Seedance 2.5はどこで使える?提供経路別の違いと選び方


Seedance 2.5とは、ByteDanceの研究チーム「ByteDance Seed」が2026年7月31日に発表した動画生成AIモデルです。1回の生成で最大30秒の音声つき動画を作れ、画像・動画・音声をあわせて最大50件まで参照素材として渡せます。

ただ、Seedance 2.5は1つのサービス名ではありません。同じモデルが、Dreamina(CapCut)、即梦(Jimeng)、BytePlusのAPI、DomoAIといった複数のサービスから提供されていて、長さの上限や解像度、料金の払い方、日本から使えるかどうかは入口ごとに違います。「どこで使えばいいのか」「4K対応と書いてあるのは本当か」で迷う人が多いのはこのためです。

この記事では、4つの提供経路を公式の情報で比べ、目的別の選び方を整理します。後半では、DomoAIで実際に2本の動画を作り、消費したクレジットと仕上がりを確かめた結果も載せています。記載の内容は2026年9月22日時点の情報です。


Seedance 2.5とは?2.0との違い

Seedance 2.5は、音声と映像を一緒に生成する構成のモデルです。複数の登場人物が出てくる場面でも、それぞれの見た目と声を保つことを狙っています。前のバージョンの2.0(2026年2月12日発表)と比べると、主に次の点が変わりました。

項目Seedance 2.0Seedance 2.5
1回で作れる長さ最大15秒最大30秒(延長して数分の動画にもできる)
参照素材の上限画像9・動画3・音声3画像30・動画10・音声10(合計50件)
音声だけを参照に使うできない(画像か動画が必要)できる
対応言語日本語を含む11言語

数値はByteDance Seedの公式ブログ(2026年7月31日)Seedance 2.0の発表記事(2026年2月12日)、音声だけの参照と対応言語はBytePlus ModelArkのSeedance 2.5チュートリアル(2026年9月15日更新)によります。

Seedance 2.5の要点は「長さが2倍になり、参照素材を大量に渡せるようになった」ことです。同じ人物を別の場面で登場させる、手元の音声に合わせて動画を作る、といった使い方がしやすくなりました。一方で、公式のブログとモデルページには解像度が書かれていません。解像度は提供経路ごとに違うため、後の比較表で確かめてください。


結論:目的別にどの経路を選ぶか

先に結論をまとめます。どの経路が向いているかは、何を優先するかで決まります。

優先したいこと向いている経路理由
日本語の画面ですぐ試したいDomoAI日本語のUIと規約があり、利用規約上は商用利用もできる。ただし720Pまで
できるだけ高い解像度で作りたいBytePlus ModelArk API公式の仕様で1080pまで選べる
自社のサービスやワークフローに組み込みたいBytePlus ModelArk APIモデルIDを指定してAPIから呼び出せる。提供国一覧にJapanがある
CapCutで動画編集もまとめてしたいDreamina/CapCut編集ツールと同じ場所で生成できる。日本での提供は要確認
中国の最新機能を最初に触りたい即梦/豆包発表時点の提供先。ただし日本からの登録は難しい可能性がある

手軽さならDomoAI、画質と組み込みならBytePlusのAPIが第一候補です。Dreaminaと即梦は、日本から2.5を使えるかどうかを公式の告知で確かめられませんでした。使う前に、自分のアカウントでモデル一覧に2.5が出るかを確認してください。


4つの提供経路の比較表

公式ページ・料金ページ・利用規約で確かめた内容を1つの表にまとめました。確かめられなかった項目は「未確認」と書いています。

経路長さ解像度料金の仕組み日本からの利用商用利用
Dreamina/CapCut最大30秒製品ページは「4K」と表記(後述)サブスク+クレジット未確認(告知地域はアジアを含むが日本の名指しなし)規約は原則非商用。商用は別規約で「許可される場合」
即梦/豆包最大30秒未確認会員+積分未確認(ログイン画面に国番号の選択欄なし)未確認
BytePlus ModelArk API4〜30秒480p/720p/1080pトークン従量課金提供国一覧にJapanあり規約の本文は未確認
DomoAI4〜30秒480P/720P月額プラン+クレジット日本語UI・日本語規約あり規約上は可(権利侵害の責任は利用者)

参照素材の上限は、公式の仕様(画像30・動画10・音声10)がBytePlusのAPIとDomoAIで確認できました。DreaminaとJimengのアプリ上での上限は、ログインしないと確かめられなかったため表から外しています。


