App Store・Google Playバッジの掲載ルール|「App Store」を日本語に訳すのは規約違反です


App StoreとGoogle Playのダウンロードバッジは、AppleとGoogleが配布する公式アートワークをそのまま使うことだけが認められています。色を変える、要素を削る、「App Store」の文字を日本語に訳す——どれも公式ガイドライン違反です。

アプリの紹介ページやLPを作るとき、バッジをサイトのデザインに合わせて加工したくなる場面は必ず来ます。しかし両社のガイドラインは改変を明確に禁じており、しかも規定の中身は「AppleとGoogleで微妙に違う」のが厄介なところです。日本語の解説記事には、移転前の古い入手先URLや、規約上ありえない「日本語化バッジ」の作例も残っています。

この記事では、Appleの「App Store Marketing Guidelines」とGoogle Playの公式ブランドガイドラインを直接確認し、確認できた事実と、公式に数値が見つからなかったことを明確に分けて整理します。アプリ開発者はもちろん、クライアントのアプリ紹介ページを作るWeb制作者にも関わる内容です。


結論|公式配布バッジのみ使用可、改変は一切禁止

まず両社共通の大原則です。バッジは自分でトレースして作るものではなく、各社の公式配布ページからダウンロードした正規データを、規定サイズ以上・規定の余白付きで、そのまま置く——これが唯一の正解です。

項目App StoreGoogle Play
使えるバッジ公式配布アートワークのみ公式配布アートワークのみ
改変禁止(変形・傾け・アニメ化も不可)禁止(色変更・要素の削除も不可)
バッジ周囲の余白バッジ高さの1/4バッジ高さの1/4

この「公式アセットをそのまま使う」という構図は、SNSロゴの掲載ルールとまったく同じです。ブランド資産の扱いを一度整理しておきたい方は、SNSロゴをホームページに掲載する前に必ず確認すべきこともあわせてどうぞ。


ストアバッジとは|「Download on the App Store」と「Get it on Google Play」

ストアバッジとは、アプリの配信ページへ誘導するために各社が用意している公式のリンクボタン画像です。ユーザーが「このバッジを押せばストアに飛べる」と学習している、いわば共有インフラのようなUIパーツです。

  • App Storeバッジ|「Download on the App Store」。配信前のアプリ向けに「Pre-order on the App Store(予約注文)」版も用意されています。
  • Google Playバッジ|「Get it on Google Play」。多言語のローカライズ版が公式に提供されています。

「共有インフラ」であることが、自作が禁止される理由そのものです。誰かが色や形を変えたバッジを置き始めると、ユーザーが本物のバッジを識別できなくなります。だからこそ両社とも公式配布のアートワーク以外の使用を認めていません。見た目をそっくりに作っても、正規のバッジではないという扱いになります。


App Storeバッジの入手方法|Marketing Toolsからダウンロードする

App Storeバッジの正規入手先は、AppleのApp Store Marketing Toolsです。掲載ルールの本体はApp Store Marketing Guidelinesにまとまっています。

日本語バッジは「ある」、ただし「App Store」は英語のまま

バッジのローカライズには明確な線引きがあります。「Download on the」「Pre-order on the」にあたる修飾部分は各言語版が公式に提供されますが、サービスマークである「App Store」の部分は例外です。

The service mark App Store always appears in English. Never translate App Store or create your own localized badge.
(=サービスマーク「App Store」は常に英語で表記される。「App Store」を翻訳したり、独自のローカライズ版バッジを作ったりしてはならない。訳は筆者による)

Apple「App Store Marketing Guidelines」

つまり日本語対応は「翻訳された修飾語+英語の App Store」という公式の組み合わせだけです。「アップストアでダウンロード」のような全訳バッジを自作することは明文で禁止されています。この記事のタイトルに掲げた違反が、まさにこれです。


App Storeバッジのサイズ・余白ルール

Appleは数値をはっきり定めています。ガイドラインに明記されているのは次の2点です。

項目画面(Web・アプリ)印刷物
最小サイズ(バッジの高さ)40px10mm
クリアスペース(周囲の余白)バッジ高さの1/4(スペースが極端に限られる場合のみ1/10まで許容)

