自分で作る4択問題集|覚えるまで出題する無料の暗記ツール


自分だけの問題集とは、問題と4択の選択肢(正解1つ・誤答3つ)を自分で登録し、覚えるまで繰り返し出題する無料の暗記ツールです。問題も答えも自分で書くので、資格試験・語学・学校のテスト・仕事で覚える用語など、ジャンルを問わず使えます。

市販の問題集やアプリは便利ですが、出題範囲が自分の教科書や試験と少しずつずれます。授業のノートや、仕事で何度も調べ直している用語のように「自分が覚えたいもの」は、自分で問題にするのがいちばん確実です。ただ、紙の単語カードやノートでは、どの問題をいつ解き直すかの管理が続きません。

この記事では、当サイトの自分だけの問題集の使い方と、覚えるまで出題する仕組み、覚えやすい4択問題の作り方を整理します。出題間隔の考え方には、記憶の研究で確かめられている「テスト効果」と「分散学習」の知見を出典付きで添えています。記載の内容は2026年10月3日時点の情報です。


自分だけの問題集とは|問題を作って覚えるまで解く4択ツール

自分だけの問題集は、「問題を作る」「解く」「覚えた度合いを記録する」の3つを1画面でこなせるブラウザ用ツールです。会員登録やインストールは要りません。主な機能は次のとおりです。

機能内容
4択問題の登録問題・正解・誤答3つ・解説(任意)を入力。続けて次の問題を入力できる
今日の復習出題日が来た問題だけを出題。問題の順番も選択肢の並びも毎回シャッフル
全問から出題出題日に関係なく全問題から出題。出題数は10問・20問・50問・全部から選ぶ
習熟度の記録Lv0〜Lv5の6段階。正解するほど次の出題日が先に延びる
ファイル保存問題と学習記録をCSVまたはJSONでPCに保存。開けば続きから再開
自動バックアップ作業中の内容をブラウザ内にも保存。保存し忘れて閉じても次回に復元

回答はマウスのほか、キーボードの1〜4キーでも選べます。正解・不正解はその場で表示され、登録した解説も一緒に出ます。まず触ってみたい場合は、ホーム画面の「サンプルで試す」でWeb制作の基礎を題材にした6問の問題集を読み込めます。


どんな勉強に使えるか|ジャンルを問わず使える

問題も答えも自分で書くため、4択の形にできる内容なら分野を選びません。使いどころの例を挙げます。

用途問題の例誤答の作り方の例
資格試験過去問で間違えた論点、条文の数字似た数字・隣の条文の内容
語学英単語の意味、前置詞の使い分け形の似た単語・意味の近い単語
学校のテスト歴史の年号、理科の用語、漢字の読み同じ時代の別の出来事・読みの似た字
仕事の用語業界用語、社内の略語、手順の順番同じ場面で出てくる別の用語
プログラミングHTMLタグ、CSSプロパティ、コマンド存在しないが紛らわしい名前(例:text-color)

とくに相性が良いのは、一度覚えたはずなのに何度も調べ直しているものです。調べ直した時点で問題に1行足しておくと、あとは出題日に合わせて勝手に復習が回ってきます。

プログラミングの学習なら、文法を覚えたあとは手を動かす練習に進むのが近道です。JavaScript練習問題23選やHTML/CSS練習問題20選で書いて覚え、書き方を思い出せなかった部分だけを問題集に入れると、暗記と実践を分けて回せます。


使い方|問題集を作ってから解くまでの4ステップ

使い方は「作る→登録する→解く→保存する」の4ステップです。

  1. 「新しい問題集を作る」を押すか、手元のCSV/JSONファイルを開く(画面にドラッグしても開ける)
  2. 問題・正解・誤答3つ・解説(任意)を入力する。「追加して次の問題へ」(Ctrl+Enter)で続けて入力できる
  3. 「今日の復習を始める」で、出題日が来た問題だけを解く。間違えた問題は終了画面から「間違えた問題だけもう一度」で解き直せる
  4. 終わったら「上書き保存」を押す。習熟度・次回出題日・正解回数もファイルに書き込まれる

新しく登録した問題は、まだ出題日が決まっていないので、登録したその日の「今日の復習」にすぐ出てきます。1回目の正解からが、覚えるまでの段階のスタートです。

入力のときに気をつけること

問題・正解・誤答3つはすべて必須で、選択肢に同じ内容があると登録できません。入力欄が空のまま追加しようとしたり、正解と誤答が同じ文字列だったりすると、画面に理由が表示されます。解説は任意ですが、後から見返したときに「なぜその答えか」が分かるよう、1行でも書いておくのがおすすめです。