Dreamina/CapCut

DreaminaはCapCutの生成AIサービスです。CapCutの公式ニュース(2026年7月31日)では、Seedance 2.5を16歳以上のサブスク会員に、欧州・アジア・中東・南米で翌週から順に提供すると告知しています。

日本については、告知に国名が出てきません。Dreaminaの利用規約には日本向けの補足条項があるので、Dreamina自体は日本を対象にしたサービスです。ただ、2.5が日本のアカウントで使えるかは、この告知からは判断できません。参考までに、前の2.0は2026年3月31日に日本へ展開された実績があります。

注意したいのは商用利用です。Dreaminaの利用規約(2026年1月22日更新)は、サービスを原則として私的・非商用の利用に限り、商用利用は「許可される場合」に別の規約で定めるとしています。仕事で使う予定があるなら、契約するプランで商用利用が許可されているかを先に確かめてください。

料金はサブスクとクレジットの組み合わせです。料金ページはログインしないと表示されず、具体的な金額は確かめられませんでした。


即梦(Jimeng)/豆包

即梦(Jimeng)と豆包专业版(Doubao Pro)は、ByteDanceの中国向けサービスです。公式ブログが発表時点の提供先として名前を挙げたのは、この2つだけでした。即梦ではWeb版の「视频生成」から2.5を選べます。

日本から使う場合の壁は登録です。2026年9月22日に即梦のWeb版を開いたところ、ログイン方法は抖音(中国版TikTok)のアカウントか電話番号の2つで、電話番号の入力欄には国番号を選ぶ欄がありませんでした。中国の電話番号が必須かどうかまでは確かめていませんが、日本の利用者が気軽に試せる入口ではないと考えておくのが安全です。

トップページには720Pの期間限定価格が表示されていましたが、キャンペーンの価格なので、この記事では料金の比較に使っていません。


BytePlus ModelArk API(開発者向け)

BytePlusはByteDanceの法人向けクラウドで、ModelArkはその生成AIのAPIサービスです。Seedance 2.5はモデルID dreamina-seedance-2-5-260628 で提供されています(ModelArkのモデル一覧)。

仕様:1080pまで・4〜30秒

APIで選べる出力解像度は480p・720p(初期値)・1080pです。4Kの選択肢は2.0にしかありません。長さは4〜30秒で指定でき、-1にするとモデルが自動で決めます。参照に使う動画と音声は、それぞれ1本2〜30秒・合計30秒以内という制限があります。

もう1つ、APIでは実在の人の顔が写った画像や動画を、参照素材として直接アップロードできません。許諾を取った肖像素材と、用意されたプリセットの人物ライブラリは使えます。

料金:トークン従量課金

ModelArkの料金ページによると、オンライン推論の単価は100万トークンあたり次のとおりです。生成に失敗した動画には課金されません。

解像度入力に動画を含まない入力に動画を含む
480p・720p10.70ドル6.40ドル
1080p11.7ドル7.0ドル

トークン数は「(入力動画の秒数+出力動画の秒数)×幅×高さ×fps÷1024」で見積もります。16:9・24fpsで、入力に動画を含まない場合を当てはめると、720pで1秒あたり約0.23ドル、1080pで約0.57ドルです。30秒の720p動画なら約6.9ドルになります。これは公式の計算式による試算で、実際の請求額ではありません。

日本から使えるか

BytePlus Model Serviceの提供国一覧にはJapanが載っています(Restricted Modelsは除く、という条件つき)。ただし、Seedance 2.5を有効にするには、アカウントの残高が30ドルを超えているなどの条件を満たす必要があります。気軽に1本だけ試す使い方より、継続して組み込む開発者向けの入口です。


DomoAI

DomoAIは、日本語の画面で使える動画・画像生成サービスです。複数の生成モデルを1つのアカウントで使い分けられ、Seedance 2.5もその1つとして提供されています。DomoAIのSeedance 2.5のページによると、2.5が使えるのは「オムニリファレンス」という機能の中だけで、長さは4〜30秒、解像度は480Pか720Pを選びます。

料金は月額プランとクレジットの組み合わせです。公式の料金ページでは、年払いの月額でベーシック9ドル・スタンダード29ドル・プロ99ドル、毎月のクレジットはそれぞれ600・2,200・8,000です。Seedance 2.5はどのプランでも「Fastモードのみ」で、上位プランの無制限生成(Relaxモード)の対象には入りません。

DomoAIの利用規約(2026年8月13日更新)では、生成物の著作権は利用者にあり、商用に使えるとしています。ただし、第三者の権利を侵害しない責任は利用者が負います。プランやクレジットの仕組みの詳しい説明は、DomoAIの料金プランとクレジットの仕組みにまとめています。


