい用語の定義など)
- クロールを避けてほしいページがあればその旨
llms.txtはAIにサイトを「正しく理解してもらう」ための手段です。「AIに紹介・引用してもらえる」という効果を保証するものではありません。この点は誤解しやすいので注意してください。
WordPressでの設置方法
設置方法は主に2つあります。プラグインを使う方法が初心者にはおすすめです。
- プラグインを使う方法:「LLMs.txt Generator」などのプラグインをインストールし、管理画面から内容を入力するだけで自動生成・設置できます。
- 手動で設置する方法:テキストファイルを作成し、FTPソフト(FileZillaなど)やサーバーのファイルマネージャーでWordPressのpublicフォルダ(ルートディレクトリ)にアップロードします。
JSON-LD FAQPageとは?Googleリッチリザルトのための構造化データ
JSON-LD FAQPage(ジェイソン・エルディー・エフエーキューページ)は、Googleに「このページにはQ&Aが含まれています」と伝えるための構造化データ(コンピューターが読みやすいデータ形式)です。正しく設定すると、Google検索結果でよくある質問が展開表示される「リッチリザルト」に表示されることがあります。
コードの見た目が少し複雑に見えますが、基本構造はシンプルです。1問だけ例を見てみましょう。
<!-- ※これはサンプルコードです。実際に使う場合は内容を書き換えてください -->
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "FAQPage",
"mainEntity": [
{
"@type": "Question",
"name": "llms.txtはどこに設置すればいいですか?",
"acceptedAnswer": {
"@type": "Answer",
"text": "サイトのルートディレクトリ(https://example.com/llms.txt)に設置します。"
}
}
]
}
自分でコードを書く必要はありません。WordPressプラグインを使えば管理画面から設定できます。
WordPressプラグインで設定する方法
- Rank Math SEO:記事編集画面の「Schema」タブから「FAQPage」を追加し、質問と回答を入力するだけで自動的にJSON-LDが出力されます。
- Yoast SEO(プレミアム版):ブロックエディタのFAQブロックを追加するとFAQPageスキーマが自動挿入されます。
- Schema & Structured Data for WP & AMP:無料でFAQPageを含む多彩なスキーマに対応したプラグインです。
▶ SEO_CHECKで自分のサイトにJSON-LDが正しく設定されているか確認する
ページFAQとは?ページ上に質問と回答を表示すること
ページFAQとは、HTML上に実際に質問と回答が表示されている状態のことです。「コードの中にJSONを書いただけ」ではなく、読者がページを開いたときに見えるFAQが必要になります。
Googleのガイドラインでは、「構造化データに含まれる内容はページ上にも表示されていること」と明記されています。JSON-LDだけ設置してページには何も表示しないという実装は、Googleのポリシー違反になる可能性があります。
WordPressで実装するなら、ブロックエディタの「よくある質問」ブロック(Rank MathやYoastが追加するFAQブロック)を使うと、表示とJSON-LDの両方を同時に設定できるので便利です。
3つを組み合わせると何が変わるか
llms.txt・JSON-LD FAQPage・ページFAQの3つを組み合わせると、1つのFAQから複数の流入経路を作ることができます。
- Googleリッチリザルト:JSON-LD FAQPage+ページ表示 → 検索結果でQ&Aが展開表示され、クリック率が上がる可能性がある
- AI検索での引用:llms.txt+わかりやすいページFAQ → ChatGPTやPerplexityがサイトを正確に把握し、回答に引用する可能性が高まる
- 音声検索・スマートスピーカー対応:speakable構造化データ(読み上げ向け)と組み合わせることでさらに広がる
「1つのコンテンツを、複数の検索インターフェースに届ける」という考え方が、AI検索時代のSEOの基本姿勢です。
今日からできること:チェックリスト
まずは優先度の高いものから1つずつ取り組んでください。一度にすべてやろうとしなくて大丈夫です。
- llms.txtを作る:プラグイン(LLMs.txt Generator)を使い、サイト概要と主要ページを書いてルートに設置する
- 既存記事にFAQを追加する:アクセスの多い記事にFAQブロックを追加し、Q&AをJSON-LDと一緒にページ上に表示する
- 現状のSEO状態を診断する:SEO診断ツールでJSON-LD・メタタグ・llms.txtの設置状況を確認し、改善箇所を洗い出す
- 新規記事はFAQセクションを必ず含める:記事末尾に「よくある質問」セクションを設ける習慣をつける
- Google Search Consoleでリッチリザルトの表示状況を確認する:「検索結果」レポートで構造化データが正しく認識されているか確認する
SEO_CHECKで現状を把握する
SEO_CHECKは、Ahrefs・Semrushのような高額分析ツールでもなく、SEOチェキのような簡易チェッカーでもない、「診断→改善コード自動生成」に特化した実務ツールです。
URLを入力するだけで構造化データ・メタタグ・llms.txtの設置状況を45項目以上診断し、改善のための具体的なコードを自動生成します。まずは無料プランで自分のサイトの現状を確認してみてください。
よくある質問
Q. llms.txtを設置すると、AIに必ず引用されますか?
llms.txtはAIに「サイトを正確に理解してもらう」ための手段であり、引用や紹介を保証するものではありません。AIがどのサイトを参照するかは各AIの仕様によって異なります。まずは正確に理解してもらうことが前提です。
Q. JSON-LD FAQPageを設定するとリッチリザルトは必ず表示されますか?
表示されるかどうかはGoogleが判断するため、設定が正しくても必ず表示されるとは限りません。ページの権威性やコンテンツの質、検索クエリとの関連性なども影響します。まずは正しく設定することが最初の一歩です。
Q. WordPressプラグインを使えばコードは書かなくてもいいですか?
Rank MathやYoast SEO(プレミアム)などのプラグインを使えば、FAQPageのJSON-LDはプラグインが自動で出力します。コードを書く必要はありません。ただしプラグインの設定画面で質問・回答を正確に入力することと、ページ上にFAQが表示されているかの確認は必要です。
Q. AEOとLLMOはSEOと別に対策しないといけませんか?
基本的にはSEO対策と重なる部分が多く、「わかりやすく・正確に・整理された情報を書く」という土台は共通です。llms.txtの設置やFAQ構造化データの追加は、そのSEO対策の延長線上にある具体的なアクションです。まずはSEOの基本を固めながら、できるところからAEO・LLMO対策を加えていくとよいでしょう。
まとめ
AI検索の普及は、SEOの守備範囲を「Googleに評価されること」から「AIにも正確に理解・引用されること」まで拡張しています。ただし、難しく考える必要はありません。
この記事で紹介した3つを順番に取り組んでください。
①llms.txtでサイトの概要をAIに伝える。
②JSON-LD FAQPageでGoogleのリッチリザルトを狙う。
③ページFAQで実際の読者にもQ&Aを見せる。この3つが揃って初めて、AI検索時代の基本対策が完成します。
自サイトのSEO対策状況を確認したい方は、SEO_CHECKで無料診断できます。
構造化データ・メタタグ・llms.txtの設置状況を45項目以上チェックし、改善コードも自動生成します。