Seedance 2.5の作例|ショートドラマと動画バナーをプロンプト付きで公開


Seedance 2.5は、文章や画像から音声付きの短い動画を作れる動画生成モデルです。この記事では、DomoAIでSeedance 2.5を使い、文章だけで作ったセリフ入りのショートドラマと、文字入りのバナー画像から作ったWeb用の動画バナーの2本を、作例として紹介します。

AI動画で物語を作ろうとすると、カットごとに秒数を指定したくなります。バナーを動画にすると、小さな文字が崩れることもあります。どう頼めばどこまでできるのかは、実際に作ってみないと分かりません。

この記事では、送ったプロンプトの全文と設定、かかったクレジット、指示どおりにならなかった点をそのまま載せます。比較のため、同じ話と同じバナーをMiniMax H3でも作りました。生成は2026年10月17日に行い、画面の項目とクレジットはその日に確認したものです。Seedance 2.5をどこで使えるかは、Seedance 2.5の提供経路の比較にまとめています。


結論|秒数を指定しない文章だけで、自分で4カットに割った

Seedance 2.5は、カットの秒数を指定しなくても、文章の流れから自分でカットを割り、筋と人物を保ったまま10秒のショートドラマにしました。文字入りのバナー画像から作った動画では、バッジの小さな漢字「最大」が10秒間崩れませんでした。

項目作例1:ショートドラマ「傘」作例2:動画バナー
入力文章だけ(画像なし)ChatGPTで作ったバナー画像+文章
比率・長さ9:16・10秒16:9・10秒
解像度480P720P
クレジット140315
生成時間約4分約5分
うまくいったこと自分で4カットに割った/2人の見た目が全カットで同じ/セリフが聞き取れた見出し・バッジ・ボタンの文字が10秒間保たれた/終わりの構図が指示どおり
指示と違ったこと制服がブレザーでなくセーラー服と学ラン/傘が紺でなく透明大きな違いはなし(動画にして増えた文字・崩れた文字もなし)

どちらも1回ずつの生成です。同じプロンプトで何度作っても同じ結果になるかは、まだ確かめていません。


作例1:文章だけで作ったショートドラマ「傘」

雨の駅で、傘のない女子高校生に男子高校生が傘を渡して走り去る、10秒の縦型ショートドラマです。画像は使わず、プロンプトの文章だけで作りました。

Seedance 2.5・9:16・10秒・480Pで生成したもの。セリフ・雨・足音も生成されたままで、編集はしていません

設定

項目値
画面DomoAIのオムニリファレンス(参考素材は入れない)
モデルSeedance 2.5
比率・長さ9:16・10秒
解像度480P
オーディオオン
クレジット140

DomoAIのオムニリファレンスでは、初期状態でSeedance 2.5が選ばれています。参考素材を入れなければ、文章だけで動画を作れます。料金とクレジットの仕組みはDomoAIの料金とクレジットの解説にまとめています。

送ったプロンプト

カットの数や秒数は書かず、場面の流れを1つの文章で書きました。セリフは「」で1言だけ入れています。

縦型のショートドラマ、スマホで手持ち撮影したような自然な映像。雨の夕方、日本の地方都市の小さな駅の出口の軒下。肩までの黒髪に紺のブレザーの制服、赤いマフラーの女子高校生が、傘がなくて強い雨を見上げて困っている。短い黒髪に紺のブレザーの制服、黒いリュックの男子高校生が後ろから近づき、少し照れながら自分の紺の長傘を彼女の手に渡して、はっきりした日本語で小さくこう言う:「これ、使って」そのままリュックを頭にのせて雨の中へ走っていく。彼女は驚いて振り向き、手の中の傘を見て、ふっと笑う。強い雨の音と駅前の足音。加工感のないリアルな質感。

指定していないのに4カットに割った

プロンプトにカットの指定はありませんが、動画は約1.9秒・3.8秒・6.3秒で切り替わる4カットになりました。引きで状況を見せてから、肩越し、寄りへと、映画のような順番で進みます。