登録済みの問題は、左の一覧から選んで編集・削除できます。問題数が増えたら「問題を検索」で絞り込めます。

「今日の復習」と「全問から出題」の使い分け

普段の勉強は「今日の復習」、テスト直前の総ざらいは「全問から出題」が向いています。「今日の復習」は出題日が来た問題だけなので、毎日の量が自然に絞られます。

「全問から出題」は出題日前の問題も混ざります。このとき正解しても習熟度は先取りで上がりません。間違えた場合はLv0に戻ります。試験前に「本当に覚えているか」を確かめる使い方を想定した仕組みです。


覚えるまで出題する仕組み|正解するほど間隔が空く

このツールは、正解するたびに習熟度が1段上がり、次の出題までの間隔が延びる段階式の出題方式です。間違えた問題はLv0に戻り、翌日にもう一度出題されます。

習熟度この段階で正解したら次に出すのは
Lv0翌日
Lv13日後
Lv21週間後
Lv32週間後
Lv41か月後
Lv5(覚えた)3か月後に確認

Lv5に届いた問題も、出題から完全には消えません。3か月後に確認として出題され、そこで間違えるとLv0に戻ります。ホーム画面では、習熟度ごとの問題数と次の出題日が一覧で見られます。

この方式は、ドイツの科学評論家セバスティアン・ライトナーが1972年の著書『So lernt man lernen』で紹介した「ライトナー方式」と呼ばれる単語カードの復習法と同じ考え方です。カードを箱で段階分けし、正解したカードほど間隔の長い箱へ移す方法を、ツールが日付で自動管理しています。


間隔を空けて解くと覚えやすい理由|テスト効果と分散学習

「読み直す」より「解いて思い出す」ほうが、1週間後まで記憶に残りやすいことが実験で確かめられています。この現象はテスト効果と呼ばれます。

テスト効果|解いて思い出すと忘れにくい

ワシントン大学のRoedigerとKarpickeが2006年にPsychological Science誌で発表した研究では、大学生が短い文章を学習したあと、「もう一度読む」グループと「思い出して書き出すテストを受ける」グループに分かれました。

最終テストまでの時間もう一度読んだグループテストを受けたグループ
5分後81%75%
2日後54%68%
1週間後42%56%

学習直後は読み直したほうが成績が良いのに、2日後・1週間後では逆転しています。同じ論文の実験2では、1週間後の再生率が「4回読んだ」グループで40%、「1回読んで3回テストした」グループで61%でした(出典:Roediger & Karpicke(2006)Test-Enhanced Learning)。

この研究のテストは、選択肢を選ぶ形式ではなく文章を思い出して書き出す形式です。4択でも「思い出してから選ぶ」動作は同じですが、選択肢を見てなんとなく選べてしまうと効果は弱まります。選択肢を見る前に、頭の中で答えを1回言ってから選ぶと、テスト効果に近い使い方になります。

分散学習|まとめてやるより間隔を空ける

もう1つの土台が、同じ量の学習でも一度に詰め込むより間隔を空けたほうが定着しやすいという分散学習の効果です。Cepedaらが2006年にPsychological Bulletin誌で発表したメタ分析は、184本の論文・317の実験・839の測定結果をまとめ、間隔を空けた学習の効果を整理しています(出典:Cepeda et al.(2006)Distributed practice in verbal recall tasks)。

自分だけの問題集の「正解するほど間隔が延びる」仕組みは、この2つを組み合わせたものです。思い出すテストを、忘れかけるころに繰り返し受ける形になるよう、出題日を自動で決めています。


覚えやすい4択問題の作り方|誤答3つの選び方

4択問題の質は、正解よりも誤答3つで決まります。明らかに違う誤答が混ざると、答えを覚えていなくても消去法で当たってしまい、覚えたつもりのままLv5まで上がってしまいます。

テスト作成の指針を整理したHaladyna・Downing・Rodriguezの論文(2002年)でも、誤答は「もっともらしいものにする」ことが挙げられています(出典:A Review of Multiple-Choice Item-Writing Guidelines for Classroom Assessment(ERIC))。自分用の問題集で実践しやすい形にすると、次の4点です。

  • 誤答は同じ種類から選ぶ:年号なら年号、CSSのプロパティならプロパティ名で揃える
  • 自分が実際に間違えた答えを誤答に入れる:いちばん効く誤答は、過去の自分の勘違い
  • 選択肢の長さと書き方を揃える:正解だけ長い・詳しいと、それだけで当たってしまう
  • 「すべて正しい」「どれでもない」は使わない:選択肢の並びが毎回シャッフルされるため、位置で意味が通らなくなる