DomoAIで2本作って確かめたこと

公式の情報だけでは分からない「実際に何クレジット減るのか」「どこまで自然に仕上がるのか」を確かめるため、2026年9月22日にDomoAIのオムニリファレンスでSeedance 2.5を使い、動画を2本作りました。

消費クレジットの実測

生成ボタンには、消費するクレジットが事前に表示されます。長さと解像度を切り替えて読み取った値は次のとおりです(参照素材なし、または画像1枚)。

長さ480P720P
5秒70160
10秒140315
15秒210470
20秒280625
30秒415935

実際に生成すると、表示どおりのクレジットが減りました(720P・10秒で315、480P・10秒で140)。1本の生成にかかった時間はどちらも約4分です。画像を1枚参照しても、オーディオをオフにしても、表示されるクレジットは変わりませんでした。動画や音声を参照したときの消費は、今回は測っていません。

720Pは480Pの2倍強のクレジットを使います。スタンダードプランの月2,200クレジットなら、720P・30秒の動画は月に2本までです。スタンダードの年払いの単価で換算すると、720P・30秒1本は約12ドルになり、BytePlusのAPIの試算(約6.9ドル)より割高です。そのぶんDomoAIは、日本語の画面で登録してすぐに使え、30ドルを超える入金などの条件もありません。

作例1:プロンプトだけで作った会話動画(720P・10秒)

1本目は、画像も動画も渡さず、文章のプロンプトだけで作りました。夜の作業部屋で、Web制作者の女性がスマホで自撮りするようなVlog風の縦型動画です。セリフは「今夜はクライアントさんのサイト、最後の仕上げです。…よし、公開ボタン押します!」と日本語で指定しました。

夜の作業部屋でノートPCの前からカメラに話しかける女性の縦型AI生成動画
プロンプトのみ・9:16・720P・10秒(クリックで音声つき再生)

仕上がりは720×1280・24fps・10.08秒で、音声つきで出力されました。日本語のセリフは聞き取れる発音で、口の動きもセリフに合っています。最後にキーを押して小さくガッツポーズする動きまで、プロンプトの指示どおりでした。手ぶれや照明の雰囲気も含めて、人が撮影した映像と並べても見分けにくい水準です。

作例2:1本目の人物を参照して別の場面を作る(480P・10秒)

2本目は、1本目から切り出した1枚の画像を参照素材として渡し、「同じ人物が翌朝カフェで、公開したサイトをスマホで確認する」場面を作りました。セリフは「朝イチで確認。…ちゃんと表示されてる、よかった」です。

カフェの窓際でスマホの画面をカメラに見せて笑う女性の縦型AI生成動画
画像1枚を参照・9:16・480P・10秒(クリックで音声つき再生)

髪型や前髪といった見た目は、1本目の人物がそのまま引き継がれました。一方で、翌朝の場面なのに服(ベージュのカーディガン)まで同じになっています。参照画像を渡すと、顔だけでなく服装まで引き継がれやすいので、服を変えたい場合はプロンプトで服装を指定する必要があります。また、4秒前後でカメラの向きが1回切り替わり、1本の中で自然にカットが割られていました。スマホの画面に映る文字は読めない模様で、画面の中身を見せる用途には向きません。

プロンプトの書き方で仕上がりが大きく変わる点は、2.0で検証したAI動画生成の指示の出し方の検証でも詳しく書いています。


「4K対応」表記の読み方

Seedance 2.5の解像度は、情報源によって「4K」「1080p」「720P」と書かれていることがばらばらです。これは、モデルが直接出力する解像度と、生成したあとにアップスケール(拡大して高画質化)した解像度が混ざっているためと考えられます。

情報源書かれている解像度中身
BytePlus ModelArk API480p/720p/1080pモデルが直接出力する解像度
DomoAI480P/720P(生成時)生成後の詳細画面に「高画質化:4K/2K/1080P」がある
Dreaminaの製品ページ4K直接出力かアップスケールかは明記なし(未確認)

DomoAIでは、生成は720Pまでですが、できあがった動画を後から4Kまで高画質化できます。Dreaminaの「4K」も同じ仕組みの可能性がありますが、公式には書かれていません。「Seedance 2.5は4Kで生成できる」と読むのではなく、「どの経路で、生成時に何pまで出せるか」を確かめるのが正確です。


Web制作の実務で使うなら

Web制作者の立場で、Seedance 2.5が役に立ちそうな場面は次のとおりです。

  • LPやサービスサイトのヒーロー動画の叩き台を作り、クライアントとの方向性合わせに使う
  • 同じ人物の複数カットを作り、SNS広告の縦型動画をシリーズで試す
  • ナレーションの音声を先に用意し、音声だけを参照して映像を合わせる
  • 撮影前の絵コンテ代わりに、カメラワークや場面転換の見本を作る