Seedance 2.5が自分で割った4カット。雨を見上げる女子高校生、近づく男子高校生、話しかける男子高校生の寄り、ビニール傘を持つ女子高校生と走り去る男子高校生
左から1秒・3秒・5秒・8秒のコマ。引き→女の子の肩越しに近づく男の子→男の子の寄り→傘を持つ女の子と、リュックを頭にのせて走り去る男の子

2人の顔・髪型・服は4カットとも同じで、赤いマフラーとリュックで見分けられます。男の子のセリフ「これ、使って」と雨の音・足音も入っていて、試聴ではっきり聞き取れました。

指示と違ったところ

  • 制服は「紺のブレザー」と書いたが、セーラー服と学ランになった(4カットとも同じ服で、一貫はしている)
  • 傘は「紺の長傘」と書いたが、透明のビニール傘になった
  • 場所は「駅の出口の軒下」と書いたが、最後のカットは駅のホームになった

服の種類や小物の色まで守りたいときは、文章だけでなく人物の画像を参考に入れる方法があります。Seedance 2.5で人物を参照して別の場面を作った例は、Seedance 2.5の提供経路の比較の作例2で紹介しています。


作例2:文字入りのバナー画像からWeb用の動画バナーを作る

ChatGPTで作った秋のセール告知バナーを、Seedance 2.5で10秒の動画にしました。Webサイトのトップやランディングページに流す動画バナーを想定しています。

Seedance 2.5・16:9・10秒・720Pで生成したもの。音楽も生成されたままです

元のバナー画像はChatGPTで作った

元の画像は、架空のアパレルブランドの秋のセールバナーです。ChatGPTに、入れる文字を「秋の新作セール」「最大50%OFF」「今すぐ見る」の3つだけに限って依頼しました。3つとも正確に入りましたが、ボタンには指示していない「›」が付きました。この記事のアイキャッチは、この画像の上下を少し切ったものです。

架空のアパレルブランド「SORANE」の秋のセール告知用Webバナー。横長16:9。左側の約4割に文字、右側にモデル。文字(この3つだけ。文字列は一文字も変えない):・大きな見出し「秋の新作セール」(太めの明朝体、生成り色) ・その下にテラコッタ色の丸いバッジ「最大50%OFF」 ・その下に白い角丸ボタン「今すぐ見る」。右側:キャメルのロングコートに生成りのニットを着た20代の日本人女性モデル(実在の人物に似せない)が、紅葉した並木道に立ち、風で髪とコートの裾が少し揺れている。足元と空中に赤や黄色の落ち葉。午後の斜めのやわらかい逆光、全体は温かみのあるベージュとテラコッタの配色。写真の質感。上の3つ以外の文字・ロゴ・透かしは入れない。

静止画のバナーをAIで作るときの文字の崩れ方は、AI画像で商品バナーは作れるかの検証で詳しく比べています。

設定

項目値
画面DomoAIのオムニリファレンス(バナー画像を1枚アップロード)
モデルSeedance 2.5
比率・長さ16:9・10秒
解像度720P
オーディオオン
クレジット315

バナー画像をDomoAIのオムニリファレンスに1枚アップロードし、モデルはSeedance 2.5のまま生成しました。720P・10秒は480Pの2倍強のクレジットを使うので、まず480Pで動きを確かめてから720Pで作り直す方法もあります。

送ったプロンプト

文字を変えないことに加えて、落ち葉・髪・顔の向き・カメラの寄りを、だいたいの秒数とあわせて書きました。このプロンプトは、MiniMax H3で作ったときと一字一句同じです。

