TikTokロゴの使用ルール|TikTok Shop普及のいま再確認しましょう


TikTokのロゴ・アイコンの使用は、原則として「事前の書面許可制」です。許可なしで使えるのは「follow us on TikTok」のような文字表記だけ——これが他の主要SNSとの最大の違いです。

さらに2025年、TikTokはブランドを刷新しました。ロゴは精緻化され、新しいブランドカラーと専用書体が導入され、ガイドラインの置き場所そのものが「TikTok Brand Hub」という新サイトに移転しています。日本語の解説記事の多くは、この移転前の情報のままです。

この記事では、移転後のBrand Hubと法務ページを直接確認し、確認できた事実だけを、確認できなかったことと明確に分けて整理します。Webサイトにアイコンを置きたい制作者と、TikTok Shopで販促物を作りたいセラーの両方に関わる内容です。


結論|ロゴは「原則書面許可制」、文字表記だけは許可不要

まず大前提です。TikTok Brand Hubの法務ページ(Legal)は、ブランドの使用について次のように定めています。

You may not use the TikTok logos, icons, symbols, or designs without prior written permission.
(=TikTokのロゴ・アイコン・シンボル・デザインは、事前の書面による許可なしに使用してはならない。訳は筆者による)

TikTok「Brand Hub – Legal」

一方で、例外もはっきり書かれています。「TikTok」という語(ワードマーク)を、プラットフォームやサービスを指し示すために使うことは、明示的な許可なしで可能です。公式が挙げる例は「uploaded on TikTok」「follow us on TikTok」。つまりテキストでの言及やテキストリンクは許可不要、ロゴ画像は原則許可制という線引きです。

使い方扱い
「TikTokはこちら」等のテキスト表記・テキストリンク許可不要(公正な使用が条件)
ロゴ・Noteアイコンの掲載原則、事前の書面許可が必要
商品・ノベルティ・アパレル等への印刷禁止と明文化

この「原則書面許可制」は、Webサイトへの設置を含む広い範囲を申請不要としているInstagramなどと比べて、明確に厳しい建て付けです。同じ感覚でフッターにアイコンを並べる前に、この違いを知っておく必要があります。SNS各社のスタンスの違いはSNSロゴをホームページに掲載する前に必ず確認すべきことで横断的に整理しています。


TikTokロゴは2025年に変わった|ガイドラインはBrand Hubへ移転

2025年、TikTokはブランドアイデンティティを刷新し、ブランドガイドラインの公式サイトを TikTok Brand Hub に一本化しました。旧サイト(tiktokbrandbook.com)にアクセスすると、301リダイレクトで新サイトに転送されます。

公式自身が、ロゴが変わったことを明言しています。Brand Hubのトップページには「私たちの愛されてきたNoteとワードマークは、明瞭さ・可読性・一貫性のために繊細に精緻化された」という趣旨の説明があり、ロゴの形状が調整されたことが分かります。

旧URLを載せている解説記事に注意

2026年7月時点で、日本語の解説記事が案内しているURLの多くは移転前のものです。実際にアクセスして確認した結果は次のとおりです。

よく案内されているURL現在の状態
tiktokbrandbook.comtiktokbrandhub.com へ301リダイレクト
tiktok.com/about/brand-and-use-guidelines404(ページ自体が消滅)
developers.tiktok.com のデザインガイドライン存続しているが開発者向けの要約のみ。詳細はBrand Hubへ誘導

現行の正しい入口は TikTok Brand Hub の1か所です。ロゴの規定は「Visual Identity → Logo」、法的条件は「Resources → Legal」にあります。ここを起点にしてください。


何が変わったか|ロゴ精緻化・Spark・新カラー・TikTok Sans

2025年のリブランドで導入・変更された要素を整理します。デザイナーが押さえておくべきは次の4点です。

  • ロゴの精緻化|Note(音符アイコン)とワードマークが、可読性と一貫性のために微調整されました。全体の見た目は踏襲されているため気づきにくい変更です。
  • ブランドシェイプ「Spark」|ロゴのくぼみと曲線から生まれた新しいブランド図形。フレームや装飾として公式クリエイティブに使われます。
  • 新カラーパレット|Glint(#2DCCD3)、Blaze(#F1204A)、Thrive(#033624)、Glow(#FBEB35)など計8色が公開されています。
  • 専用書体「TikTok Sans」|ブランド専用のカスタム書体が導入されました。

実務上の注意はひとつです。リブランド前に保存したロゴデータ(旧brandbook時代の配布物)を使い回さないこと。ロゴ自体が精緻化されている以上、手元の古いSVGやPNGは現行の公式アセットと一致しません。最新のロゴパックをBrand Hubから取得し直すのが確実です。


