DomoAI MCPとは、DomoAIの動画・画像・音声の生成を、Claude CodeなどのAIエージェントから呼び出せるDomoAI公式のMCPサーバーです。Claude Codeに追加しておくと、「縦長の5秒動画を作りたい」と伝えるだけで、使うモデル・解像度・消費クレジットを並べた計画が先に出て、承認してから作る流れになります。
DomoAIはブラウザで使う動画生成サービスなので、モデルを選び、秒数と解像度を決め、クレジットの減り方を確かめる作業は画面の上で行うのが普通でした。MCPでつなぐと、この確認をClaudeとの会話の中で済ませられます。ただ、何がつながり、どこまで会話で扱えるのかは、実際に入れてみないとわかりません。
この記事では、筆者がClaude CodeにDomoAI MCPを入れて動かした記録をもとに、導入の手順、作れるものの一覧の見方、作る前に料金とモデルを確かめる方法、過去の作品の読み出し方を紹介します。生成そのものの実行はこの記事では扱いません。公式情報とツールの出力は2026年10月31日に確認しました。
DomoAI MCPでできること
DomoAI MCPを入れると、DomoAIのサイトにある生成機能のほぼすべてを、Claudeから名前で呼び出せます。MCP(Model Context Protocol)は、AIが外部のサービスを操作するための共通の仕組みで、DomoAIは自社でこの接続口を配布しています。
| 機能(サイトでの名前) | Claudeが使うツール | 作れるもの |
|---|---|---|
| Omni Reference | reference_to_video | 文章や参考画像・動画・音声から動画 |
| Image Editing | image_editing | 文章から画像、または画像の編集 |
| Image to Video | animate | 画像を動かした動画 |
| Text to Video | text_to_video | 文章だけから動画 |
| Frames to Video | frames_to_video | 2枚以上のキーフレームをつなぐ動画 |
| Video to Video | video_to_video | 動画の画風を変えた動画 |
| Character to Video | move | 動画の動きをキャラクター画像に移した動画 |
| Talking Avatar | talking_avatar | 顔の画像を音声に合わせて話させた動画 |
| Text to Speech | text_to_speech | 台本を読み上げた音声 |
| Video Upscale | video_upscale | 高解像度にした動画 |
| Image Upscale | image_upscale | 高解像度にした画像 |
| Text to Image | text_to_image | Genモデルで作った画像 |
生成の機能とは別に、残高の確認、作れるものの一覧、作る前の計画、生成の進み具合、過去の作品の一覧を読むツールもあります。Claudeに「動画を作りたい」とだけ伝えた場合は、Omni Referenceが最初の候補になるようにサーバー側で順番が決められています。
DomoAIそのものの料金とクレジットの仕組みはDomoAIの料金プランとクレジットの解説に、ほかのサービスとのMCP連携はClaude CodeのMCP連携ガイド一覧にまとめています。
使う前に用意するもの
必要なのは、Node.jsの22.12以上、DomoAIのアカウント、対応しているAIのアプリの3つです。
| 用意するもの | 内容 |
|---|---|
| Node.js | 22.12以上(パッケージの動作条件) |
| DomoAIのアカウント | サインインの承認に使う。生成するにはクレジットが要る |
| setupで登録できるアプリ | Claude Code・Claude Desktop・Codex・Cursor |
配布されているのはnpmの@domoai/cliというパッケージで、1つの中にコマンドで使うCLI、MCPサーバー、AI向けの手順書(Skill)がまとめて入っています。パッケージの公開は2026年10月29日で、筆者は10月30日公開の0.2.1を使いました。
Claude CodeにDomoAI MCPをつなぐ手順
パッケージを入れ、Claude Codeに登録し、ブラウザでサインインを承認する、の順に進めます。手順はDomoAI公式の手順書(mcp.md)と同じです。
1. パッケージを入れる
node --version
npm install -g @domoai/cli
domoai --versionNodeのバージョンが22.12より古いと動きません。
2. Claude Codeに登録する
domoai setup claude-codeこのコマンドで、Claude CodeにMCPサーバー(domoai mcp)が登録され、Claude Code用のSkillが ~/.claude/skills/domoai に入ります。先に --dry-run を付けて実行すると、何が変わるかを確かめてから入れられます。
3. サインインする
domoai login --start
# 表示されたURLを開き、DomoAIにサインインしてコードを確かめて承認する
domoai login --finish--start でURLとコードが表示されます。ブラウザでURLを開いて承認したあと、--finish を実行すると完了です。コードは10分で切れるので、切れたら --start からやり直します。すでにClaude CodeからDomoAIのツールが見えている場合は、Claudeに「DomoAIにサインインして」と頼んでも同じ流れで進みます。
4. 設定を確かめる
domoai doctor| 確認の項目 | 筆者の環境での結果 |
|---|---|