実装時の注意はひとつです。40pxは「これ未満にしてはいけない」下限であって、推奨サイズではありません。高解像度ディスプレイでの滲みを避ける意味でも、レイアウトが許す範囲で余裕を持ったサイズで置き、周囲の余白(高さの1/4)を他の要素で侵さないことを優先してください。


App Storeバッジの禁止事項|改変・傾け・アニメ化はすべて不可

ガイドラインのDon’tsは簡潔です。

Don’t modify, angle, or animate the App Store badge.
(=App Storeバッジを改変したり、傾けたり、アニメーションさせたりしてはならない。訳は筆者による)

Apple「App Store Marketing Guidelines」
  • 改変禁止|色変更・形状変更・要素の削除など、配布データへの手入れは一切不可です。
  • 傾け・アニメ化禁止|デザイン演出として斜めに置いたり、ホバーで動かしたりするのも明文で禁止されています。
  • Appleロゴを「Apple」の代替にしない|文章中で「Apple」と書くべき箇所をリンゴマークで置き換えることも禁止されています。

なお、この記事はあくまで「バッジの掲載」のルールに絞っています。App Storeの手数料やSmall Business Programといった配信条件の話は、Appleの手数料が15%になるSmall Business Programの解説で整理しています。


Google Playバッジの入手方法|Partner Marketing Hubからダウンロードする

Google Playバッジの現在の正規入手先は、GoogleのPartner Marketing Hub(バッジガイドライン)です。開発者向けの要点はAndroid Developers のブランドガイドライン(2026年2月26日更新)にもまとまっています。

古い解説記事でよく案内されているバッジ配布ページ(play.google.com/intl/ja/badges/ などのintl付きURL)は、現在Partner Marketing Hubへリダイレクトされます。バッジは多言語のローカライズ版が提供されており、公式はマーケティング展開の言語に合わせたローカライズ版の使用を推奨しています。

ひとつ正直に書いておくと、かつて紹介されていた「クリック数回でバッジを生成できるジェネレーター」の現行仕様は、今回の調査では公式ページ上で明示的に確認できませんでした。確実なのは、Partner Marketing Hubから配布データを直接ダウンロードするルートです。


Google Playバッジのルールと禁止事項

クリアスペースはAppleと同じくバッジ高さの1/4です。一方、最小サイズについては「画面用・印刷用それぞれに最小サイズの規定に従うこと」と書かれているものの、公式ページの本文に具体的なpx値・pt値は記載されていません。数値はPartner Marketing Hubで配布されるガイドライン資料側で確認する必要があります。「Google Playは最小◯px」と断定している解説を見かけたら、出典を疑ってください。

禁止事項(Don’ts)は図解付きで列挙されています。要約すると次のとおりです。

  • 旧バージョンのバッジを使わない|デザイン刷新前のバッジの使い回しは違反です。
  • 色を変えない|サイトのトーンに合わせた着色は不可です。
  • 要素を削除・並べ替えしない|Google Playのアイコンや文字を取り出して再構成することは不可です。
  • 低解像度・判読不能なサイズで使わない|文字が読めないほど縮小した掲載は違反です。
  • ワードマークやアイコンだけ拡大縮小しない|バッジ内の一部要素のスケール変更は不可です。

もうひとつ、名称そのものにも条件があります。Android Developersのブランドガイドラインは、「Google Play」の名称とストアアイコンの使用を「Google Playへのアクセスをライセンスされたデバイスとの関連」に限ると定めています。Google Play非対応の環境向けアプリの紹介で名称やアイコンを流用しない、という点も頭に入れておきましょう。


両ストア比較|共通点と相違点まとめ

項目App StoreGoogle Play
入手先App Store Marketing ToolsPartner Marketing Hub
最小サイズ高さ40px(印刷10mm)と明記規定あり(本文に数値記載なし・配布資料で確認)
クリアスペース高さの1/4(極小時1/10)高さの1/4
日本語対応修飾語のみ翻訳。「App Store」は英語固定・自作ローカライズ禁止ローカライズ版バッジを公式提供
特徴的な禁止事項傾け・アニメ化の明文禁止旧版バッジ使用・一部要素のスケール変更の明文禁止

覚え方はシンプルです。共通点は「公式配布のみ・改変禁止・余白は高さの1/4」。相違点は「Appleは数値が明快、Googleはローカライズが手厚い」。この1行を押さえておけば、実装時の判断はほぼ迷いません。