「ダウンロードできる=使っていい」ではない

ここがTikTokの分かりにくいところです。Brand HubではTikTok Logo Pack(PNG / ベクター / SVG)がログイン不要で誰でもダウンロードできます。共同ブランディング用のロックアップテンプレート(.ai)まで配布されています。

しかし前述のとおり、法務ページはロゴの使用そのものに事前の書面許可を求めています。つまり「配布」と「使用許諾」は別物です。ロゴパックが自由に落とせることは、自由に使ってよいことを意味しません。

法務ページには、許可を得た場合の条件も書かれています。

If you have received our prior written authorization to use the TikTok logo, you must comply with our logo usage guidelines.
(=TikTokロゴの使用について事前の書面による承認を受けている場合は、当社のロゴ使用ガイドラインに従わなければならない。訳は筆者による)

TikTok「Brand Hub – Legal」

整理すると構造はこうです。①ロゴを使うにはまず書面許可が前提。②許可を得たら、後述するデザイン上のルール(形態・色・最小サイズ・禁止事項)を守る義務が生じる。ロゴパックの配布は、この②のための正規データ提供という位置づけで理解するのが正確です。


書面許可が不要な範囲/必要な範囲

法務ページの記述を用途別に落とし込むと、次のようになります。

用途書面許可根拠
「follow us on TikTok」等の文字表記不要ワードマークの例外規定
本文中で「TikTok」とサービス名に言及する不要同上(公正な使用が条件)
Webサイトにロゴ・アイコン画像を置く原則必要ロゴは書面許可制
広告・販促クリエイティブにロゴを使う必要+主要素化は禁止ロゴは書面許可制/Don’ts
商品・ノベルティ・アパレルへの印刷禁止と明文化Don’ts

実務でよくある「フッターにSNSアイコンを並べて自社アカウントへリンクする」使い方について、TikTokの公式ページには『この用途なら許可不要』と明示した記述が見当たりません。InstagramやFacebookが「Webサイト設置は申請不要」と読める明文を置いているのとは対照的です。厳密に運用するなら、テキストリンクに置き換えるか、TikTokに問い合わせて許可を得るのが安全側の判断になります。

なお、許可申請の専用フォームは確認できませんでした。この点は後述の「断定できないこと」にまとめています。


ロゴは3形態|Primary・Note・Secondaryの使い分け

Brand Hubのロゴページでは、ロゴが3つの形態に整理されています。許可を得て使う場合、どれを選ぶかにもルールがあります。

形態構成用途
Primary LogoNote+ワードマークの横並び第一選択。ほとんどの用途はこれ
The Note音符アイコン単体アイコン単体で使う場面(限定的)
Secondary LogoNote+ワードマークの縦積み横幅が確保できない場合のみ、控えめに

さらに各形態に「カラー版」と「簡易版(Simplified)」の白黒バリエーションがあり、背景によって使い分けが指定されています。ここが実装時に一番間違えやすいポイントです。

  • カラー版(水色と赤のオフセットが入った通常ロゴ)は、白か黒の背景の上でしか使えません。写真の上や色付き背景の上では使用禁止です。
  • 写真や色付き背景の上では簡易版(単色の白または黒)を使います。明るい背景には黒、暗い背景には白です。
  • 色付きのNoteは公式のブランドパターン内でのみ使われるもので、第三者が任意の色でNoteを塗ることはできません

禁止事項と数値ルール

Brand Hubのロゴページに明記されている数値ルールとDon’ts(禁止事項)です。数値はデジタルと印刷で分かれています。

項目デジタル印刷
Primary Logo 最小幅110px15mm
Note(アイコン単体)最小幅30px4mm
クリアスペースNoteのサイズを基準に確保(Note単体は35%サイズのNoteが基準)

Don’tsは形態ごとに20項目前後が図解付きで列挙されています。共通する禁止事項を要約すると次のとおりです。

  • 色の変更・入れ替え禁止|ロゴ内の色を変える、パレット外の色に塗り替える、グラデーションを加えることはすべて不可
  • 変形禁止|引き伸ばし・圧縮・回転・傾け・切り抜き(トリミング)は不可
  • 加工禁止|エフェクト・3D化・アウトライン化・ロゴへの画像マスクは不可
  • 構成の変更禁止|Noteとワードマークの距離を変えることも不可

要するに「公式アセットを、指定サイズ以上で、そのまま置く」以外の選択肢がありません。サイトのトーンに合わせて色を調整したくなっても、用意されているのは公式の簡易版(白・黒)だけです。この点は単色化が明示的に許可されているInstagramと正反対なので、同じフッターにアイコンを並べる際は特に注意してください。