画像1の秋のセールバナーを、Webサイトのトップに流す動画にする。左側の文字「秋の新作セール」「最大50%OFF」「今すぐ見る」は、形・色・位置を一文字も変えずに最後まで表示し続ける。文字を新たに描き足さない。最初の3秒で、画面の上から赤と黄色の落ち葉が風に乗ってゆっくり舞い落ちる。モデルは3秒目から髪を耳にかけ、5秒目にカメラの方へ顔を向けて小さく微笑む。コートの裾が風で揺れ続ける。カメラはモデルの方へゆっくり小さく寄り続け、最後はモデルの上半身が右側に収まる構図で止まる。逆光の光の筋がゆっくり揺れる。モデルの顔・髪型・服は最後まで画像1のまま変えない。

小さな漢字「最大」は10秒間崩れなかった

見出し・バッジ・ボタンの文字は、0秒から10秒まで元の画像のまま保たれました。画像の中で小さく書かれたバッジの「最大」も同じです。

バッジの文字を0秒・5秒・10秒で比べた画像。MiniMax H3は最大が別の字に崩れ、Seedance 2.5は最大のまま
バッジ部分を0・5・10秒で切り出したもの。上がMiniMax H3、下がSeedance 2.5。どちらも同じ画像・同じプロンプトから作った

動きも指示どおりでした。落ち葉が舞い、モデルが手を耳元へ上げ、正面を向いて微笑み、カメラがゆっくり寄って、最後は上半身が画面の右側に収まって止まります。カットの切り替えは入らず、1カットのままでした。

ページに自動再生で置くなら無音版を作る

生成された音楽は映像に合っていましたが、Webページで自動再生する動画は、音を消しておくのが前提です。Chromeなど主なブラウザは、ミュートの動画なら自動再生を許可しています(Chromeの自動再生ポリシー)。音声トラックだけを外した無音版は、ffmpegで作れます。

ffmpeg -i banner.mp4 -c:v copy -an banner-muted.mp4

無音版は、ループ再生の動画としてそのままページに置けます。

<video src="banner-muted.mp4" autoplay muted loop playsinline poster="banner-poster.jpg"></video>

MiniMax H3で同じものを作ったときとの違い

同じ話と同じバナーをMiniMax H3でも作ると、秒数を指定したH3はその秒数どおりに切り替わり、小さな漢字とセリフはSeedance 2.5のほうが安定していました。

ただし、条件の揃え方は2本で違います。バナーは、画像・プロンプト・長さを同じにしてモデルだけを替えました(解像度はH3が768P、Seedance 2.5が720P)。ショートドラマは、H3では16:9・15秒で秒数ごとにカットを指定し、Seedance 2.5では9:16・10秒で文章だけにしたので、作り方ごとの比較です。

観点MiniMax H3Seedance 2.5
ドラマ:カットの切り替え指定した4・8・11.5秒にほぼ正確(3.9/7.9/11.5秒)指定なしで、自分で4カットに割った
ドラマ:「傘がない」という前提最初から女の子が傘を差していた傘なしで雨を見上げる場面から始まった
ドラマ:人物女の子の髪の長さとマフラーがカットで変わった2人とも全カットで同じ
ドラマ:背景の文字ポスターや看板に崩れた日本語が出た文字は出なかった
ドラマ:声「声は入れない」と書いたが声が入り、聞き取れなかったセリフ「これ、使って」が聞き取れた
バナー:小さな漢字「最大」0秒目から別の字に変わった10秒間「最大」のまま
バナー:終わりの構図寄りがわずかで、全身に近い引きで終わった寄って上半身が右に収まった
クレジット(10秒)120(768P)140(480P)・315(720P)

MiniMax H3は、画像の見た目を保ったまま画風を変える使い方で良い結果が出ています。その作例はMiniMax H3の作例検証にまとめています。


Seedance 2.5へのプロンプトの書き方

2本の結果から、Seedance 2.5には次の4点を意識して頼むと、狙いに近づきやすいと考えています。

  1. 物語は、カットの秒数ではなく場面の流れを文章で書く(今回は秒数を書かずに頼み、自然な4カットになった。秒数を指定したSeedance 2.5とは比べていない)
  2. 残したい文字は文字列を「」で書き、「形・色・位置を一文字も変えない」と添える
  3. セリフは短い1言にして「」で書き、「はっきりした日本語で」と添える
  4. 人物の服や小物は具体的に書く。種類や色まで守りたいなら、参考画像を入れる