よくある違反パターン|アプリ紹介ページで踏みやすい地雷

実際の制作現場でやってしまいがちなパターンを、根拠となる規定とセットで整理します。

やりがちな実装判定抵触する規定
「アップストアでダウンロード」等の日本語訳バッジを自作NG「App Store」の翻訳・自作ローカライズ禁止(Apple)
ダークデザインに合わせてバッジの色を変更NG改変禁止(Apple)/色変更禁止(Google)
ファーストビューの演出でバッジを斜め配置・ふわふわアニメNG傾け・アニメ化禁止(Apple)
昔の案件から旧デザインのバッジ画像を流用NG旧バージョン使用禁止(Google)
ボタン2つを詰めて並べて余白ゼロNGクリアスペース高さ1/4(両社)
フッターに高さ20px程度で極小掲載NG最小高さ40px(Apple)/判読不能サイズ禁止(Google)
公式配布のローカライズ版(日本語修飾語)バッジを使うOK公式提供の範囲内

特に多いのが色変更と余白潰しです。バッジは「デザイン要素」ではなく「規約付きの部品」として扱い、調整するのはバッジ本体ではなく周囲のレイアウト——これが安全な設計方針です。


よくある質問

Q. 日本語版のストアバッジはありますか?

あります。ただし範囲が違います。App Storeバッジは「Download on the」にあたる修飾部分のみ日本語版が提供され、「App Store」の文字は常に英語のままです。Google Playバッジは多言語のローカライズ版が公式提供されており、掲載面の言語に合わせて使うことが推奨されています。どちらも自分で翻訳版を作ることは認められていません。

Q. バッジを自作したり色を変えたりしてもいいですか?

できません。両社とも公式配布のアートワークをそのまま使うことを求めており、Appleは改変・傾け・アニメ化を、Googleは色変更・要素の削除・一部要素のスケール変更を明文で禁止しています。サイトのデザインに合わせたいときは、バッジではなく周囲のレイアウト側を調整してください。

Q. リリース前のアプリでもバッジを掲載できますか?

App Storeには配信前のアプリ向けに「Pre-order on the App Store(予約注文)」バッジが公式に用意されています。ティザーサイトの段階ではこちらを使ってください。通常の「Download on the App Store」バッジと同じく、Marketing Toolsから入手した公式データのみ使用できます。

Q. バッジの最小サイズはいくつですか?

App Storeバッジは高さ40px(印刷物は10mm)が下限と明記されています。Google Playバッジは画面用・印刷用それぞれに最小サイズの規定があるものの、公式ページ本文に具体的な数値は記載されておらず、Partner Marketing Hubで配布される資料側での確認が必要です。実装ではAppleの40pxを両方の下限の目安にしておくと判読性の面でも安全です。

Q. バッジの周りにはどのくらい余白が必要ですか?

AppleもGoogleも「バッジ高さの1/4」のクリアスペースを求めています。Appleのみ、スペースが極端に限られる場合の例外として高さの1/10までの縮小を認めています。2つのバッジを横に並べる場合も、この余白同士が重ならない間隔を確保してください。

Q. 「Google Play」という名前やアイコンは自由に使えますか?

条件付きです。Android Developersのブランドガイドラインは、「Google Play」の名称とストアアイコンの使用を、Google Playへのアクセスをライセンスされたデバイスとの関連に限ると定めています。バッジと同様に、名称・アイコンも規約付きのブランド資産として扱ってください。


まとめ

ストアバッジのルールは、突き詰めれば1行です。公式配布のアートワークを、規定サイズ以上・高さ1/4の余白付きで、一切手を加えずに置く。AppleとGoogleで細部は違いますが、この原則はどちらにも共通しています。

実務で押さえるべきは3点です。入手は必ず現行の公式ページから行うこと(Apple=Marketing Tools、Google=Partner Marketing Hub)。「App Store」の翻訳バッジ自作は明文違反であること。そしてデザイン調整はバッジ本体ではなく周囲のレイアウトで行うこと。アプリ紹介ページの信頼性は、こうした細部から作られます。

※本記事は2026年7月時点のApple「App Store Marketing Guidelines」およびGoogle Play公式ブランドガイドラインの記載に基づいています。ガイドラインは改訂されるため、実装前に必ず公式の最新版を確認してください。