「TikTok」の表記ルール|スペースを入れない・動詞にしない

唯一許可なしで使える「文字表記」にも、書き方のルールがあります。法務ページのスタイルガイドラインから整理します。

  • 「Tik Tok」とスペースを入れない|TikとTokの間にスペースはありません。
  • Tは2つとも大文字、他は小文字|「Tiktok」「tiktok」「TIKTOK」はいずれも正式表記ではありません。
  • 改変・略記・翻訳・非ラテン文字化の禁止|「ティックトック」というカタカナ表記は、厳密にはこのルールに反します。
  • 名詞・動詞として使わない|公式の例では「I made a TikTok」ではなく「I made a video on the TikTok App」。日本語なら「TikTokを撮った」ではなく「TikTokに動画を投稿した」が正確な形です。

ボタンラベルやバナーコピーを書く場面では、「TikTokで見る」「Follow us on TikTok」のように、正式表記+サービスへの言及という形に収めるのが安全です。


TikTok Shopセラーの注意点|販促物・商品にロゴは使えない

2025年6月に日本でTikTok Shopが始まり、TikTok公式の発表によると提供開始から半年で登録セラーは5万店、参加クリエイターは20万人を超えました(出典:TikTok Newsroom)。市場調査でも、日本のTikTok Shop流通額は2026年に約1,280億円規模へ拡大すると予測されています(出典:studio15「TikTok Shop日本市場白書2025」)。

セラーが増えれば「TikTokのロゴを販促に使いたい」場面も増えます。ところが法務ページのDon’tsには、セラーに直撃する禁止事項が明文で並んでいます。

Do not use the TikTok brand on merchandise or other promotional products, such as apparel.
(=TikTokブランドを、アパレルなどの商品やその他の販促物に使用してはならない。訳は筆者による)

TikTok「Brand Hub – Legal」

具体的に何がNGになるのか、Shop運営の実務に当てはめると次のようになります。

やりがちな施策判定抵触する条文
商品パッケージ・同梱チラシ・ノベルティにロゴを印刷NG商品・販促物への使用禁止
「TikTokで話題」バナーをロゴ主体のデザインで作るNG販促物の目立つ主要素として使うことの禁止
ショップ名・屋号・ドメインに「TikTok」を含めるNG自社のブランド名・ドメイン名・アカウント名等との併用禁止
「公式」と誤認させる表現(実際は一般セラー)NG提携・後援の誤認を生む使用の禁止
自社ECサイトに「TikTok Shopでも販売中」とテキストで書くOKワードマークの例外規定の範囲

ポイントは、売上の柱がTikTok Shopであっても、TikTokブランドを自分の販促資産のように扱うことはできないという点です。「TikTokで人気」という事実を伝えたいときは、ロゴではなく文字表記で伝える——これがルール上の正解です。


他のSNSとルールは同じではない

「SNSのロゴはどこも同じようなルールでしょう」という感覚は通用しません。当サイトで各社の公式ガイドラインを個別に検証してきた結果、事前手続きの要否も、色変更の可否も、プラットフォームごとにバラバラです。

サービスWebサイト掲載の事前手続き単色化・色変更
TikTok原則書面許可制(申請不要の明文なし)不可(公式の白黒簡易版のみ)
Instagram申請不要(放送・OOH・大判印刷のみ申請)単色化を明示的に許可
Facebook申請不要の範囲が明文化色変更は禁止
LINEガイドライン遵守が条件色変更は禁止
YouTubeガイドライン遵守が条件指定カラーのみ

各サービスの詳細は個別記事で検証しています。X(旧Twitter)ロゴの使用ルールLINEロゴの使用ルールFacebookロゴの使用ルールもあわせてどうぞ。


違反するとどうなるか

TikTokの法務ページには、違反時の具体的な制裁手続き(削除要請の流れ、アカウント停止の有無など)は書かれていません。「違反したら即アカウント削除」といった断定を見かけたら、それは公式の記述ではありません。

ただし、ロゴやワードマークが商標として保護されていること、そして誤認を生む使用(TikTokとの提携・後援・公認があるかのような見せ方)が明確に禁止されていることは明記されています。書面許可制という建て付け上、無許可のロゴ使用は形式的には常に違反状態です。指摘を受けてから慌てないよう、最初からテキスト表記に寄せておくのが実務的なリスク管理と言えます。


公式に記載がなく、断定できないこと

今回、Brand Hubと法務ページを確認した範囲で明文が見つからなかった項目です。他の記事が断定していても、公式に根拠はありません。

  • 許可申請の窓口|ロゴ使用許可の専用申請フォームは確認できませんでした。「TikTok for Businessの問い合わせから申請できる」とする解説がありますが、公式の明文としては確認できていません。
  • Webサイトのフッター設置の可否|「この用途なら許可不要」とも「禁止」とも明示されていません。原則規定(書面許可制)に従えば許可が必要、という解釈になります。
  • TikTok Shopセラー専用のロゴ使用規定|セラーセンター内に別途の規約が存在する可能性はありますが、公開ページでは確認できませんでした。出店者はセラー向け規約もあわせて確認してください。
  • 旧ロゴデータの使用期限|リブランド後、旧ロゴをいつまでに差し替えるべきかの経過措置は書かれていません。
  • ガイドラインの最終更新日|Brand Hubの各ページに更新日の表示はなく、法務ページには「随時修正・改訂されることがある」とだけ書かれています。