1つ目は、カットを1つずつ決めて作る方法と逆に見えます。カットの位置まで決めたい場合は、AI動画のカット割りの作り方のように、1シーンずつ生成してつなぐ方法が確実です。どちらも1本ずつの観察なので、まずは短い動画で試してください。

カメラワークや光の書き方はAI動画の指示の出し方の検証、ショットの種類と呼び方は動画のショットの種類一覧を参考にしてください。


Webで使う前に確認すること

AIで作った動画をWebサイトや広告に使う前に、次の点を確認してください。

  • 文字:最初・途中・最後のコマを書き出し、すべての文字を元の画像と見比べる(今回は崩れなかったが、MiniMax H3では0秒目から崩れた)
  • 価格など間違えられない文字:動画に描かせず、HTMLや動画編集で上に重ねる方法もある
  • 音:自動再生で置くなら無音版を用意する
  • 人物:実在の人物に似ていないかを確かめる(バナー画像の依頼文には「実在の人物に似せない」と入れた)
  • 利用規約:使うサービスの規約で商用利用ができるかを確かめる(DomoAIの規約はSeedance 2.5の提供経路の比較で整理している)

よくある質問

Q. Seedance 2.5は画像なしで動画を作れますか?

作れます。今回のショートドラマは参考素材を入れず、プロンプトの文章だけで9:16・10秒の動画を作りました。DomoAIでは480Pで140クレジットでした。

Q. Seedance 2.5は自分でカットを割りますか?

今回は、カットを指定しない文章のプロンプトで、約1.9秒・3.8秒・6.3秒で切り替わる4カットになりました。毎回そうなるとは限らないため、カットの位置を決めたいときは1シーンずつ生成してつなぐ方法が確実です。

Q. 日本語のセリフは聞き取れますか?

「これ、使って」という短いセリフを「」で指定したところ、聞き取れる日本語で話しました。長いセリフや複数人の会話は、今回は試していません。

Q. バナー画像を動画にすると文字は崩れませんか?

今回のSeedance 2.5では、見出し・小さなバッジの「最大」・ボタンの文字が10秒間保たれました。同じ画像と同じプロンプトでもMiniMax H3では「最大」が0秒目から崩れたので、使う前に必ずコマを書き出して確認してください。

Q. Seedance 2.5の動画は何クレジットかかりますか?

DomoAIでは、10秒の動画が480Pで140、720Pで315クレジットでした。生成ボタンに消費するクレジットが表示されるので、生成する前に確認できます。

Q. Webサイトに置くときは音を消したほうがいいですか?

自動再生で流すなら、無音にしておくのが基本です。主なブラウザはミュートの動画なら自動再生を許可するため、音声トラックを外した無音版を作っておくと、そのまま埋め込めます。


まとめ

Seedance 2.5は、流れを文章で書くだけで、カット割り・人物・セリフまでそろった短いドラマを作れました。文字入りのバナー画像からは、小さな漢字まで保ったWeb用の動画バナーが作れました。

  • 物語は秒数でなく流れを文章で書くと、自分でカットを割った(今回は4カット)
  • 2人の人物は全カットで同じに見えた。服の種類や傘の色は指示と違った
  • 短い日本語のセリフは聞き取れた
  • バナーの小さな漢字「最大」は10秒間崩れなかった(同じ画像・同じプロンプトのMiniMax H3では崩れた)
  • Webに置くなら、コマで文字を確かめ、無音版を用意する

まずは手元のバナー画像を1枚使って、10秒の動画を1本作ってみてください。


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