| credential | 保存したサインイン情報を使っている |
| channel | 正式版のパッケージ・接続先はapi.domoai.app |
| profile | 設定は正しい |
| authentication | 読み取り専用の確認リクエストが通った |
4項目ともokになれば準備は終わりです。Claude Codeを開き直すと、DomoAIのツールが使えるようになります。
つながったかを確かめる
サインインの前と後で、Claudeから見えるDomoAIのツールの数が変わります。サインイン前は、サインイン・計画・一覧・状態確認・残高などの決まった16個だけが見えます。サインインすると、機能ごとの生成ツールが12個加わり、合わせて28個になります。
筆者の環境でも、サインイン後のClaude Codeには28個のツールが並びました。Claude Codeの起動中に追加した場合は、ツールの一覧が更新されないことがあります。そのときは開き直すか、生成をまとめて受け持つ create というツールが代わりに使われます。
作れるものとモデルを一覧で見る
Claudeに「DomoAIで何が作れる?」と聞くと、list_capabilities というツールで、機能とモデルの一覧が返ってきます。サイトでモデルの一覧を開いて回るより早く、全体を見渡せます。
| 機能 | 最初に選ばれるモデル | ほかに選べるモデル(一部) |
|---|---|---|
| Omni Reference | Seedance 2.5 | MiniMax H3 |
| Image Editing | GPT Image 2.5 Sunburst | GPT Image 2.5 Flare・GPT Image 2・Nano Banana 2.1・Nano Banana 2・Nano Banana Pro |
| Image to Video | Seedance 2.0 Fast | Seedance 2.0・DomoAI 2.5・DomoAI 2.4系 |
| Text to Video | Seedance 2.0 Fast | Seedance 2.0・DomoAI 2.4系 |
| Character to Video | Kling 4.0 | Seedance 2.0 Fast・Seedance 2.0・DomoAI 2.4.1 |
| Video to Video | Anime v5.5 | Illustration・Anime・Fusionの各スタイル |
2026年10月31日に筆者のアカウントで返ってきた一覧です。使えるモデルはアカウントのプランで変わることがあり、1つの機能を指定して聞くと、選べる秒数・解像度・縦横比・入れられる素材の数まで返ってきます。たとえばOmni ReferenceのSeedance 2.5は4〜30秒、480Pと720P、参考画像は30枚まででした。
Seedance 2.5の作例はSeedance 2.5の作例に、MiniMax H3の作例はMiniMax H3の作例検証に載せています。
作る前に料金とモデルを確認する
DomoAI MCPでは、生成の前に必ず「計画」が作られ、モデル・設定・消費クレジットを見て承認してから作る決まりになっています。計画を作るツール plan_creation は読み取りだけで、何もアップロードされず、クレジットも減りません。
計画に並ぶ項目
同じ指示文(夜の湖に浮かぶ紙の灯籠・縦長)で、Omni Referenceの計画を作らせたときに返ってきた項目です。
| 項目 | 中身 | 今回の値 |
|---|---|---|
| request | この値で作るという全項目 | Seedance 2.5・5秒・720P・縦・音声あり |
| proposed | 指定しなかったのでサイトの初期値が入った項目 | モデル・秒数・解像度・音声・透かし |
| price | 消費クレジット | 160 |
| candidates | 選べるモデル | Seedance 2.5・MiniMax H3 |
| billing | 支払うアカウント | 個人アカウント |
| validation | このまま送ると断られる点 | あれば理由と次の手が入る |
Claudeはこの計画を会話に出し、「これで作ってよいか」を聞いてきます。返事が「はい」「OK」のような承認のときだけ、生成のツールが呼ばれます。モデルや秒数についての質問に答えただけでは承認にならず、その答えを入れた計画がもう一度出てきます。
設定を変えると料金がその場で変わる
同じ指示文・縦長・5秒のまま、モデルと解像度だけを変えて計画を作り直した結果です。
| モデル | 解像度 | 消費クレジット |
|---|---|---|
| Seedance 2.5(初期値) | 720P | 160 |
| Seedance 2.5 | 480P | 70 |
| MiniMax H3 | 768P | 60 |
Seedance 2.5は解像度を480Pに下げると半分以下になりました。Seedance 2.5の作例で使った10秒・480Pの動画は140クレジットで、5秒の70クレジットとちょうど2倍の関係です。画像は、Image Editingの初期値(GPT Image 2.5 Sunburst・2K)で1枚10クレジットでした。
値は2026年10月31日に筆者のアカウントで表示されたものです。料金は改定されることがあるので、作る前の計画で毎回確かめるのが確実です。
残高が足りないときは計画の段階で止まる
クレジットが足りない設定で計画を作ると、validationに「必要なクレジット」と「使えるクレジット」が並び、計画は送れない状態(ready: false)で返ってきます。このとき生成のタスクは作られず、クレジットも減りません。
足りない場合、Claudeはクレジットを買うページ(buy-credits)のリンクを示します。購入やプランの変更はClaudeが代わりに行うのではなく、自分でページを開いて行う決まりになっています。