実装前チェックリスト

  • そもそもロゴ画像が必要か(テキスト表記・テキストリンクで足りるなら許可不要の範囲で完結する)
  • ロゴを使う場合、TikTokからの書面許可を得ているか(またはリスクを発注者と共有したか)
  • アセットは現行のBrand Hub(tiktokbrandhub.com)から取得したか(旧brandbook時代のデータ・素材サイトは不可)
  • カラー版ロゴを白か黒の背景以外に置いていないか(写真・色付き背景の上は簡易版)
  • 表示幅はPrimary 110px以上・Note単体30px以上あるか
  • 色変更・回転・エフェクト・ワードマークとの距離調整をしていないか
  • コピーで「Tik Tok」と書いたり、名詞・動詞として使ったりしていないか
  • (Shopセラー)商品・パッケージ・ノベルティ・ショップ名にTikTokブランドを使っていないか

よくある質問

Q. WebサイトのフッターにTikTokのアイコンを置くのに許可は必要ですか?

公式ルール上は原則必要です。TikTokはロゴ・アイコンの使用に事前の書面許可を求めており、InstagramのようにWebサイト掲載を申請不要とする明文がありません。許可を取らずに済ませたい場合は、「TikTokはこちら」のようなテキストリンクに置き換えるのが確実です。文字表記での言及は許可不要と明記されています。

Q. 公式サイトからロゴがダウンロードできるのに、使うのに許可が要るのですか?

はい。配布と使用許諾は別物です。Brand HubのロゴパックはPNG・ベクター・SVG形式で誰でもダウンロードできますが、法務ページは「事前の書面許可なしにロゴを使用してはならない」と定めています。ロゴパックは、許可を得た使用者に正規データを提供するためのものと理解してください。

Q. TikTok Shopの商品パッケージやノベルティにロゴを印刷できますか?

できません。「TikTokブランドを、アパレルなどの商品やその他の販促物に使用してはならない」と明文で禁止されています。ショップ名や屋号に「TikTok」を含めることも、自社ブランドとの併用禁止の条文に抵触します。「TikTok Shopで販売中」とテキストで書くのは問題ありません。

Q. ロゴの色をサイトのデザインに合わせて変えられますか?

変えられません。色の変更・入れ替え・グラデーション追加・パレット外の色への塗り替えはすべて禁止されています。用意されているバリエーションは、カラー版(白黒背景専用)と簡易版の白・黒のみです。単色化が許可されているInstagramとは正反対のルールなので、SNSアイコンを一括で色調整する処理には注意してください。

Q. 「Tik Tok」「ティックトック」と表記してもいいですか?

推奨されません。公式は「TikとTokの間にスペースを入れない」「Tは2つとも大文字で他は小文字」「他言語への翻訳や非ラテン文字での表記をしない」と定めています。カタカナの「ティックトック」も厳密にはこのルールに反するため、コピーやボタンラベルでは「TikTok」の正式表記を使ってください。

Q. リブランド前に保存した旧ロゴデータを使い続けてもいいですか?

避けるべきです。2025年のリブランドでNoteとワードマークは精緻化されており、旧データは現行の公式アセットと一致しません。使用期限の経過措置は公表されていませんが、これから実装するものに旧データを使う理由はありません。現行のBrand Hubからロゴパックを取得し直してください。


まとめ

TikTokのロゴは、他のSNSの感覚で扱うと踏み外します。ロゴ・アイコンは原則書面許可制、許可不要なのは文字表記だけ——この線引きがすべての出発点です。そのうえで、2025年のリブランドによりロゴ・カラー・ガイドラインの置き場所が変わったため、参照すべきは現行のTikTok Brand Hub一択になりました。

実務で押さえるべきは3点です。迷ったらロゴではなくテキスト表記にすることロゴを使うなら現行アセット・白黒背景・最小サイズ・改変なしを厳守すること。そしてShopセラーは商品・販促物・ショップ名へのブランド使用が明文で禁止されていること。TikTok Shopの拡大でロゴに触れる機会は増え続けます。ルールを知っているだけで避けられるトラブルは、最初から避けておきましょう。

※本記事は2026年7月時点のTikTok Brand Hub・法務ページの記載に基づいています。ブランドガイドラインは改訂されるため、実装前に必ず公式の最新版を確認してください。