解説は「なぜ誤答が違うか」まで書く

解説には正解の理由に加えて、紛らわしい誤答がなぜ違うかを1文添えると効果的です。ツールのサンプル問題「CSSで文字の色を指定するプロパティは?」では、正解の color に加えて「font-color や text-color というプロパティは存在しません」と書いています。間違えたときに解説を読めば、次に同じ誤答を選ばなくなります。

1問に1つのことだけ聞く

「〜で、かつ〜なのはどれ?」のように2つの条件を1問に入れると、間違えたときにどちらを忘れていたのか分かりません。条件が2つあるなら問題を2つに分けると、習熟度の記録も正確になります。


Excelで問題をまとめて作る|CSVの書き方

問題が多いときは、Excelやスプレッドシートで一覧を作り、CSVで保存して開くのが早道です。列の並びは次のとおりです。

問題,正解,誤答1,誤答2,誤答3,解説,習熟度,次回出題日,正解回数,不正解回数
光の三原色に含まれない色は?,黄,赤,緑,青,光の三原色は赤・緑・青(RGB),,,,
CSSで文字の色を指定するプロパティは?,color,font-color,text-color,background-color,font-colorやtext-colorは存在しない,,,,
  • 1行目は見出し行。左から「問題・正解・誤答1・誤答2・誤答3・解説」の順に並べる
  • 「習熟度」から右の4列は空欄でよい。空欄の問題は読み込むとすぐ出題される
  • Excelで保存するときは「CSV UTF-8」形式を選ぶ(文字化けを防ぐため)
  • 問題・正解・誤答のどれかが空欄の行は読み飛ばされ、何行目かが画面に表示される

ツールのホーム画面にある「ひな形CSVをダウンロード」から、見出し行入りのファイルを取得できます。ひな形に問題を書き足して開けば、手で1問ずつ入力するより短時間で問題集ができます。


保存と引き継ぎ|問題と学習記録はPCのファイルに残る

問題と学習記録は、PCのCSVまたはJSONファイルに保存され、サーバーには送信されません。ファイルを開けば、習熟度も次回出題日も含めて続きから再開できます。

ブラウザ保存の動き
Chrome / Edge開いたファイルにそのまま上書き保存できる
その他のブラウザ保存するとファイルがダウンロードされる

PCの故障や買い替えに備えるなら、保存先をGoogleドライブなどの同期フォルダにしておくのがおすすめです。新しいPCで同じファイルを開けば、問題も学習記録もそのまま使えます。

作業中の内容はブラウザ内にも自動でバックアップされます。保存し忘れてタブを閉じても、次に開いたときに「前回の作業を復元しました」と表示されて続きから使えます。ただし、ブラウザのデータを消すとこのバックアップも消えるため、勉強が終わったら「上書き保存」まで押すのを習慣にしてください。


よくある質問

Q. 無料で使えますか?

無料で使えます。会員登録やアプリのインストールも不要で、ブラウザでページを開けばすぐに問題を作り始められます。

Q. 作った問題はどこに保存されますか?

PCのCSVまたはJSONファイルに保存され、サーバーには送信されません。作業中の内容はブラウザ内にも自動でバックアップされるため、保存し忘れてタブを閉じても次に開いたときに復元されます。

Q. 覚えた問題はもう出題されませんか?

完全には消えません。最上位のLv5(覚えた)に達した問題も3か月後に確認として出題され、そこで間違えるとLv0に戻って翌日から出題し直されます。

Q. Excelで作った問題を読み込めますか?

読み込めます。「問題, 正解, 誤答1, 誤答2, 誤答3, 解説」の順に列を並べ、Excelでは「CSV UTF-8」形式で保存したファイルを開いてください。学習記録の列は空欄で構いません。

Q. 問題の数に上限はありますか?

上限は設けていません。問題はPCのファイルに保存されるため、何問でも登録できます。毎日の量は「今日の復習」が出題日の来た問題だけに絞ってくれます。


まとめ

自分だけの問題集は、自分で作った4択問題を、覚えるまで間隔を空けながら出題するツールです。要点は次の3つです。

  • 問題も答えも自分で書くので、資格・語学・学校のテスト・仕事の用語までジャンルを問わず使える
  • 正解するほど出題間隔が翌日→3日後→1週間後→2週間後→1か月後→3か月後と延び、間違えると翌日に戻る
  • 誤答は同じ種類・自分が実際に間違えた答えから選ぶと、消去法で当たらない問題になる

まずは今日覚えたいことを5問だけ登録して、「今日の復習」を1回解いてみてください。画面ごとの操作は自分だけの問題集の使い方・FAQにまとめています。


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