解像度を下げる、秒数を短くする、別のモデルにする、のどれかで足りる範囲に収まることもあります。計画を作り直すだけならクレジットはかからないので、作る前に設定を詰められます。
過去の作品をClaudeから読み出す
list_generations で自分の作品の一覧が新しい順に返り、get_generation_status で1本ずつ中身を開けます。サイトのライブラリを探さなくても、「先週作った縦長の動画を出して」と頼めます。
一覧に出てくる項目
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| id | 作品ごとの番号(post_id) |
| capability | 使った機能(例: reference_to_video) |
| created_at | 作った日時 |
| generated_assets | 動画・画像のURL、縦横のピクセル数、表紙の画像 |
| finish_reason・refunded | 失敗したときの理由と、クレジットが戻ったか |
一覧は1回に20件までで、続きは次のページとして読みます。サイトで削除した作品は一覧から外れます。
1本を開くと、モデル名と解像度もわかる
一覧から、2026年10月17日に作った縦長の動画を1本選んで開いた結果です。
| 項目 | 返ってきた値 |
|---|---|
| outcome | succeeded(成功) |
| model_name | Seedance 2.5 |
| resolution | 480p |
| サイズ | 480×854 |
| library_url | DomoAIのライブラリでこの作品を開くリンク |
これはSeedance 2.5の作例で公開した、傘のショートドラマと同じ動画でした(記事の動画とフレームを比べて確認しました)。
Claude Codeのように動画の再生画面を出せないアプリでは、表紙の画像と、動画を開くリンク、ライブラリへのリンクが返ってきます。表紙の画像は手元のパソコンに保存されるので、どの作品だったかをすぐ見分けられます。
ブラウザ版との違い
MCPから作るときは、ブラウザ版のすべての機能が使えるわけではありません。違いは次の表のとおりです。
| 項目 | ブラウザ版 | MCP・CLI |
|---|---|---|
| 生成の速さの種類 | 機能・モデル・プランによってはRELAXも選べる(Omni ReferenceとMiniMax H3はFASTのみ) | FASTのみ(作るたびにクレジットを使う) |
| Ghost Mode(履歴を残さない作成) | ある | ない。必要ならサイトで使う |
| 作る前の確認 | 画面で設定を見る | 計画を見て承認してから作る |
MCPから作れる回数には上限があり、動画は1分に約20回・1時間に約300回、画像は1分に約30回・1時間に約600回です。チームに入っている場合は、個人とチームのどちらのクレジットで作るかを毎回選びます。
連携を切りたいときは、DomoAIのアカウントページ(CLI & MCP の Revoke)で取り消します。domoai logout はそのパソコンに保存したサインイン情報を消すだけで、サーバー側の許可は残ります。
自分でMCPサーバーを作る場合との違いはMCPサーバーの作り方で、作る前の設計の進め方はAI動画の前にプリビズを作る記事で紹介しています。
まとめ
DomoAI MCPは、Claude Codeから動画・画像の生成を頼めるうえに、作る前にモデル・設定・消費クレジットを並べて見せてくれる仕組みです。
- 導入は
npm install -g @domoai/cli→domoai setup claude-code→domoai loginの3段階 list_capabilitiesで、機能とモデル、選べる秒数・解像度をまとめて見られるplan_creationは読み取りだけで、設定を変えるたびに料金がその場で出る- クレジットが足りない設定は計画の段階で止まり、課金されない
- 過去の作品は
list_generationsとget_generation_statusで読み出せる
どんな指示を書くと狙いどおりの動画になるかはAI動画の指示の出し方を検証した記事にまとめています。DomoAIのアカウントがあれば、すぐに試せます。
よくある質問
Q. DomoAI MCPは無料で使えますか?
MCPサーバーとCLIのパッケージは無料で入れられ、作れるものの一覧や作る前の計画、残高の確認にクレジットはかかりません。動画や画像を実際に作るときは、ブラウザ版と同じくDomoAIのクレジットを使います。
Q. DomoAI MCPはClaude Code以外でも使えますか?
使えます。domoai setup の対象は、Claude Code・Claude Desktop・Codex・Cursorの4つです。
Q. MCPからRELAXモードで作れますか?
作れません。MCPとCLIからの生成はFASTのみで、作るたびにクレジットを使います。
Q. Claudeが勝手に生成してクレジットを使うことはありますか?
決まりの上ではありません。DomoAI MCPでは、作る前に計画をユーザーに見せ、はっきり承認されたときだけ生成のツールを呼ぶよう、サーバー側の説明で定められています。Claude Codeでもツールを呼ぶ前に許可を求める設定にしておくと、二重に確かめられます。
Q. サイトで作った過去の作品もClaudeから見られますか?
見られます。list_generations は作った場所に関係なく、自分のアカウントの作品を新しい順に返します。筆者がブラウザで作った2026年10月の動画も一覧に出てきました。
Q. DomoAI MCPの連携をやめるにはどうしますか?
DomoAIのアカウントページにある「CLI & MCP」で取り消すと、サーバー側の許可が消えます。domoai logout だけでは、そのパソコンのサインイン情報が消えるだけです。