一方、サイトに公開する本番素材として使うなら、解像度に注意が必要です。PCの横幅いっぱいに表示するヒーロー動画では、720Pだと粗さが目立つことがあります。本番用は1080pを出せるAPIを使うか、高画質化の機能を使う前提で考えてください。

商品紹介の縦型動画をどこまでAIで作れるかは、TikTok ShopのAI動画の検証で2.0を使って試しています。


商用利用・肖像・著作権の注意点

Seedance 2.5を仕事で使う前に、次の3点を確かめてください。

  1. 商用利用の可否は経路ごとに違う。DomoAIは規約上可、Dreaminaは原則非商用でプラン次第、BytePlusとJimengは今回確かめられなかった
  2. 実在の人物の顔を使わない。BytePlusのAPIは実在の人の顔を参照素材として直接アップロードできない仕様になっている。他の経路でも、本人の許諾なく実在の人物を登場させるのは避ける
  3. 他人の著作物を参照素材やプロンプトに使わない。第三者の権利を侵害した場合の責任は利用者が負うと、各社の規約に書かれている

背景として、前の2.0の公開直後には、映画会社などが著作権をめぐってByteDanceに停止を求め、ByteDanceが安全策の強化を表明しています(CNBC、2026年2月16日)。2.5では、著作権侵害の検証を行う企業が、著作物を含むプロンプトの約8割がブロックされたと報告しています(Deadline、2026年8月12日)。ただしこれは1社の調査で、ブロックされなかったものを使ってよいという意味ではありません。


よくある質問

Q. Seedance 2.5は無料で使えますか?

無料で使い続けられる経路は確認できませんでした。DomoAIは新規登録で30クレジットが付くとしていますが、Seedance 2.5は1本で数十〜数百クレジットを使うため、続けて使うには有料プランが必要です。Dreaminaもサブスク会員向けの提供と告知されています。

Q. Seedance 2.5は日本から使えますか?

BytePlusのAPIは提供国一覧にJapanがあり、DomoAIは日本語の画面と規約で使えます。DreaminaとJimengは、2.5を日本のアカウントで使えるかを公式の告知で確かめられませんでした。使う前に、自分のアカウントのモデル一覧に2.5が出るかを確認してください。

Q. Seedance 2.5で作れる動画の長さは?

1回の生成で最大30秒です。BytePlusのAPIとDomoAIでは4〜30秒の範囲で長さを指定できます。公式ブログによると、延長を繰り返して数分の動画にすることもできます。

Q. Seedance 2.5は4Kで生成できますか?

公式のAPIで直接出力できるのは1080pまでで、4Kの選択肢は2.0にしかありません。DomoAIでは720Pで生成したあとに4Kへ高画質化できます。Dreaminaの製品ページは4Kと表記していますが、直接出力かアップスケールかは明記されていません。

Q. 日本語のセリフを話させられますか?

話させられます。Seedance 2.5は日本語を含む11言語に対応しています。DomoAIで日本語のセリフを指定して作った作例では、セリフが聞き取れる発音で生成され、口の動きもセリフに合っていました。

Q. 同じ人物を別の動画に登場させられますか?

できます。人物が写った画像を参照素材として渡すと、顔や髪型が引き継がれます。今回の作例では服装まで同じになったため、服を変えたい場合はプロンプトで服装を指定してください。

Q. Seedance 2.5で作った動画を仕事で使えますか?

経路によって違います。DomoAIは利用規約上、商用利用ができます。Dreaminaは原則として私的・非商用の利用に限られ、商用利用はプランごとの条件を確かめる必要があります。どの経路でも、第三者の権利を侵害しない責任は利用者が負います。


まとめ

Seedance 2.5は、最大30秒の音声つき動画を、大量の参照素材から作れる動画生成モデルです。要点は次の3つです。

  • 同じモデルでも、長さ・解像度・料金・日本からの利用可否は提供経路ごとに違う
  • 日本語の画面ですぐ試すならDomoAI(720Pまで)、1080pや組み込みならBytePlusのAPI
  • 「4K」は生成後の高画質化を含む表記のことがあるので、生成時の解像度を確かめる

まずは短い動画を1本作り、仕上がりとクレジットの減り方を自分の目で確かめるのがおすすめです。DomoAIなら、オムニリファレンスの画面でSeedance 2.5を選ぶと、生成ボタンに消費クレジットが表示されます。


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